2019年5月25日（土）、第2回目となるドナルド・トランプ氏の来日により、東京都内は最高レベルの警備員動員に。至る所で警備強化はなされ、ものものしい雰囲気に包まれていました。
米アラスカ州にある米軍基地に給油に立ち寄ってから、同日無事日本に到着したトランプ氏。到着後すぐに、専用車「ビースト」に乗り込み、米大使公邸に向かいました。今回の来日は、「ソフトバンク」グループの取締役会長である孫正義氏をはじめとする日本のビジネスリーダーたちと、経済関係の強化についての意見交換から始まりました。
到着時は、前日である24日の出発時におけるトランプ氏とメラニア夫人の服装が同じだったところもあり、長旅からの疲れも少々感じられる表情でした。その後は今回の宿泊先であるパレスホテルに入り、プライベートな時間を過ごしたようです。
2019年5月26日
翌26日（日）は、"スポーツ外交"で忙しい1日でした。トランプ氏は安部首相とゴルフへ、メラニア夫人は昭恵夫人とデジタルアート鑑賞へと出かけました。
ゴルフ好きとしても広く知られるトランプ氏と安倍首相が、ともにゴルフをプレーするのは今回で5回目。今回はプロゴルファーの青木功氏も参加し、プレーを楽しんだ様子です。
毎回このゴルフのプレー結果については非公開にされており、どちらが上手なのか暗にされてきましたが…当日、首相官邸の公式Instagramでは、「どちらがスコアが上になると予想？」と投票ボタンを設置。予想はトランプ大統領72％、安部首相28％という結果でした。トランプ大統領のインチキゴルフの噂を耳にしたことがある方が多かったということも予想できますが…。
ちなみにこの日、トランプ大統領の朝ごはんはパンとベーコンエッグ、そしてお昼にはハンバーガー好きなトランプ大統領のために、米国産牛100％のチーズバーガーが用意されたということです。
その後、東京・両国国技館に移動し、大相撲夏場所の千秋楽を観戦に。
この観戦の予定は、今回の警備の山場とも言え、トランプ大統領来日前から話題となっていました。金属探知機の使用や自動販売機の「休場」、土俵近くの席の警備強化など万全の警備体制で臨まれました。結果、両国国技館の収容人数最大約1万1000人に対して、総勢2万5000人の警察が配備されたわけです。
そんな緊張した雰囲気の中、大相撲五月場所で見事優勝をはたした朝乃山関は、トランプ大統領から直々に、高さ約140cm重さ約30kgもある「米大統領杯」を手渡されました。
今後は毎年「大相撲五月場所」で優勝した力士には、このトロフィーが授与されると言います。
夕食は日米首相と夫人で、六本木にある魚介料理の店「田舎家」でディナーをともにしました。写真でトランプ大統領が手を伸ばしているのは、「じゃがバタ」になります。（特別に用意されたアイダホ産のポテトを使用）旬の野菜と魚を得意とするこのレストランですが、トランプ大統領はサラダや若鶏の串焼き、和牛ステーキなどを召し上がったようです。
ちなみにこのお店はNYにも出店しており、もしかするとトランプ大統領が以前も通ったことのあるお店だったため、トランプ大統領の嫌いな魚介料理の店ではあるものの、このお店が選ばれたのかもしれません。
2019年5月27日
今回トランプ大統領たちが滞在している「パレスホテル」は、皇居に隣接した場所。午前9時ごろに専用車で皇居入りしたトランプ大統領を天皇皇后両陛下がお出迎えし、歓迎行事が行われました。
即位後初めての国賓として出迎えられたトランプ大統領は、天皇陛下に対面後トランプ氏は、「ご即位後の最初の国賓としてお招きいただいたことを光栄に思います」とあいさつ。すると陛下は、「大統領をお迎えできることをうれしく思います」と応じられたそうです。
そんなトランプ大統領がこの日身につけていたのは、トレードマークともいえる赤いネクタイ。また、メラニア夫人のほうもお揃いの色合わせでした。白い刺しゅう入りのドレスに赤いパンプスという服装。これから判断するに、日本の国旗をイメージしたのかもしれません。
いつも、同じスーツを着ているように見えるトランプ大統領ではあります。が、今回の来日中においては、メラニア夫人のスタイリングとしっかりとリンクしているように見えました。1日目はブルー、2日目はピンク、3日目は赤と…。これも戦略のひとつなのでしょうか？
午前中から大仕事を終えたトランプ大統領でしたが、ワーキングランチでも引き続き協議を続けたようです。
ワーキングランチのメニューは、まだ明らかにされていません。ですが、すでにトランプ大統領の大好物であるハンバーガーやポテトは提供済です。今夜は宮中晩さん会が予定されていますが、はたして今回の来日でトランプ大統領は「日本食」を口にするのでしょうか？ そして最終日のキーカラーは、何になるのでしょうか？
