中古スニーカーの市場は急速に成長しており、投資銀行Cowenによると、「2019年現在の20億ドルから、2025年までに60億ドル規模のビジネスになる」と予想しています。もちろんこれを受けて、YeezysからNike Mars Yardまで、メンズ・ウィメンズ両方で市場競争が激化しています。

 2019年夏、中古スニーカー販売に比較的新しく参入したビッグプレイヤー「StockX」の市場価値は10億ドルにもなりました。そして今回、中古品販売の大御所と言えるeBayが、100ドル以上のスニーカーを販売する北米の販売者の販売手数料を無料にすることで、市場独占を狙った動きに出ました。

 他のプラットフォームでは、売り上げの10%近くを販売手数料として取られることを考えると、この巨大オークションサイトに販売者を集めるためのかなり大きな戦略と言えるでしょう。

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eBayは、100ドル以上で販売されるスニーカーの販売手数料を廃止。

 販売者に対するこの新しい方針に加え、eBayはStadium Goodstと協力し、購入者に対するイニシアチブも進めています。

 2019年12月中旬、4つのカラー(Analog、Inertia、Geode、Salt)の「Yeezy Boost 700」が215ドル、小売価格の300ドルを大きく下回る金額で販売されていました(ほかの中古販売プラットフォームの販売価格も下回っていました)。「SACAI × ナイキ LDワッフル」から「トラヴィス・スコット × エアジョーダン」コラボまで、プレミアムスニーカーも現地時間12月19日(木)からオークションに並んでいます。

 eBayの競合にとっては、それが「終わり」の始まりとなってしまうのかは、しばらく様子を見てみないとわからないでしょう。Stadium Goodsと提携したということは、正真正銘本物のシューズが手に入るということになります。が、eBayは悪質販売者が偽物をばらまいている場所としても有名です。

 しかし、販売手数料が無料になったということで、善良な販売者(つまり本物を売っている人たち)がもっとサイトに集まってくるかもしれません。どちらにしても、オークションアラートを設定して、ずっと欲しかった一足を狙ってみてもいいかもしれません。

Source / ESQUIRE US
Translation / Yuka Ogasawara
※この翻訳は抄訳です。