大手ラグジュアリーブランドが、クリーンな生産モデルに徐々に近づこうとしているのは周知の事実ですが、これは(今のところ)一部のプロジェクトや限定品に限られているのが現状です。ですが、これらは近い将来ファッションシステムの汚染体質を覆し、ますます持続可能なセクターへと変化させるための研究と実験に近いものであると考えられます。
その最新の例が、「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」が発売した新しいスニーカーであり、このメゾンのアイコンである『LVトレーナー』のエコバージョンです。 故ヴァージル・アブローがデザインした「Sustainable Development」のロゴが実に絶妙な存在感を放っています。
このロゴは、「ルイ・ヴィトン」のアップサイクルの哲学をビジュアル表現した例として、当初からメゾンのサステナブルな発展への取組みのシンボルとなっています。今回登場する『LVトレーナー』には、ホワイトをベースにグリーン、ブラック、レッドのカラー展開による「Sustainable Development」のロゴが大胆にあしらわれています。
クリエイティビティとサステナビリティの融合
1970年代のレトロな美学にインスパイアされたシルエットを持つこのシューズは、90%リサイクルの生物由来の素材からつくられ、ソールは94%がリサイクルポリウレタン、アッパーはリサイクルポリエステルにトウモロコシを原料としたプラスチック素材をミックスしたものを使用。シューレースも再生プラスチックを使用して製作され、アイレット(鳩目)部分には91%リジェネレイトポリウレタンを使用されています。
3つのカラーバリエーションからなるこの『LVトレーナー』は、2022年8月にグリーン、2022年9月にブラック、レッドが順次発売予定となっています。