2012年8月10日のこと。メラニア・トランプ氏はTwitter上に、まるで宝石のように光輝くPOSTをしています。あまりにも眩しい投稿だったので、覚えていた方も少なくないでしょう…。そこには、笑顔の(ように見える)シロイルカの写真とともに、「What is she thinking?(彼女は何を考えてるのかな? )」(メスだという保証はありません)というコメントがつづられていました。

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 そして時は流れ、現地時間2020年8月27日(木)のこと。メラニア・トランプ大統領夫人は、クロマキー用のグリーンスクリーンでつくったとしか思えないライムグリーンのドレスを着用して、アメリカ大統領選の共和党候補者を決定する共和党全国大会に登場しました。そこで多くの方が、かつて彼女がツイートしたように「彼女は何を考えてるのかな? 」と思ったはずです。

 これからのアメリカにとって重要な決断がなされるべき場で、メラニア夫人はわれわれの目を違う方向へと向けさせてくれたのです。そしてその瞬間、意図しない方向で注目されることになったわけです。

 メラニア夫人が木曜日のあの夜、ステージに登場してから30分以内という早さで、インターネット上ではメラニア夫人のグリーンのドレスをクロマキーに見立て、Photoshopの達人たちがさまざまな絵をつくり出しては投稿していたのです。

 メラニア夫人はこれまで、目立った発言や特別な活動は積極的に行ってきませんでした。しかし2016年の共和党大会では、「ミシェル・オバマ氏が2008年に行った演説の盗用したのでは?」と疑われるようなスピーチを行った過去があります。そんな中、名誉挽回すべきタイミングとも言える2020年の共和党全国大会では…。今回は、ドレス選びを間違えてしまったようです…。

 不仲説もたびたび噂されている、大統領の上級顧問であり義娘のイヴァンカ・トランプにも、共和党大会で奇妙な対応をされています。

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  そんなメラニア夫人に、Twitterではさらなる追い討ちがかけられることに…。続いてメラニア夫人のグリーンスクリーンのドレスを編集した動画が、次々と投稿されていったのです。

 2020年世界中の人々を苦しめた新型コロナウイルス感染症のアメリカの感染者数と死亡者数の数値や、Covid-19の絵などが映し出されています。

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 中には、人種差別反対を唱えるドレスになっていたりもしました。

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 共和党全国大会では、手をつないでいたトランプ夫妻ですが、以前トランプ大統領に手を握られそうになり、断りながら強くバーキンのバッグを掴む一幕が話題になりました。この動画は後に、歌手リアーナが「Melania likes art.(メラニアはアートがお好き)」というキャプション付きでInstagramに投稿しています。

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 あるユーザーはその動画をここで再び持ち出し、「Melania likes art.メラニアはアートがお好き」というキャプション付きでドレスに映し出したカタチの動画をつくって投稿しています。

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 #BlackLivesMatter を強く訴えるドレスに、変化していることもありました。

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 週末の天気予報を伝えてくれる、親切なドレスになることも…。

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 そんなわけでファーストレディは、何を考えていたのでしょうか?

 きっと、この機会にインターネット上で一般の方々が訴えを起こせるように、キャンバスとして使用できるようなドレスをあえて用意してくれたのでしょう。これはある種、彼女なりの世論調査であったのかもしれませんね。「審判の日」に向けての…。 

Source / ESQUIRE US