[目次]

▼ アコースティックギータの選び方

▼ アコースティックギターの人気メーカー

▼ 初心者におすすめのアコースティックギター11選

▼ アコースティックギターとクラシックギターの違いに注意

▼ まとめ


おうち時間が増えたことをきっかけに、新たな趣味を探す人が増えています。そこで注目されているのが、アコースティックギター(アコギ)です。従来型のアコースティックギターはもちろん、手が小さい女性や、子どもでも持ちやすいミニギターも人気で、初心者向けセットの販売も増えています。

このページでは、初心者が後悔しないアコースティックギターの選び方を詳しく解説します。さらに、買いやすい安いギターから中級者でも使えるギター、高品質な国産ギターや高級ギターまで、おすすめの製品を紹介します。

アコースティックギター選び方

アコースティックギターのサイズと形状の種類、それぞれの特徴を見ていきましょう。

迫力ある「ドレッドノート」はロック系の音楽に最適

アコースティックギターを新たな趣味に! アコギ初心者のための選び方とおすすめ12選
Guitarist Magazine//Getty Images

「ドレッドノート」とは、ギターメーカーの「マーチン」がつくり出したタイプで、現在、アコースティックギターの定番となっています。それまでになかった大きさから、大型戦艦を意味する「ドレッドノート」と命名されました。

ロック系の音楽に適しているとされ、本体にくびれがなく容積が大きいため、音量が大きく低音も響きます。奥田民生や斉藤和義をはじめ、ほとんどのロックミュージシャンがこのタイプを愛用しています。

ソロギターには「フォークタイプ」の繊細な音が似合う

アコースティックギターを新たな趣味に! アコギ初心者のための選び方とおすすめ12選
Thopan Pungprayad / EyeEm//Getty Images

ギター本体がひょうたんのようにくびれているのが、「フォークタイプ」です。メーカーにより「00(ダブルオー)」「000(トリプルオー)」「オーディトリアム」などの名称があります。

軽やかで繊細な音色が特徴とされ、アルペジオ(和音を構成する音を一音ずつ低いものから順番に弾くことで、リズム感や深みを演出する演奏方法)やソロギターの演奏に向いているとされています。エリック・クラプトンが愛用していることでも知られています。

小さめサイズの「ミニギター」も人気

アコースティックギターを新たな趣味に! アコギ初心者のための選び方とおすすめ12選
Dmitry Marchenko / EyeEm//Getty Images

アコースティックギターの標準サイズは「ドレッドノート」と「フォークタイプ」ですが、小さな「ミニギター」も近年は人気があり、有名メーカーも力を入れています。

本体がひと回りから、ふた回りほど小さく、弦の長さも7cm~11cmほど短くなっているので、小柄な人や、子どもでも使いやすいのが特徴です。また、キャンプなどに気軽に持っていきやすいサイズです。

ボディの木材が「合板」か「単板」かで選ぶ

アコースティックギターを新たな趣味に! アコギ初心者のための選び方とおすすめ12選
Catherine Falls Commercial//Getty Images

アコースティックギターのボディに使われる木材は、合板と単板の2種類があります。それぞれの長所・短所を見ていきましょう。

|合板:丈夫でトラブルが少なく初心者向き|

薄くスライスした木材を、複数枚重ねて圧着したのが「合板」です。合板でつくられたボディは丈夫で、特別なメンテナンスをしなくても、膨らみやヒビがほとんど発生しません。

|単板:音の響きが良く、育てる楽しみもある|

高級ギターに好んで用いられるのが、1枚板の「単板」です。木の繊維を異なる方向に重ねた合板と違って音の響きがよく、弾き込むことで音の成長も期待できます。

単板を用いたものは音がよく響き、音色が豊かな傾向があります。ただし、保管時に弦を緩めたり、乾燥対策をしたりしないと、変形やひび割れが起こり使えなくなります。

初めてなら「初心者セット(付属セット)」も便利

アコースティックギターを新たな趣味に! アコギ初心者のための選び方とおすすめ12選
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音を合わせるためのチューナーや、ソフトケース、スタンドなどが付属しているアコースティックギターも用意されています。ひとつひとつそろえる手間が省けるので、初心者ならこういったセットを選ぶのも良いでしょう。

ライブ用なら「エレアコ」も

アコースティックギターを新たな趣味に! アコギ初心者のための選び方とおすすめ12選
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アンプから音を出せる「エレクトリック・アコースティックギター(エレアコ)」なら、バンド編成のライブでも使えます。

ちなみにアコースティックギターに、「ピックアップ」というパーツを取り付けてエレアコ化することもできます。費用は1~2万円程度で、楽器店で取りつけをしてもらえるので、最初から無理にエレアコを選ぶ必要はありません。

アコースティックギターの人気メーカー

アコースティックギターを新たな趣味に! アコギ初心者のための選び方とおすすめ12選
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YAMAHA (ヤマハ)

1946年からつくられている「ヤマハ」のアコギは、良心的な価格で品質が良いため、初心者から上級者までおすすめできます。Charや中島みゆき、北川悠仁などプロの愛用者も多く、特に若手や女性ミュージシャンから支持されているのが特徴です。

