映画『007 ゴールドフィンガー』に登場した人気ボンドカーが帰ってきます!

 アストンマーティンが、『007 ゴールドフィンガー』でジェームズ・ボンドの相棒を務めた「DB5」を再生産するそうです。

 この復刻モデルには回転式ナンバープレートなど、007シリーズの特殊効果監修であるクリス・コーボールド氏が考案したボンドカー同様の装備が搭載されると言います。 

 ちなみに価格は、約330万ポンド(約4億6900万円)になる見込みとのこと…。ジェームズ・ボンドなら問題ないかと思いますが、われわれにとしてはこの俊感、「ため息」をついた人も多いことでしょう。 

 このシルバーバーチ塗装の復刻モデルは、28台限定で生産され、このうち25台が顧客向けに販売されるとのこと。残りの3台については、1台は「007」シリーズを制作するイオン・プロダクションに提供され、1台はアストンマーティンが自社で保管。最後の1台に関しては、チャリティオークションに出品される予定となっているそうです。 

 この復刻モデルは、内部の改良すべき点については改良が施されるものの、その他の点については、オリジナルに忠実なものとなる見込みです。生産は2019年下旬を予定しており、1963年〜1965年の間にオリジナルの「DB5」が生産されたニューポート・パグネル工場で作られることになると言っています。

『007 ゴールドフィンガー』に登場した「DB5」の走行シーン

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Goldfinger (1964) - Aston Martin DB5
Goldfinger (1964) - Aston Martin DB5 thumnail
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「オリジナルモデルとまったく同じ工場で最高水準の技術で作られ、ボンドカー同様の装備を備えるシルバーバーチの『DB5』というのは、間違いなくコレクターたちの究極の夢です」と、アストンマーティンのアンディ・パーマーCEOは語っています。 

 約330万ポンド(約4億6900万円)という価格は、45万ポンド(約6400万円)ほどが相場の中古の「DB5」と比べればかなりの高額であることは誰もが理解できること。ですが、『ゴールドフィンガー』で実際に使われた「DB5」と比べてみれば、相応の価格と言えるのです。

 …というのも、オリジナルの「DB5」は2010年に460万ドル(約5億600万円)で落札されており、撮影に使われたもう1台は、1997年に盗難に遭って以来、見つかっていませんので。 

 復刻される「DB5」には、1つだけ注意点があります。

 アストンマーティンによれば、この復刻モデルは公道では運転できないということなのです。とはいえ、この1台約330万ポンド(約4億6900万円)のクルマを購入できる人なら…カーチェイスが楽しめそうな使用されていない飛行場、あるいはスコットランドの峠自体を所有してていてもおかしくはないでしょうから…。きっと、われわれの想像を超えた楽しみ方をすでにプランしていることでしょう。


From ESQUIRE UK 原文(English)
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。