ロールスロイスのハイクラスSUV「カリナン」は、ラグジュアリーの新たなフロンティアを切り拓きます。

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Courtesy of Rolls Royce

 2018年5月に、「このコストでヒーローになれるのなら、適正な価格と言えるかもしれませんし…」という〆の言葉で「エスクァイア・デジタル」でも、そのデビュー発表の時点で紹介したこのクルマを覚えていますか? 3800万円からの価格設定(!)で購入できる、ロールスロイスのSUVです。  

「スポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicl)」を略してSUV。一般的にはオフロードの走破性が高く、一般道でも使えるクルマを指します。このSUVという車種は、近年の世界的な自動車市場で圧倒的な支持を得ています。

「人々は衣・食・住、あるいは愛情よりもSUVを欲しがっている」と、「ちょっとオーバーでは?」と思いながらも書きたくなるほど人気なのでですから…。ここで初のSUV「カリナン」(史上最大のダイヤモンドの原石の名前に由来しています)を発売するロールスロイスについても、このゴールドラッシュに魅かれたのだろうと考えるのも無理はありませんね。 

 
 とはいえ、なんと言ってもロールスロイスなわけです。この超高級ブランドが「今こそSUVのリリースに完璧なタイミングだ」と言うのなら、おそらくそうなのです。いや、ぜったいそうなのです。開発には何年もかかっているはずですし…。

 そもそもロールスロイスは、このクルマをSUVではなく「High Bodied Vehicle(ハイ・ボディ・ビークル)」と呼んでいます。「カリナン」のファインレザーのシートに腰を下ろせば、その細かい素晴らしさを体感できることでしょう。 

   
 もちろん非公認ですが、「カリナン」アンバサダーを提案させてください。それは、83年前に亡くなった「アラビアのロレンス」ことトーマス・エドワード・ロレンスです。ロレンスは、第1次世界大戦中のパレスチナの砂漠での戦いのために、ロールスロイス「シルヴァーゴースト」装甲車の部隊を作ったというエピソードがありますから…。 

 そんなわけでロールスロイスのオフロード車というのは、不思議ではないのです。が、おそらくもっとも驚くべきことは、同社が「カリナン」でこの冒険哲学を実現するために、どれほどの労力を費やしたかということです。 

 
 都心部の交通渋滞に対応するだけなら車高の高い「ファントム」を開発するほうが容易だったことでしょうが、「カリナン」に搭載される「Everywhere(エブリウェア)」ボタンを押せば、この自動車は水深約50cmまでの水中からジャングルや砂漠のような悪路まで、様々なオフロード環境を走行できるのです。 

 一方、後部座席にはお気に入りのシャンパン(ウィスキーグラスとデカンタも収納されています)を、最適な温度で冷やしておける冷蔵庫まで備えているのですから堪りません。また、自動レベリング式エアサスペンションによって過酷な路面状況でも、うろたえることなどありません。 

 耐久性と洗練性の両立を求めるニーズが、デザイナーのジャイルズ・テイラーのアプローチによって形になり、ロールスロイスのあるライフスタイルの新たなフロンティアを切り拓いたのです。

 このクルマはゴツゴツして、攻撃的に「どこへでも行ってやるぜ!」と言うがごとくの存在感と、ガラス製パーティションで区切られたラゲッジルームや折り畳み式「ビューイング・スイート」といった、ラグジュアリーなディテールがまったく新しい乗車体験を提供ししてくれるでしょう。 

 キャンプの世界では「グランピング」に注目が集まっているように、アウトドアの走行を高次元で洗練させる唯一無二のSUVである、この「カリナン」を手に入れてはどうですか? ヒーローになれること間違いなしです。

【動画】ロールスロイス「カリナン」#1

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Courtesy of @Goodwood Road & Racing

最初に「カリナン」の動画を観て、美しいデザインや走行シーンを確認してください。 
 

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Meet the Rolls-Royce Cullinan – the most luxurious SUV
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ロールスロイス「カリナン」#2