Gibson(ギブソン)

世界で最も著名なギターメーカーのひとつであるギブソンは、1902年にアメリカ・テネシー州で創業しました。アコギの代名詞「J-45」は、日本では吉田拓郎や前出の奥田民生、井上陽ら著名なミュージシャンが愛用してきました。男性からの人気が高いメーカーと言えるかもしれません。

Martin(マーチン)

1822年にニューヨークで創業したマーチンは、艶のある繊細な音色のアコースティックギターで、多くのミュージシャンたちを魅了してきた老舗中の老舗です。エリック・クラプトンやポール・マッカートニー、日本では桜井和寿や草野マサムネが愛用しています。

Fender(フェンダー)

ストラトキャスターやテレキャスターなどのエレキギターで、名を馳せるカルフォルニアのメーカーです。エレキギターから持ち替えても弾きやすくつくられているのが特徴で、初心者にも扱いやすいと評判です。日本では、デビューした頃のYUIが愛用していました。

Taylor(テイラー)

北米ナンバー1のシェアを誇るギターメーカーです。コンピューターで設計・製造されたギターは、品質が安定していると評判。テイラー・スイフトやスガシカオ、福山雅治、BonniePinkが愛用しています。アコースティックだけでなく、エレアコも得意です。

Morris(モーリス)

長野県松本市に本社を構えるモーリスは、70年代のフォークブームを支えたことで有名ないぶし銀のメーカーです。谷村新司や堀内孝雄が愛用していることで有名ですが、ACIDMANやBRAHMANのギタリストなど、若手のバンドマンからも支持されています。

Takamine(タカミネ)

タカミネは岐阜県に本社を構えるメーカーで、創業は1962年。日本で初めて本格的なエレアコを発売したメーカーでもあり、現在もエレアコに特化した製品ラインアップとなっています。アヴリル・ラヴィーンやジョン・ボン・ジョヴィ、佐野元春が愛用しています。

初心者におすすめのアコースティックギター11選

初心者におすすめのアコースティックギター(アコギ)をご紹介します。集合住宅でも使える静音ギターや、すぐに実戦(ライブ)で使えるエレクトリック・アコースティックギター(エレアコ)もご紹介します。

ヤマハ(YAMAHA) F315D NT 12点入門セット

ヤマハ F315D NT【アコースティックギター12点入門セット】

F315D NT【アコースティックギター12点入門セット】

ヤマハ F315D NT【アコースティックギター12点入門セット】

¥21,980
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初心者でも困らない、12点がそろった入門セットです。ケースやストラップはもちろん、音を合わせるためのチューナーや、移調に使うカポタストも手に入るので、あとは楽譜だけあればOK。ギター自体は品質の良さで評判のヤマハ製。練習に集中できるでしょう。

  • タイプ:アコースティックギター
  • 形状:ドレッドノート
  • ボディ:合板

フェンダー(Fender) CD-60S

Fender アコースティックギター CD-60S

アコースティックギター CD-60S

Fender アコースティックギター CD-60S

Now 13% Off
¥33,660

国内外問わず、ネット通販で高い人気を誇るのがフェンダーのアコギ「CD60」です。コスパがよく、しかも初心者でも弾きやすいようにネックに滑らかに指がすべる加工がされています。音量も十分で、フェンダー好きにも、そうでない人にもおすすめの製品です。

  • タイプ:アコースティックギター
  • 形状:ドレッドノート
  • ボディ:トップ単板、その他は合板

ヤマハ(YAMAHA) FS850

YAMAHA アコースティックギター FS850

アコースティックギター FS850

YAMAHA アコースティックギター FS850

Now 11% Off
¥44,290

「せっかく買うなら愛着の持てる良いものが欲しい」という人におすすめなのが、シックなマホガニー材をふんだんに使ったコチラのギター。やや価格は上がりますが、木のぬくもりと豊かな中音域が魅力的です。

  • タイプ:アコースティックギター
  • 形状:フォークタイプ
  • ボディ:トップ単板、その他は合板

タカミネ(Takamine) PTU121C

Takamine PTU121C VN エレアコギター

PTU121C VN エレアコギター

Takamine PTU121C VN エレアコギター

¥75,800

ライブでの演奏を目指すなら、コチラが一押し。10万円を切る価格で、ライブで即戦力になれるエレアコは貴重な存在です。通常のドレッドノートよりひと回り小さく、取り回しが良いのも特徴。小柄な人、手の小さい人でも使いやすくつくられています。

  • タイプ:アコースティックギター
  • 形状:フォークタイプ(エレアコ)
  • ボディ:合板

ヤマハ(YAMAHA) サイレントギター SLG200S NT

YAMAHA サイレントギター ナチュラル SLG200S

サイレントギター ナチュラル SLG200S

YAMAHA サイレントギター ナチュラル SLG200S

¥74,800

本体の音が響く部分、いわゆる「箱」がないギターです。アンプにつないでいないエレキギター程の音しか出ないので、集合住宅でも気にせず練習ができます。音を出したいときは、アンプにつなげばOKです。上達には練習の量が必要と考えれば、こういった選択もアリかもしれません。

