今ではInstagramは、完璧な写真をコレクションできる大規模なプラットフォームと言えます。インフルエンサー、モデル、写真家だけでなく、親戚のおじさんや、小学生の姪っ子まで、タイムラインに自分の写真を投稿するために何時間も写真の編集に時間を費やしています。とにかく新しい写真を撮っては投稿し、その投稿に対して多くの「いいね」がつくことを待っているのです。
人気ユーチューバーであり、「Dispo(ディスポ)」の創業者であるデビッド・ドブリック氏は、異なる視点から見た写真のための新しいソーシャルメディアを思いつきます。それがInstagramが当初特徴としていた、インスタントカメラ風の写真から着想を得た新しいプラットフォーム「Dispo(ディスポ)」です。
ここでアプリの機能、ディスポの仕組み、そしてクラブハウスと同じように招待者専用のため、招待の受け取り方法について説明していきます。
1.ディスポってどんなアプリなの?
「Dispo-Live In The Moment」は、新しいEDMのタイトルのようにも聞こえますが、2021年2月半ばにベータ版が登場以降、急速に会員数が増加している人気のアプリです。創業者は860万人以上ものチャンネル登録者数を誇る、スロバキアの人気ユーチューバーのデビッド・ドブリック氏。
ドブリック氏は、これまでInstagramにインスタントカメラで撮影した写真を投稿していました。そして彼の周りにいる人々の間でも、インスタントカメラで撮影するのが小さなトレンドになっていました。
「ある日、友達とパーティーに行ったとき、みんな使い捨てカメラを持っていて、一晩中写真を撮りながら過ごしたんです」「翌朝、すべてのカメラを集めて、"昨夜何が起こったのか?を"写真で振り返るようになったんです」と、ドブリック氏は「ニューヨーク・タイムズ」紙のインタビューで話しています。
インスタントカメラで撮影した写真が目で確認できるのは、フィルムを消費しきって現像をしてから…です。その時差を魅力に感じたドブリック氏は、「この技法をアプリに落とし込む方法はないか?」と考えたのです。
そうして誕生したのが、この「Dispo」です。インスタントカメラの楽しさをソーシャルメディアとかけ合わせることで、それらの写真を簡単に共有することができます。
「Dispo」は、2019年に「Dvid's Disposable」という名前でスタートし、2021年3月現在は「Dispo-Live In The Moment」という名前でiOSのみに対応しています。2021年後半にandroid版もリリース予定です。
2.ディスポは、どのように使うの?
「Dispo」の名前はdisposable(=使い捨て)に由来しており、その仕組みもシンプルです。
アプリを開いて、写真を撮影します。しかし、従来のスマホカメラの機能とは異なり、昔ながらのインスタントカメラのように写真が現像されるのを待つ必要があります。現像されるのは翌日の朝9時で、閲覧することができるようになると通知が届きます。
その後、そのデジタルフィルムの写真を「Dispo」の他のユーザーと共有することができます。もちろん、写真を非公開することもできます。しかし、ここで注意すべき点は写真を編集することはできないということです。そして、撮影した写真を読み込むこともできません。つまり、DispoはInstagramのシステムとは真逆と言っても過言ではありません。
3.ディスポは、どうやって始められる?
Apple Storeから簡単にダウンロードすることはできますが、前述したように使用するにはユーザーからの招待が必要です。これと同じ現象がもう1つの新しいSNS「クラブハウス」でも起こっています。「Dispo」の開発側もアプリが実行されているサーバーで、ゆっくりとスケールアップできるよう、この方法を選択したようです。
招待を待つか、身近にアプリを使用している方がいない場合は、「Dispo」をダウンロード後、登録するとキュー(順番待ちの集団)に入れてもらうことができます。時間はかかるかもしれませんが、少なくとも招待を延々と待つよりかは早めにアクセスできるようになるでしょう。
Source / ESQUIRE NL