2024年のアカデミー賞の司会者がジミー・キンメルだと発表されたとき、それは楽しい時間になることはわかっていました。彼はすでに3年の経験を積んでおり、オスカーのステージをコメディのセットに変えるプロです。

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つまり私たちは、ゴールデン・グローブ賞のジョー・コイ*のような状況に陥る心配はないということ。キンメルがステージに登場すると、彼はすぐに客席に向かって皮肉を言いました。彼は自分の母親を連れてきたブラッドリー・クーパーに手を振り、こんな感じに…。

「デートの相手として母親を連れてくるのは、いつまで続くの?」

今度はロバート・ダウニー・Jr.に向かってこう。

「この男を見てください。彼はとてもハンサムで、才能があります。彼は獲得できる賞をすべて獲得してきました…そのポケットに入っているように見えるのは、受賞スピーチのメモかな? それとも、ものすごく四角いペニス?」 

*2024年ゴールデン・グローブ賞の司会。コメディアンとして著名だが授賞式でのモノローグがことごとくスベリ、冷ややかな視線をゲストたちから向けられた 

キンメルはいつも開会のモノローグを易々とやっているように見せていますが、アカデミー賞の司会はそう簡単な仕事ではありません。

この盛大な夜に、キンメルは今年の最大の映画を振り返り、『バービー』がその中でお気に入りの一つであったことを教えてくれました。「映画を見て、『これこそアカデミー賞の司会をする理由だ』と思いました」と、ABC*に話しています。当然ながら、キンメルは『バービー』の歴史的な成功にもかかわらず、グレタ・ガーウィグが監督賞から漏れたことに触れました。観客が彼女に喝采すると、キンメルはこうジョークを飛ばします。

「拍手しているのはわかっているけど、ところで彼女に投票しなかったのはあなたたちですよね。無関係のふりしないでよ」

そして、終わり近くにはSAG-AFTRAのストライキについて振り返り、目の前の組合員たちに向かって交渉の成果を称えました。その後、彼は多くのハリウッドのスタッフをステージに招き、彼らの業績を祝福しました。

「お疲れさま、君たちはその資格がある。今後の交渉では、私たちも君たちとともに立ちます。今夜は長くなるように心がけますよ、たくさんの残業代がもらえるように」

冷めた前置きの多いアワードシーズンの中で、キンメルは見事なバランスをとりました。

この後も、ライアン・ゴズリングのパフォーマンス後には、彼が着ていたピンクのスラックスを手に「はい、オークションしまーす。ブラッドリー・クーパーのママ、どう?」と再びクーパーの母親に振ったり、ドナルド・トランプ元大統領が授賞式中に実際に投稿したキンメルの司会ぶりをディスる内容をその場で読み上げ、「服役期間は終わったのかな?」と毒づいたりと、終始ペースを乱さずジョークを連発しました。この分だと来年の司会もキンメルになるのでは? 期待ができそうです。

*ABC Action News 2024年3月9日配信記事参照

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Jimmy Kimmel’s Oscars Monologue 2024
Jimmy Kimmel’s Oscars Monologue 2024 thumnail
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From: Esquire US