(ヒドロキシ桂皮酸などの)抗酸化ポリフェノールを含むコーヒーの特定成分が、コーヒー特有の香りと健康効果をもたらしていることは、さまざまな研究から報告されています。
こういった化合物が体内で分解されると、代謝物と呼ばれる老廃物となって尿中に排出されるため、尿自体もコーヒーのような臭いを帯びる場合があるわけです。また、コーヒーには利尿作用のあるカフェインが含まれています。つまり、カフェインによっておしっこの量は増え、人によっては大量にカフェインを摂取した際には、脱水症状を引き起こす可能性もあることを留意しておきましょう。
脱水状態に陥った場合、尿の濃度は高くなります。そして、代謝物の臭いが目立ってきますので、そんな兆候が確認できたときはすぐに水分補強をするよう心がけましょう。しかし、この段階では手遅れという場合もないわけではありません。そのためにも、事前に水分補給することを忘れずに。
またカフェインは、ナトリウムイオンの吸収を抑制する傾向があることも報告されています。よって、血液中のナトリウム量が増え、尿の濃度がより高くなる可能性が高くなるというわけです。よって、それがまた臭いの濃度を高める原因になると言っていいでしょう。