ベン・アフレックは悲しいことに、バットマン界のジョージ・ラゼンビーになる運命にあるのでしょうか? 彼の作品は愛されることなく、柔らかに無視される運命にあるようです。このたび、ベン・アフレックが監督・主演で製作を予定していた「バットマン」の単独映画は「人に好まれるものではなかった」ということで、その製作予定がとん挫しました。そうしてアフレックは、バットマン役を降板したのです。

前出のジョージ・ラゼンビーとは、1969年公開の『女王陛下の007』で1回だけのボンド役を演じた俳優です。皆さんの中には、その存在すら知らない方も多いことでしょう。

ですが、その作品のメガホンをとったピーター・ハント監督はこう言っています。「本物のボンドはショーンでもムーアでもない。ジョージだ。彼こそがボンドだ」と…。そこまでの意味をアフレックに込めているのか?は、皆さんが思っているとおりです(笑)。

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しかし、そもそもラゼンビーとは違います。なんせアフレックは、2016年公開に『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で初めてバットマンを演じているののですが、そのあとすぐに『スーサイド・スクワッド』でもカメオ出演をはたしていますし、2017年公開の『ジャスティス・リーグ』でもバットマンを演じています…製作総指揮兼任で。つまりは本人、バットマンが好きなのでしょう。

アフレックの今後のキャリアがどうになるかは、わかりせん。

ですが、アーカム・アサイラム(コミックス『バットマン』シリーズに登場する架空の精神病院)の中でのバットマンに光を当てたこの単独映画が実現していれば、状況が変わっていたかもしれません。バッドマン=アフレックになっていたかもしれないのです。

この話が明るみになったのは、ポッドキャスト番組『Happy Sad Confused』(2019年7月31日)に撮影監督のロバート・リチャードソンが出演したときになります。彼は番組の中で、「脚本はできていたが、内容が好まれるものではなかった」とコメントしています。

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さらに、「(アフレックは)より狂気の側に足を踏み入れようとしていた。おそらく過去の作品よりもっと暗い、バットマンの中の個人(ブルース・ウェイン)の内面、つまり、どの要素が正気で、どの要素が実際に正気ではないのか…という点を描こうとしていたんだ」とリチャードソンは話しています。

また、「彼はアーカム(・アサイラム)という、悪人や異常者そしてバットマンを収容する場所に、自身がとても入り込んでいたんだ。だから、全体的なトーンがそのようなものになっていたわけです。バットマンのダークな面に触れるのは、興味をそそるものだからね」と、リチャードソンは続けてコメントしました。

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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』や『ジャスティス・リーグ』を観てきた人は、おそらく単に画面を真っ黒にすること以外に、これ以上どうやってバットマンのビジュアルを暗くするのだろうか?という疑問を持つのではないでしょうか。

しかしながら、もうその心配は必要ありません。最新作の『ザ・バットマン』(2021年6月25日公開予定)では、マット・リーブス監督とロバート・パティンソンがタッグを組むこととなり、エキサイティングなものとなる見通しになっていますので。

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Source / Esquire UK 
Translation / Keiko Tanaka 
※この翻訳は抄訳です。