  • タイプ:アコースティックギター
  • 形状:フォーク風(エレアコ)
  • ボディ:-

ヤマハ(YAMAHA) ミニギター JR2 NT

YAMAHA ミニギター JR2 NT

ミニギター JR2 NT

YAMAHA ミニギター JR2 NT

Now 15% Off
¥16,889

1万円台ながら、品質の良いミニギターです。高いギターのような音はしませんが、自分の部屋でポロンポロンと弾いて楽しむには、ぴったりな価格と性能ではないでしょうか。スケール(柄の長さ)が540mmで、ミニギターの中でも小さい部類。まずはギターに触れたいという人に最適です。

  • タイプ・形状:ミニギター(スケール 540mm)
  • ボディ:合板

モーリス(Morris) ミニアコースティックギター LA-011 CS

モーリス ミニアコースティックギター LA-011 CS

ミニアコースティックギター LA-011 CS

モーリス ミニアコースティックギター LA-011 CS

¥23,000

モーリスのミニギターです。国内ではなく海外の工場でつくられるものですが、検品と最終調整を松本工場で丁寧に行っています。コンパクトながら音の鳴りもしっかりしていて、評判の良い製品です。長く使える飽きの来ないデザインで、本体は3色から選べます。

  • タイプ・形状:ミニギター(スケール 580mm)
  • ボディ:合板

モーリス(Morris) M-80II RBS

モーリス アコースティックギター M-80II RBS

 アコースティックギター M-80II RBS

モーリス アコースティックギター M-80II RBS

¥130,964

良質な国産ギターをお探しの人におすすめなのが、長野県松本市でつくられている「M-80II」。実売10万円を切る国産品は他にありません。同価格帯の海外メーカー製品より1~2ランク上の音が鳴ると評判の逸品で、初心者~上級者までどなたにでもおすすめできます。

  • タイプ:高級アコースティックギター
  • 形状:ドレッドノート
  • ボディ:単板

ギブソン(Gibson) J-45 Standard Vintage Sunburst

ギブソン J-45 Standard Vintage Sunburst

J-45 Standard Vintage Sunburst

ギブソン J-45 Standard Vintage Sunburst

¥320,650

数多のミュージシャンに愛されるギブソン。その中でも、アコギを代表する名機と呼ばれるのが、この「J-45」です。ヴィンテージは100万円以上で取引されますが、こちらは現行品。音のレスポンスがよく、ジャキッとバランスの良いサウンドは、ロックミュージックとの相性が抜群です。

  • タイプ:高級アコースティックギター
  • 形状:ドレッドノート
  • ボディ:単板

マーチン(Martin) Standard Series D-28

マーティン Standard Series D-28

Standard Series D-28

マーティン Standard Series D-28

¥363,636

「J-45」と並ぶアコギの名機とされるのが、マーチンの「D-28」です。やはりヴィンテージは100万円以上で取引されます。上質なローズウッドを多用したボディは、音を豊かに響かせます。低音~高音までとにかくバランスの取れた音質で、弾き手も聴き手も心地よくなるギターです。

  • タイプ:高級アコースティックギター
  • 形状:ドレッドノート
  • ボディ:単板

テイラー(Taylor) 314ce V-Class

テイラー 314ce V-Class

314ce V-Class

テイラー 314ce V-Class

¥289,000

エレアコの名機「314ce V-Class」は、エレアコを得意とするテイラーを代表するギターのひとつ。ふくよかな音は人の声との相性が良好で、多くのシンガーソングライターが愛用しています。エレアコ性能に特化しており、生音よりアンプを通したときの音が良いと言われています。

  • タイプ:高級アコースティックギター
  • 形状:フォークタイプ(エレアコ)
  • ボディ:単板

アコースティックギターとクラシックギターの違いに注意

musician playing chord
Obradovic//Getty Images

アコースティックギターと似たような見た目ですが、音色の異なる「クラシックギター」もあります。金属弦を用いるアコースティックギターと異なり、ナイロンの弦を用います。柔らかな音色が特徴で、楽譜と作曲者の意図に沿った演奏を行います。

アコースティックギターとは得意とする音楽が異なり、技術的にも異なるものが要求されますので、購入の際は間違わないように気をつけましょう。

まとめ

アコースティックギターを新たな趣味に! アコギ初心者のための選び方とおすすめ12選
Simon Winnall//Getty Images

アコースティックギターとひと口に言っても、さまざまなタイプがあります。どのギターもそれぞれに魅力的ですが、自分に合うギターを選ぶにはちょっとしたコツが必要です。この記事の選び方を参考に、ぜひお気に入りのものを探してください。

本来は、ギターに触って選ぶのがベストです。ですが、時世的にかなわない人も多いかもしれません。このページでご紹介したギターは、どれも評判がよく品質の良いものです。通販でご購入の際は、ぜひ検討リストに入れてみてください。