a car with a face on the hood
Courtesy of Aboda Garage
「190SL」は、1955~63年に生産されたスポーツカー。「280SL」も販売。

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REST-MODされた
「190SL」で思い描く、
優雅なランドスケープ

Mercedes-Benz 190SL Roadster 

ABODA GARAGE 
アボダガレージ

「この世には、時を経ても廃れることのないデザインが存在します。それらはいつまでも語り継がれ、私たちに憧れを抱かせます。時を超えてよみがえる『190SL』は、そんなデザインやスタイルを楽しむのにふさわしく、日本の風景にもよい影響をもたらすはずです」

そう語るのはFrancfrancの創業者として知られ、このたびメルセデス・ベンツ往年のSLシリーズのレストア車を販売する「アボダ ガレージ」を立ち上げた髙島郁夫氏。

a car engine with its hood open
Courtesy of Aboda Garage
エンジンまわりの細かな部品ひとつにおいても、当時と同じ型の新品パーツを使用。
a black rectangular object with white text
Courtesy of Aboda Garage
ボディは塗装をきれいに落としてから新たな色をのせる。47色から選択可能。

もともとクラシックカー愛好家であった髙島氏が、ドイツのとあるクラシックカーガレージと出合ったことをきっかけに始動したこの試み。多くの部品を当時と同型の新しいもの、もしくはそれ以上のレベルのものを用い、その復元率は90%を誇る。

「レストア」と「モディファイ」を掛け合わせた「REST-MOD(レストモッド)」という概念に基づきながら、安全性と快適性が保たれてこそ初めて、クラシックカーをファッションとして心から楽しむことができるのではないか。

the interior of a car
Courtesy of Aboda Garage
シートやダッシュボード、サンバイザーなどに用いるレザーは、15色から選ぶことができる。

「私は“モノ”としてだけでなく、そこから得られる“コト”を語れるクルマを、その楽しさを多くの人に知ってほしい。こんな色気のあるクルマが走れば、きっと東京の街もさらにすてきな景色になることでしょう」。

髙島氏が思い描く優雅な風景を、共に夢見て。


190SL

a car with a sign above it
Courtesy of Aboda Garage

[SPECS]
エンジン型式/1.9L、直列4気筒
最高出力/105hp
加速度/0-100km/h:14秒
最高速度/170km/h
サイズ/全長4290mm
ホイールベース2400mm
全幅1740mm 全高1280mm
乾燥重量/1140kg
価格/32万ユーロ
(約5300万円)~ 
納期/約12カ月
保証期間/2年
生産国/ドイツ

アボダ ガレージ 
公式サイト


[Staff]

Text / Satoru Yanagisawa

※『エスクァイア・ザ・ビッグ・ブラック・ブック』SPRING/ SUMMER 2024(2024年4月15日発売)より転載。掲載内容は発売日時点の情報です。価格の変更などの場合がありますので、最新情報については問い合わせ先よりご確認ください。