いろいろな思い出を、引き出しに何年も大切に保管している方がいます。思春期のころに行ったコンサートのチケット、初めてもらったラブレター、かつての恋人からもらったプレゼント、または20年以上前に注文したポテトセットのハンバーガーが入っていた方も…。

 アメリカ人のとある女性が、理由はわかりませんが、マクドナルドのハンバーガーとスモールサイズのフライドポテトを箱に入れ、クローゼットに保管していました。それは1996年のこと。以来、24年間保管され続け、この女性の孫娘とともに開封したのです。その一部始終はTiKTokに記録され、世の人々はその姿かたちとストーリーから、多くを学ぶことができました。

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 TikTokの動画をご覧いただければわかるように、フライドポテトもハンバーガーも全く形崩れしていません。肉眼で見る限り、昨日購入したもののようにも見えます。最も劣化していたのは、保管されていた紙袋のほうであり、証拠として90年代後半のNascarレースの広告が付いているのが確認できます。

 念のために説明すると、マクドナルドの食べ物は保存食ではありません。通常であれば、24年間調理された食べ物が保管されていたら、気温や湿度にもよりますが腐ったりカビが生えたり腐敗するものです。1週間前につくったサラダやパスタは、いくら冷蔵庫で保管していたとしても食べられるものではないでしょう…。

 そう考えれば、かなりの驚きです、このハンバーガーがつくられたのは、なんと24年も前のことなのです。現代のマクドナルドのハンバーガーが全く同じ成分でつくられているとは限りませんし、この数十年でマクドナルドはコーヒーの味からパッケージまで、常に変化し続けていますので…。

 日本マクドナルドホールディングスの公式サイトにあるFAQにある、「添加物・保存料は安心安全なものを使っていますか?」という項目に対して、マクドナルドはこのように回答しています。

食品衛生法で使用が認められている食品添加物を製品と原材料の品質とおいしさを保つことを目的に必要最低限の範囲で使用しています。ちなみにビーフには、保存料など食品添加物は一切使用していません。

Source / ESQUIRE ES