建築家ヘルツォーク & ド・ムーロンが設計した象徴的な建築物であるプラダ 青山店。その5階で開催される展覧会「Role Play」は、2022年2月19日(土)~6月27日(月)にかけてミラノにあるOsservatorio Fondazione Pradaで開催される展覧会の第2弾。

大学教授や作家として活動するメリッサ・ハリス・ペリー氏がキュレートした本プロジェクトは、代替可能かつ理想化されたアイデンティティを模索し、投影し、つくり上げる概念について探求。そしてアーティストは、ロールプレイングや分身の創造、自己の拡散などを切り口として、個人の本質や表向きの人格の追求とその理解に迫ります。

ペリー氏は、「分身や表向きの人格、化身は自分の望みであるかもしれません。おそらくそれは、自分の個人的、文化的な背景や他者意識に関連しているとも言え、アクティビズムのひとつ、あるいは、既成概念にとらわれずに、相手の立場に立って考えるという共感を得るための手段であるかもしれないのです」と指摘します。

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Bogosi Sekhukhuni Consciousness Engine 2: absentblackfatherbot, 2014 Bogosi bot Avatar still Courtesy of the artist

写真は発明されて以来、その客観的な性質や写真を目の前にして感じる本物の感覚を利用しながら、他者性の概念を表現する理想的な手段であり続けています。ここ数十年の間にこうした媒介物は、オンラインゲーム、ソーシャルメディアプラットフォーム、その他の革新的なロールプレイングの状況を受け入れるレベルにまで進化し、私たちの自己へのこだわりを強めています。

今回、東京で開催される展覧会では、国際的に活躍するアーティストであるジュノ・カリプソ、ベアトリーチェ・マルキ、ハルカ・サカグチ、グリセルダ・サン・マルティン、澤田知子、ボゴシ・セククニが手がける写真や映像・音声作品をクリエイティブ・エージェンシーのRandom Studioによる光のインスタレーションの中で展開される予定です。

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会期:2022年3月11日(金)~6月20日(月)
場所:プラダ 青山店 5F
住所:東京都港区南青山5-2-6MAP
時間:11:00 – 20:00
入場料無料
※新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、状況に応じて入場制限を行う可能性がございます。