2018.03.30

Children of the '80s and '90s Will Miss Toys R Us. So Will Our Kids, Eventually.

米トイザらス閉鎖で、私たちが本当に失ったものとは?

あのアイコニックなブランドが、アメリカ国内の全店を閉鎖します。

米トイザらス閉鎖で、私たちが本当に失ったものとは?
Getty Images Shutterstock

子供たちの夢が詰まった巨大な空間

 1980年代から90年代にかけてアメリカの郊外で育った子どもにとってトイザらスは特別な場所。映画『チャーリーとチョコレート工場』に登場するウィリー・ウォンカのチョコレート工場に足を踏み入れたような気分を味わえる、もっとも身近な場所でした。 
 
 店舗は巨大で、煌々と照らされた数100m2におよぶ空間が、買い物客たちのおもちゃに対する欲望を満たすためだけに存在していたのです。私の母は、私を用事に付き合わせたご褒美に、あるいはトラウマになりそうな病院での診察を終えた後に、トイザらスに連れて行ってくれました。店に着くまでの間、子どもなりの “バルーン・モーゲージ”(ローン期間中は月々の返済を行い、最終支払い回にそれらの返済額よりはるかに高い額を支払うローンのこと)を母と交渉したものです。(「店内に20分いさせてくれるのなら、今年の終わりまで毎日ガレージを掃き掃除するよ。何でもやるから!」) 
 
 これが通じなかったら、とにかくお願いしました。 
 
 それから、泣きわめきました。 
 
 それなのに、トイザらスは破産してしまいました。ワシントンポスト紙によると、全米800店舗すべてを閉店するというではありませんか。アトランティック誌によれば、トイザらスの経営が急激に悪化したのには、いくつの原因があります。まずは、デジタル競争(ようするにアマゾンです)、そして、オンラインでうまく収益をあげることが挙げられます。それから、経営手腕にも問題がありました。こうして、トイザらスは何10億もの負債を抱えることになってしまったのです。(次ページへ続く)

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BY Michael Sebastian on March 15, 2018
ESQUIRE US 原文(English)

TRANSLATION BY Chisato Yamashita

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