洋服をこよなく愛する男たちは、春になればデニムシャツが活躍するということをよく知っています。さぁ、クローゼットの中から、最もクールなこの春用のデニムシャツを取り出して(もしくは、新たなデニムシャツを手に入れて)、今すぐ街に着ていくというのはいかがでしょうか?

 まずはここで、デニムシャツの着こなしのヒントとともに、新たなデニムシャツが欲しいという方に向け、おすすめとなるデニムシャツをご確認ください。

 

デニムシャツの袖をまくり上げて着こなす

袖をまくり上げたデニムシャツの着こなし
Edward Berthelot//Getty Images

 一番上の写真にあるデビッド・ベッカムの着こなしもそうですが、袖をまくり上げて着こなすデニムシャツはこなれ感もあって、さり気ない男らしさが漂います。そして、(人によってはですが…)袖をまくり上げたデニムシャツほど、セクシーな男性像に映るアイテムはないと言う人も…。それはきっと、ワークウエアをルーツとするデニムシャツだからこそかもしれません。


Tシャツやカットソーの上からデニムシャツを羽織る

Tシャツの上から羽織るデニムシャツの着こなし
Christian Vierig//Getty Images
カットソーの上からデニムシャツを羽織る着こなし術
Christian Vierig//Getty Images

 Tシャツやカットソーの上から、デニムシャツを羽織るのも定番の着こなしです。インナーに白 爽快感あふれるスタイリングに…。

 基本的にはカジュアルなアイテムなので、Tシャツやカットソーなどとの相性も抜群。色落ちや味のあるデニムシャツを選べば、カジュアルながらも、より深みのある男らしさのある着こなしを楽しめることでしょう。


コートやジャケットのインナーにデニムシャツを忍ばす

Street Style - Day 2 - 90. Pitti Uomo
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ジャケットのインナーにデニムシャツを着る
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ジャケットのインナーにデニムシャツの着こなし
Edward Berthelot//Getty Images
コートのインナーにデニムシャツ
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コートのインナーにデニムシャツ
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コートのインナーにデニムシャツ
Christian Vierig//Getty Images

 デニムシャツは、コートやジャケットのインナーとしても簡単に着用できます。デニムシャツと言えばカジュアルなアイテムとなりますが、さまざまなアイテムと重ね着をして複数のテイストをミックスさせることで、デニムシャツにつきまといがちの“若さ”も払しょくできるはずです。

 同時にデニムシャツをインナーに取り入れることで、ほどよく力の抜けた飾らない印象となり、これが逆におしゃれ上級者にも見せてくれるでしょう。


デニムシャツらしく見えるアイテムも

シャンブレーシャツの着こなし
Edward Berthelot//Getty Images

 デニムシャツの魅力は、他の多くのアイテムとのマッチングに長けているところになります。カジュアルなら楽ちんな中にも凛々しさを宿し、ドレスアイテムであるジャケットのインナーにすれば、そこには適度なこなれ感を演出してくれるのです。

 そこで、注意すべきこともあります。“デニムシャツ”と思って手にしたアイテムの中には、実際にはデニム素材ではないものをセレクトしている方も少なくありません。そんな方が勘違いしているのが、“シャンブレーシャツ”です。この2つに違いは?というと…生地の織り方と厚さになります。上のスナップ写真の中にも「“デニムシャツ”風だけど、これは違うな…」と思えるものも、それは“シャンブレーシャツ”でコーディネートしています。

 “デニムシャツ”は、その名の通り「デニム」からできているということなので、ジーンズに使われる厚手の綾織りの生地になります。タテ糸に太番手の色糸(一般的にインディゴブルー)、ヨコ糸にはタテ糸より少し細い白糸(晒し糸)を使います。素材は基本的に綿ですが、ストレッチ性のあるものはポリウレタンが入っています。

 そして“シャンブレーシャツ”はというと…「シャンブレー」とは「デニム」と一緒でタテ糸に色糸、ヨコ糸に白糸を使った平織りの生地になります。が、「デニム」と違ってこちらは平織りなので、白糸が表面にも交互に出てきて霜降り調になるのが特徴です。そして、「デニム」よりも薄手の生地のシャツになります。その中には、タテ糸をインディゴブルーに染めたものもあり、それを“デニムシャツ”だと勘違いしてしまう方も少なくないわけです。

 とは言っても、“デニムシャツ”も“シャンブレーシャツ”もいずれも同様に着こなしの汎用性も高く、しかも適度な力強さを着こなしに加えてくれます。さらに、汎用性も高い絶好のアイテム…。その厚さとともに、互いに先染めの素材なのでウォッシュ加工の度合いによって、その日の着こなしのテーマに合わせて選んで上手にコーディネートするといいでしょう。つまり、両方持っていることが吉となります(笑)。

 ちなみに、“デニムシャツ”に間違えがちな第三の存在も…。それが“ダンガリーシャツ”です。この「ダンガリー」とは、デニムの一種になります。ですが、デニムはタテ糸が色糸でヨコ糸が白糸なのに対し、「ダンガリー」はタテ糸が白糸、ヨコ糸が色糸という風に織りの組み合わせが逆になります。元々は薄手の綾織りが主だったのですが、現在は平織りが多く、ラフな生地になっています。

 …と、逆に難しくなったでしょうか。では、ここは気にせず、勘違いしてもいいでしょう。覚えておいてほしいことは、この“デニムシャツ”および“デニムシャツ”に類似するシャツは、この春に着こなしにとても重宝するアイテムだということ。このアイテムを自分のものにして、適度な男らしさとラフさを身に着けてください。 


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※2020年4月6日(現在)、新型コロナウイルス感染症の流行拡大はなおも続いております。現時点では不要不急の外出は自粛しながら、多人数の集合・密室での集合は避けるなど、感染拡大を防ぐよう慎重な行動を心がけてください。そしてお洒落に関しては、現時点を「情報収集の期間」と鑑み、よりお役に立てる情報をお届けする所存です。

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