発端は、英紙「ザ・サン」が公開した大統領とのやりとりを録音した音声データでした。

 メーガン妃が過去に、「ミソジニー(女性嫌悪)」や「対立をあおる」と自身を批判していたことについて聞かれたドナルド・トランプ氏は、記者に対し「それは知らなかった。なんてコメントすればいいのか分からないな。彼女がそんなに“意地悪(nasty)”だったとは知らなかった」とコメントしていたとのこと。

 この報道をきっかけに、SNSでは「大統領はメーガン妃を“意地悪”と呼んだのか? それとも彼女の発言が“意地悪”だと思ったのか?」という議論が勃発しました。これについて、ペンシルバニア大学のアネンバーグ・パブリック・ポリシー・センター(APPC)でディレクターを務めるキャサリン・ホール・ジェイミソン氏は、「トランプ大統領には、以前から反対派に対して侮辱的な発言をする傾向があるため、どういう意味で“nasty”という言葉を使ったかは判断しにくい…」と語っています。

Camilla, Prince Charles, and the Trumps pose for a photo outside the U.S. ambassador's residence.
CHRIS JACKSON//Getty Images
写真左から、カミラ夫人、チャールズ皇太子、ドナルド・トランプ大統領、メラニア・トランプ大統領夫人。

 そんな中、英国の情報番組『グッドモーニング・ブリテン』に出演し、人気司会者ピアーズ・モーガンが問題発言の真意を本人に直撃。すると大統領は、「私に対して意地悪、という意味だった」「私に対して意地悪な発言をしていたのは知らなかった、ということが言いたかっただけだ。彼女は良くやっていると思うよ。新しい人生を楽しんでいるといいね。とてもいい人だと思うよ」と説明しています。

 さらに、「彼女が私に対して意地悪であっても構わない。でも、私が彼女に意地悪するのは間違っていると思う」と語っています。

 大統領は他にも、バッキンガム宮殿でメーガン妃の夫ハリー王子と対面したときのエピソードを披露しています。

 「ハリー王子はとても素晴らしい男性だと思います。ロイヤルファミリーはいい人ばかりで、特にハリー王子は、私の娘イヴァンカや私の家族とたくさん会話してくれました。私も彼に話しかけたけど、このうえないほど優しく接してくれたよ。本当にいい人でした」とべた褒めしています。

 ですが…実はハリー王子、その後のエリザベス女王主催の歓迎晩餐会を欠席しています。しかも、その理由は不明…。とは言え、決してトランプ大統領を嫌ったわけではないでしょう。ただただ、息子アーチーに会いたくてたまらなくなり、早く家に帰りたくなったのかもしれませんね。

From TOWN&COUNTRY
Translation / Reiko Kuwabara
※この翻訳は抄訳です。