次の4シーズンを総括したガイドを作成しました。2021年、新たに期待されるトレンドから引き続き活躍しそうなアイテムまで、2021年のメンズファッションの動向をここでご確認ください。
2021年が始まり、すでに1カ月が経過。ファッション業界にとって、1年の中で最も「閑散期」と言われている2月がはじまりました。寒さが続き、まだ次の季節に向けたアイテムの購買意欲はわいていないかもしれません…。ですが、店頭にならぶ新作春物を見ながら、2021年にワードローブにそろえるアイテムについて、じっくりと考える月にしてみのてはいかがでしょうか。
トレンド志向の方は特に…もはや2021年のクローゼットに、スキニーパンツはもう必要がないはず。空いたハンガーには、ゆとりのあるワイドパンツやフォーマルなトラックパンツを並べると良いでしょう。厚手のニットから、次第にカラフルな色づかいのコットンニットに切り替えていき、夏には思い切り短いショートパンツをはいて、外を散歩できたら理想的です。トレンドを先回りして知っておくことで、衝動買いをして失敗することもありませんし、なによりクローゼットをもう一度見直す良い機会になるはずです。
年間を通してどんな服を着たいか、このガイドを通して発見できれば幸いです。2021年は、「例年よりも色とりどりのアイテムがそろう」と予測されます。2020年よりも、もう一歩挑戦に足を踏み入れて、あなたにぴったりの新たなスタイルを発見できる年になることを願っています。
ハイウエストパンツは、長い間歴史に残されてきたトレンドの1つです。そのことを明確にするために、「Givenchy(ジバンシィ)」は2020-21年秋冬コレクションで、さらに余分なウエスト布を備えることでレベルアップさせたパンツを提案しています。
体型カバーと共に、脚を長く見せるのに最適となるでしょう。
数サイズ大きいスーツジャケットが、少しずつ増えてきていることをここ数シーズンで目撃しているはずです。スリムフィットは、ますます時代遅れになっていると言ってもいいでしょう。
今では、ワイドパンツがすっかりと浸透しており、オーバーサイズジャケットも着実に成長しています。2020-21年秋冬に「Alyx(アリクス)」が提案していたように、ビックシルエットの着こなしはトレンドの1つであり、心も身体も快適に過ごすことができるでしょう。
冬の間、他社とのスタイルに差をつけるために必要なものは、トレンディなコートです。
「Salvatore Ferragamo (サルヴァトーレ フェラガモ)」が2020-21年秋冬コレクションに提案したようなオーバーコートは、すでに店頭でもよく見られるようになりました。
「Berluti(ベルルッティ)」は2020-21年秋冬コレクションで、「冬には暗くて退屈な色ばかりを着る」という概念を打ち砕いています。
コレクションには、色とりどりのカラーアイテムが登場し、エレクトリックブルー、ピンク、ネオングリーン、オレンジ、レッドなど斬新な色のコーディネートが非常に印象的でした。
各シーズンで、ワードローブに新しいファブリックが取り入れられています。2021年春はテキスタイルばかりでなく、ニットにも注目です。70年代を彷彿とさせる技法で編まれたニットアイテムが、メンズの春コレクションに登場していました。
「VALENTINO(ヴァレンティノ)」の2021年春夏コレクションが提案するのが、こちらのかぎ編みのニットシャツです。そして定番の、「春に花柄」という傾向も継続していくでしょう。
2020年の年間を通して、スウェット が恒久的にワードローブの一員に入っていたことを鑑みるに、翌春にはオフィスルックにも忍び込んでくるはずです。
「PRADA(プラダ)」の2021年春夏コレクションでは、随所にこの傾向が見られました。
2021年の春夏は、マリンにインスパイアされたアイテムが戻ってくるでしょう。それもよりレベルアップして、です。
「BRUNELLO CUCINELLI(ブルネロ クチネリ)」の2021年春夏メンズ・コレクションで提案されたいくつかのルックを見ると、紳士たちがどこでこのトレンドを取り入れていくのかを確認できます。
パントーン社が発表した「今年の色」です。「Esquire」では、それは「ネイビー」だと信じていますが、最も影響力のあるブランドでさえこの配色を提案しています。
「Hermès(エルメス)」が2021-22秋冬メンズコレクションで発表したこのルックは、この2つの色の幅広い可能性を示しています。また、この2色を一年中着用したい方のための理想的なコーディネートでもあります。
