現地時間9月28日(木)、日本時間29日(金)早朝、世界ランキング13位で前回大会を上回るベスト4以上を目指す日本代表は、フランス南部のトゥールーズで予選プールDでこれまで1勝1敗で並んでいる世界ランキング12位のサモア代表と対戦。
日本代表は第2戦から先発メンバーを3人入れ替え、試合直前に副キャプテン流 大選手が欠場となり、スクラムハーフには齋藤直人選手が出場。そしてキックオフ前、「マヌ・サモア(サモアの獣)」の愛称を持つサモア代表は戦いの舞「シバタウ」を披露します。
日本代表は今シーズン初のテストマッチとして、7月22日にサモア代表と対戦していまます。そのときは22対24で敗れ、通算の対戦成績は5勝12敗となっていました。とは言え、ワールドカップ2大会連続での対戦では2015年のイングランド大会で26対5、2019年の日本大会で38対19と、いずれも日本が勝っています。
そうしてワールドカップフランス大会が始まり、9月17日(日)に日本代表は1次リーグのグループD第2戦でイングランド代表に12対34で敗れ1勝1敗。2大会連続のベスト8となり、ノックアウトステージ進出を目指す日本にとって負けられない一戦です。
キックオフは21時過ぎ。 スコアが動いたのは前半13分、FB(フルバック)で出場したレメキ ロマ ノラヴァ選手の力強い突破から敵陣深くでパスをつなぎ、最後はFL(フランカー)のピーター・ラブスカフニ選手が先制のトライを決めます。もちろん、今大会キック好調のSO(スタンドオフ)松田力也選手のゴールキックは成功、7対0とリードします。
その後、両チームペナルティーゴールをひとつずつ取り合ったあと、前半32分に日本代表は、またもやレメキ選手の突破から逆サイドにパスで展開。そしてライン際に走り込んできたリーチマイケル選手がトライを決め、松田選手のゴールキックも決め、17対3とリードを広げます。
日本は前半終了間際の37分、堀江翔太選手が危険なプレーで一時退場に。するとその直後の38分、サモアのラインアウトからモールで押し込まれてトライ。17対8となって前半終了となります。
後半開始早々、サモアが危険なタックルで1人退場と中で日本代表は後半9分に、モールから押し込んでキャプテンのNO8(ナンバーエイト)姫野和樹選手がトライを決めて、22対8と突き放します。
しかしながら、サモア代表もこのままでは終われません。後半25分にFBのダンカン・パイアアウア選手にトライを許します。キックも成功し、スコアは25-13に。ですが、後半16分と後半35分に松田選手がペナルティーゴールを成功させることで、この日の勝利を確信した人も少なくなかったでしょう。
ちなみに松田選手は、今大会初めてキックを外します。が、大会通算16本中15本が成功…つまり成功率は94%と驚異的な数字を残しています。
ノーサイドも近い後半38分、サモア代表のSOクリスチャン・リアリーファノ選手がトライし、自らキックも成功させ、スコアを28対22にするも時すでに遅し…。日本が逃げ切り、大きな勝利を得ることができました。
日本は予選プールDでの成績を2勝1敗として、勝ち点9に。2大会連続の予選プール突破に大きく前進しました。次の戦いは10月8日(日)、予選プール最終戦でありベスト8入りを決める世界ランキング9位 (2023年9月29日現在)のアルゼンチン代表戦です。
こんな光景もありました。相変わらずのコンセプトに華を添える笑顔にとても癒されます…。