ディオールが2019年12月3日(現地時間)、アメリカ大陸最大級のアートフェア「アート・バーゼル・マイアミビーチ」で、2020年プレフォールメンズコレクションのファッションショーを開催しました。ディオールにとってこの日は、「初物」をいくつか披露しました(同ブランドが米国でメンズコレクションを発表したのは、今回が初めて)。

 また、デザイナーのショーン・ステューシー氏とともに、手がけた作品が発表されたのも初めての試みでした。ステューシー氏は1996年に、自分の名を冠した会社を売却していましたので、これはディオール オムのデザイナーを務めるキム・ジョーンズ氏を含むステューシー ブランドのファンにとって、大きな出来事です。

 ただし今回初めて一般に公開され、注目を集めたものが他にもありました。

 それは…ランウェイを歩くモデルたちの足元。ステューシーのシグネチャー・スタイルで描かれた「Dior」の刻印が入ったサンダルやブーツに加え、注目のコラボレーションスニーカー「Air Jordan 1 High OG Dior」が闊歩していたのです。

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「Air Jordan 1 High OG Dior」のナイキのロゴ部分には、ディオール・オブリーク(Dior Oblique)と呼ばれるジャカード織の素材が使われています。

 おそらく、私たちはこのシューズを「Air Dior」の愛称で呼ぶべきかもしれません。なぜなら、「Air Dior」という文字が誰もが知るジョーダン・ブランドの翼のカタチをしたロゴの部分に刻まれているからです。

 ただし、実際に両者がつけた製品名は「Air Jordan 1 High OG Dior」であり、どこか落ち着いたネーミングになっています。このシューズは、ジョーダンとディオールが今後発表していくコラボ製品の第一弾となるわけです。

 この「Air Jordan 1 High OG Dior」はイタリア製で、ディオールが同ブランドのバッグに使用しているものと同じ革が使われています。この革はエッジペイントされ、1947年の創業以来、同ブランドのトレードマークとなっているディオール グレーで染められています。

 また、ナイキのロゴであるスウッシュ(Swoosh)の部分には、ディオール・オブリーク(Dior Oblique)と呼ばれるジャガードの素材が使われており、このプロジェクトのパートナーそれぞれの有名な部分がうまく融合されています。

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このスニーカーのタン(甲中央の部分の内側につく泥除けのこと)の部分には、ディオールとジョーダン ブランド双方のブランド名が記されています。

 「異なる世界、異なるアイデアを混ぜ合わせるのが私は大好きです。ジョーダン ブランドとディオールはどちらも、それぞれの分野で絶対的な卓越性を象徴する存在であります」と、ジョーンズ氏はナイキに対して述べています。「この特別なコラボレーションでふたつをいっしょにすることは、エキサイティングかつ真に新しいものを提案することです」と、ジョーンズ氏は続けてコメントしています。

 「Air Jordan 1 High OG Dior」の発売時期は2020年4月で、世界各地にあるディオールの一部のショップで販売される予定です。価格については、まだ明らかにされていません。

 ジョーンズ氏がかつてルイ・ヴィトンで手がけていた、シュプリームとのコラボ製品の発売日に見られた混乱ぶりを考慮すると、購入希望者にとって販売価格はさほど大きな問題にはならないでしょう。このシューズも同様に、入手困難となることは間違いなしです。


 

Source / Esquire US
Translation / Hayashi Sakawa 
※この翻訳は抄訳です。