オールホワイトのコーディネートは、簡単そうに見えて実はそれほど容易にできるものではありません。合わせる小物や靴も重要なだけでなく、トップスとボトムの素材のマッチ度も肝心なので、手持ちの服で実現しようとすると、そう簡単にいかないものです。
インスピレーションを探しているなら、3つ前にご紹介した「プラダ」とこちらの「FENDI(フェンディ)」2021年春夏コレクションを参考にしてみてください。
バミューダショーツの時代は古(いにしえ)のものとなり、より短いショーツに取って代わられる時代になりつつあります。2020年夏、すでにその傾向は始まりつつあります。2021年も足の露出度が高いスタイルが、トレンドとなるでしょう。春夏に向けて、足のケアをしたほうが良さそうです。
「DIOR(ディオール)」が2021年春夏コレクションで提案しており、「フェンディ」や「バレンティノ」などの他のブランドも続いています。これまでよりも短いショートパンツは、言葉通りショートにカットされています。
2020年夏に多くのセレブがしていたことで、賛否両論を生んだスタイルです。
ハリウッドの風変わりなトレンドにも思われましたが、「ディオール」や(写真の)「フェンディ」、「ベルルッティ」などもこのスタイルを提案しているので、正統な着こなしとなるかもしれません。
「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」のメンズ アーティスティック・ディレクターであるヴァージル・アブローは、2021年春夏のショーで「来シーズン禁止されていることが1つだけあるとすれば、飽きるほど挑戦的な色の組み合わせをするか、あえてしないことだ」と明言していました。
クローゼットの中で退屈な存在とも言えるパンツに、新たな命を吹き込む確実な方法となるでしょう。
寒くなるにつれて、「フェンディ」2021-22年秋冬コレクションで提案された新たなトレンド、つまり頭からつま先までキルティングされたアイテムに身を包めることに感謝するでしょう。
キルトパンツは、寒い地方のワードローブに新たに追加される救世主となるでしょう。
今季に引き続き2021年秋冬も、コーデュロイは継続していくでしょう。分厚く、重たい質感のコーデュロイですが、軽量化などの改善がされながら進化しています。
「TOD'S(トッズ)」の2021-22年秋冬コレクションでは、レトロなタッチのコーデュロイのセットアップの提案がありました。
小学生の制服のような組み合わせに見えるかもしれません。ですが、ロングソックスにバミューダパンツという典型的な組み合わせをより魅力的なものへと昇華させる試みを、「フェンディ」は実践しています。
2021-22年秋冬コレクションで発表されたこのルックでは、サッカー選手が試合終了後に見せるように…長いソックスを足首までおろしてはいています。
「グッチ」と「ザ・ノース・フェイス」の素晴らしいコラボレーションのおかげで、ダウンジャケットに新たな兆しが見えてきました。
均一化していたダウンジャケットに新たな価値を見出すべく、「ETRO(エトロ)」では2021-22年秋冬コレクションにて、オリジナルの柄がプリントされたダウンジャケットを発表しています。他のブランドでも、このような試みが確認することができます。
ボンバージャケットは2020-21年秋冬にも君臨しますが、ただ継続するのではなく、「PRADA(プラダ)」の2021-22年秋冬コレクションが示しているようにオーバーサイズ、かつカラフルな主役級へと進化するでしょう。
ファッションにおける戦闘着の未來はこうなります…。
「トッズ」の2021-22年秋冬コレクションで見られた新たなスタイルの提案に従えば、例え嵐の日でもスタイリッシュに過ごすことができます。
よりフォーマルなワードローブに組み合わせても、スタイルが崩れることのない素晴らしいレインブーツを発表しています。
ブランドは、クラス感を失うことなく新たなスタイルを模索し続けています。その極みとも言える、「フェンディ」の2021-22年秋冬コレクションで登場したこちら…。
パディングタイプのガウン…というよりも、ガウンタイプのダウンコートが提案されています。
2021-22年秋冬に向けて、トラックスーツはさらにフォーマルな場面においても適応するように進化していくでしょう。その一例が、「ルイ・ヴィトン」の2021年プレフォールコレクションで披露されたこのルックです。
ミニマリズムも感じさせる、トラックスーツとドレススーツを融合したアイテムが登場しています。
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