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Rolls Royce

重厚感をもちながらエレガントさも十二分に放つボディが、唯一無二な印象をもつSUVが登場しました。

ロールスロイス「カリナン」#3

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Rolls Royce

後部座席のドアハンドルは前部座席のそれと隣り合わせに並ぶという、観音開き設計となったドアなど、ボディ全体に個性豊かなデザインが生まれています。

ロールスロイス「カリナン」#4

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Rolls Royce

上質なインテリアデザインが印象的。長時間の運転も快適である以上に至福の時となるでしょう。

ロールスロイス「カリナン」#5

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Rolls Royce

後部座席はラグジュアリー感満点。上質すぎるレザーシートにすわれば、ドライブパーティーの始まりです。

ロールスロイス「カリナン」#6

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Rolls Royce

後部座席にはお気に入りのシャンパンを、最適な温度で冷やしておける冷蔵庫も備わっています。

ロールスロイス「カリナン」#7

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Rolls Royce

SUVの醍醐味と言えば、広々としたラゲッジスペースではないでしょうか? シートを倒せばこのように大きな荷物がたくさん入ります。そして、「ザ・クラスプ」と名付けられたロールス初のテールゲートにも注目です。キーのボタンを押すと、電動で開閉します。ラゲッジスペースはあえてシンプルに。通常時では560Lのところ、リアシートを倒せば最大1930Lまで拡大するとのことです。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
ROLLS-ROYCE CULLINAN PROMISES THE BEST SEAT IN THE HOUSE
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また、真のラグジュアリーな機能のひとつ、折り畳み式の「ビューイング・スイート」といったラグジュアリーなディテールもあります。これはロールス・ロイスのグッドウッド本社において設計・デザインされたもの。リアコンパートメントに格納されていて、ワンタッチで美しいモダンな高級レザーチェア2脚とカクテルテーブルが展開する仕組みになっています。これで「カリナン」オーナーは、世界で最も美しい景色をここから眺めることができるというストーリーなのです。あらゆる場所で、オーナーに最高の特等席を提供するのが「カリナン」なのです。

ロールスロイス「カリナン」#8

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Rolls Royce

「カリナン」の運転席からは、すべての機器・テクノロジーがはっきりと確認でき、しかも簡単に手が届くように設計されています。すべての情報は明瞭かつ、ロールス・ロイス製ジュエリー風装飾、明確なレタリングが施された最新世代のデジタル機器によって分かりやすく表示されています。 計器の横の中央情報スクリーンには、初めてタッチスクリーン方式が採用されています。その結果、ドライバーが走行中、マップビューや車両のセットアップなどの機能を瞬時に選択できるようになりました。 写真は、セントラルコンソールに格納されたアイコニックな印象の「スピリット・オブ・エクスタシー・コントローラー」です。ここからもさまざまな操作が可能です。「オフロード」ボタン、丘陵下降制御ボタン、エアサスペンション高さ調節制御機能も備えています。 またこのほかにも、昼間・夜間野生動物・歩行者警告機能付きナイト・ビジョン/ビジョン・アシスト、アラートネス・アシスタント、パノラマビュー、全方位視野システム、ヘリコプタービュー付き4カメラシステム、アクティブ・クルーズ・コントロール、衝突警告、交差交通警告/車線逸脱・車線変更警告、業界有数の7×3インチ高解像度ヘッドアップ・ディスプレイ、WiFiホットスポット、そしてもちろん、最新型ナビゲーション・エンターテインメント・システムが搭載されています。

ロールスロイス「カリナン」#9

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@Rolls-Royce Motor Cars

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The Final Challenge - 17 - 14,115ft
The Final Challenge - 17 - 14,115ft thumnail
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2018年5月に公開された、「The Final Challenge」をご覧ください。

ロールスロイス「カリナン」#10

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リアドアはロールスロイス伝統のコーチドアとなっています。後ろにヒンジをもつことで、ドレスをきたパートナーも美しいまま乗り降りが可能に。乗り込む際、ドアハンドルに手を伸ばすと車高が40mm下がり、乗り込んでスタートボタンに触れると車高が40mm上がって標準の車高となるシステムも搭載されているのです。

ロールスロイス「カリナン」#11

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Rolls Royce

【スペック】

エンジン:V型12気筒6.75Lツインターボエンジン
最高出力:571ps / 5000rpm
最大トルク:86.7kgm/1600rpm
トランスミッション:8速AT
最高速度:250km/h(リミッター)
駆動:4WD





◇詳細 
ロールスロイス「カリナン」
販売価格/3894万5000円(税込)

●お問い合わせ先 
コーンズ・モータース 
https://www.cornesmotors.com/rolls-royce






By Will Hersey on July 11, 2018
Photos by Courtesy of Rolls Royce 
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