もしジェームズ・キャメロン監督がレオナルド・ディカプリオの意見を取り入れていたら、映画『タイタニック』の最も印象的な名セリフはなかったことでしょう…と思えてしまうような、衝撃的な事実がこのたび明らかになりました。

 監督いわく、レオは当時「世界は俺のものだ!(I’m the king of the world!)」というセリフに納得していなかったそうなのです。

 しかしそれを渋々受け入れたことにより、あの名場面が誕生したのです。その名場面とはもちろん、タイタニック号に乗り込んだレオ演じるジャックが、船頭で大はしゃぎするシーンのこと。もしこのシーンに、ジャックのあのセリフがなかったら、どうなっていたでしょうか?

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 英BBCラジオ1の映画批評家アリ・プラム氏に対し、監督は先日このように語りました。

 「あのセリフは、その場で思いついたもの。そのときちょうど僕は、撮影用クレーンに乗っていたんだ。その日は撮影が長引き、日も暮れそうになっていた。ああでもないこうでもないと、いろいろ試してみたけど、どのセリフもしっくりこなくて…。そんなとき『これだ!』とひらめき、『いいことを思いついたよ。世界は俺のものだ!と言いながら両手を広げ、その瞬間をしっかりと噛み締めて。自由を感じつつ、その瞬間を楽しんでくれ』と、レオに指示したんだよ…」。

 「でもレオは、『なんで?』と納得できない様子だったから、トランシーバー越しに『“世界は俺のものだ!”と言えばいいんだ。そのセリフで人々に感動を与えるんだ』と伝えたんだよ」。

 ところが、レオはそれでも不満があったようで、監督に自分の意見を伝えたところ、「つべこべ言わずに、このセリフで人々を感動させるんだ」とピシャリと言い返されてしまったのだとか…。「終わりよければすべてよし」とはいえ、レオがそのセリフを気に入っていなかったのも意外です。

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Getty Images

 ちなみにあのオスカー俳優マシュー・マコノヒーも、このジャック役のオーディションを受けていたらしいのです。

 米誌『ハリウッド・リポーター』に対し、マシューは「僕も『タイタニック』のオーディションを受けに行ったよ。その役をゲットしたと思っていたんだ。その場にはケイト・ウィンスレット(ローズ役)もいて、自分でもうまくいったと思っていたんだ。自信満々で会場を出たし、役を勝ち取ったと思っていたけど…残念ながら不合格で、結局オフォーはされなかったよ」とコメントしています。

 マシュー演じるジャックも観てみたいもですがやはり、「レオ&ケイトなくして、名作『タイタニック』は成り立たない」という人も多いはず。監督の指示を素直に(?)受け入れたレオにも、改めて感謝したいところですね。

From Cosmopolitan UK
Translation / Reiko Kuwabara


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