フロンティア精神で
シングルモルトを造る
蒸留所の最新作
世界五大ウイスキーの一つに数えられる、アメリカンウイスキー。…と聞けば、真っ先にバーボンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ですが近年、アメリカのシングルモルトが注目を集めており、取り組み始める蒸留所も増えてきています。
そんな中で、蒸留所の設立当初からシングルモルトに絞ってウイスキー造りに挑んでいるのが、2010年にアメリカ西部のシアトルで誕生した「ウエストランド」です。素材の産地にこだわり、太平洋岸北⻄部の地理的・⽂化的な複雑さを反映したシングルモルトウイスキーを造ることに情熱を注いでいます。
このたび2023年8月1日(火)に、新しいフラッグシップボトル「ウエストランド アメリカン・シングルモルト」と、数量限定シリーズ「アウトポスト・レンジ」から新作2本が発売となりました。
「ウエストランド アメリカン・シングルモルト」は、10年以上にわたってアメリカのシングルモルトウイスキーを突き詰めてきたウエストランドの取り組みの集大成と言える1本、まさにフラッグシップ・ボトルと言っていいでしょう。地元ワシントン州で収穫した大麦(麦芽)であるワシントン・セレクト ペールモルトとミュンヘンモルトを中心に全5種類のモルトで構成されています。それをオーク樽やバーボン樽、そしてシェリー樽で熟成。
テイスティングノートとしては、香りはカスタードやブルーベリージャム、ミックスメープルナッツ、焼きマシュマロなどの甘い香りが特徴。そしてアーモンドヌガーやクリームブリュレ、紅茶などの味わいをもたらしてくれます。
そして数量限定シリーズ「アウトポスト・レンジ」のほうは、「筆頭となって進む部隊」という意味をもつ「アウトポスト」をその名に冠し、シングルモルトに残された未知の可能性を追求する意向を示すシリーズとなります。
今回発売となった「ウエストランド ソラム1」は、アメリカンピートを長年探求してきた結果が初めて形となったものです。アメリカンピートを使用したウイスキーは、世界初とのこと。ワシントン州産ピートのみを使い、オークの新樽と古樽で熟成させています。ピートの⾹りに新しい個性が加わり、新鮮なフジリンゴ、シナモン、焦げた⽊などの香りが広がる1本です。
もう1本の「ウエストランド ギャリアナ 7」も、その土地の個性を表す1本と言えるでしょう。ギャリアナとは太平洋岸北⻄部に生息し、タンニンとフェノールがとても強いホワイトオークの一種。個性があまりに強すぎることから、地元のワイン産業では使われることがなかったのですが、ウエストランドは樽として使うことを試みました。今回はその樽とワシントン州産のワイン樽を中心に熟成。スパイスと芳醇な果実が混在するフレーバーを楽しめます。
以上、太平洋岸北西部の個性が詰まったアメリカンシングルモルトウイスキーを、ぜひこの機会に味わってみてはいかがでしょうか。
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