2023年4月5日:次の公聴会はいつになるのか?

トランプ氏が「彼は私を嫌っている」とSNSで攻撃したJuan M. Merchan氏は、トランプ氏の全ての手続きを提出する期限を8月8日までに設定したと「ニューヨーク・タイムズ」ほか複数のメディアが現地時間4月5日に報道しました。検察官は9月19日までに回答することになっています。

またMerchan氏は、手続きについて判決を下すためのトランプ氏の次の公聴会を12月4日に設定しました。検察官は、2024年初めに裁判を開始することを希望していると語っていますが、トランプ氏の弁護士は、それはあまりに早すぎると主張しており、春先の日程を見ているとしています。Merchan氏はまだ日程を設定していません。

2023年4月4日:すべての罪状を認否 

現地時間13時ごろ、フロリダからニューヨーク・マンハッタン地区検察に出頭したドナルド・トランプ氏はそのまま逮捕され、出廷。ポルノ俳優への13万ドル(約1700万円)の口止め料を「弁護士費用」として「隠蔽」した疑いを含む、34件の事業記録改ざん罪について無罪を主張しました。
 
CNN」が伝えるところによれば、2022年11月18日に調査のため任命された特別検察官ジャック・スミス氏による「トランプ氏退任後の秘密文書の不適切な取り扱い」に関して、事態はより深刻を極めることになりそうです。 

ニューヨーク州の法律により保証金なしで保釈されたトランプ氏は法廷を去った後、フロリダに戻って演壇に立ちスピーチを実施。「アルジャジーラ」は「アルヴィン・ブラッグを辞めさせろ」「アメリカは混乱に陥っている」「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」などと発言したとリポートしています。

2023年3月31日:弁護士は「犯罪は犯していない」と主張 

ドナルド・トランプ前大統領は、マンハッタンの大陪審から起訴状を受け取り、ビジネス詐欺に関連する30件以上の罪状が含まれていると、この事件に詳しい2人の情報筋が伝えたことを「ニューヨーク・タイムズ」をはじめとする報道各社各誌が続けて発表しています。そして、現職または元大統領が刑事告発を受けるのはアメリカ史上初めてのこと。

トランプ氏は、2023年4月4日(火)に法廷に出廷する予定とされ、「CNN」によれば起訴状は封印されており、近日中に発表されるとのこと。しかし日本時間3月31日20時時点では、具体的な罪状は公にされていません。 

マンハッタン地区検事のアルヴィン・ブラッグ氏のオフィスは、トランプ氏が2016年の大統領選挙時に起こった、成人向け映画女優ストーミー・ダニエルズさんへ過去の肉体関係に関する口止め料の支払い、および隠蔽工作に関与したとされる容疑で調査を進めており、複数の州で進行中の30件以上のビジネス詐欺に関連する事件を起こしたとされています。

陪審の手続きは通常秘密裏に行われますが、「CNN」の報道によれば、「1人の証人が約30分の証言を行った後、トランプ氏を起訴することに投票した」とのことです。

AP」が伝えるところによれば、トランプ氏は不正行為を否定し、調査を非難。この告発を「政治的迫害」と呼び、「2024年の民主党に悪影響を与える」と語っています。告発を確認する声明を出したトランプ氏の弁護士スーザン・ネッチェルスとジョセフ・タコピナは、トランプ氏は「犯罪を犯していない。私たちはこの政治的戦略としての起訴に対して裁判所で激しく闘います」と述べました。

マンハッタン地方検事の広報担当者は起訴を確認し、検察官がトランプ氏の弁護団に身柄引き渡しの調整を行ったことを明らかにしました。タコピナ氏は、トランプ氏は「火曜日に身柄を引き渡す可能性がある」と説明。3月31日(金)に身柄引き渡しを求められたものの、同弁護士によると、秘密裏にセキュリティを準備すること必要として、シークレットサービスが追加の時間を必要としたと報じられています。