しかしヒルトン博士によれば、多くの人々が誤った方法で行ってしまっているとのこと。「よくあるのは、フォームの間違えです。たとえば腹筋を使ってしまったり、息を止めたり、骨盤底筋ではなく、臀筋や内転筋を収縮させてしまっている人が多いんです」と、ヒルトン博士。
さらにヒルトン博士によれば、「骨盤底の筋肉のみにアプローチするためには、鏡の前に立って裸で行うべき」だそうです。このときは、手を使わずに睾丸をもち上げるよう骨盤底筋に力を入れ、「睾丸を腸までもち上げる」あるいは「男性器を縮める」ようなイメージとなるそうです。
そして実際に、男性器や睾丸がもち上がる様子を目で確認する必要があります。このほか、括約筋(かつやくきん=肛門・尿道の周囲などにある環状の筋肉)を締め、おならを我慢するイメージで骨盤底筋を感じる方法もあります。この括約筋を締める動きは、骨盤底筋の後部を引き上げてくれるそうです。