デビッド&ヴィクトリア・ベッカム夫妻とその子どもたちは、ファッション分野におけるファースト・ファミリーと言えるでしょう。

そのことは否定しようがありません。名だたるファッションショーの最前列には、必ず彼らの席が用意されています。ヴィクトリアのスパイス・ガールズのメンバーとしての活動期間はごく短いものでしたが、それでも彼女はその名声を利用しながら本物のファッションブランドを創り出しました。

そしていま、デビッドと長男ブルックリンは、タキシード(ファッションに関するルールブックの中で、もっとも厳しいルールがあるとされるもの)を実に見事に着こなしているのです。

2019年4月4日にロンドンで行われた、『Our Planet』(Netflixで放映されている、自然や生物についてのドキュメンタリー・シリーズ)のプレミア上映会場に姿を見せたデビッドとブルックリンは、主催者側が指定したドレスコードに敬意を払いながら、それでも自分たちらしいタキシードの着こなし方をしていました。

しかも、かなり考えが固そうな他の招待客からひんしゅくを買わないようなカタチで、です。このプレミア上映には、ウィリアム王子やチャールズ皇太子、そして『Our Planet』の番組ホストであるサー・デヴィッド・アッテンボロー氏も出席していました。つまり、パステルカラーのハーネスが施されたルイ・ヴィトンのタキシードが「許される場ではない」ということです。

david beckham brooklyn beckham
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さて、ベッカム親子の着こなしは、具体的にどんなものだったのでしょう? エリザベス女王から勲章も授与されているデビッド・ベッカムは、素材にベルベットを使った手堅いカットのディナージャケットという出で立ち、これは彼にとっては楽勝と言えるでしょう。

一方ブルックリンのほうは、タキシード自体ではなく髪型で個性をアピールしています。現在20歳のブルックリンは、ボサボサの髪を後ろになでつけた髪型で、これはたいていの招待客が選ぶ、潔癖でお堅い、安全第一の髪型とは好対照なものになります。

服装については厳しいルールがある一方で、髪型についてはそううるさくはありません(とは言っても、ピンクのモヒカンでは歓迎されないでしょうが…)。

そうしたところを理解すれば、ベッカム王朝の力がいまだ頂点にあるということ納得することでしょう。カニエ・ウエスト&キム・カーダシアン夫妻がどんなに騒がれようとも、ウィル・スミス&ジェイダ・ピンケット=スミス夫妻がメキメキと頭角を現そうとも、そんなことは関係ないのです。

ベッカム家のファッション面は、今後もより注目されることでしょう。

Source / Esquire UK
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。