ファッション業界の専門家たちはこのコロナ禍を、「これまでで最も実験的な時代」と呼んできました。少なくともメンズウェアにおいては…。

これはもう何度も言ったことかもしれません。どんな業界においても、そのリーダーたちによって提供される「十把一絡げ」とも言える集団思考的解説というものは…それはスタイルばかりのことではなく、スポーツの解説もあれば、われわれ大衆をコントロールしたいと考える主流メディア(新聞、ラジオ、テレビなどのマスメディア)のエリートたちの発言に関してですが…現実問題として、往々にして微妙ながらも確実な違和感を抱く人も少なくないはずです。

キューバンカラーシャツの復活や、ジェンダーフリーのフレグランスがゆるやかに人気が高まっていることさらにティモシー・シャラメの思い切りの着こなしなどに見られるように、メンズウェアというものは概して実験的なものなのです。そんな彼は、気がおかしくなったわけではありません。ただただ、より個性を際立たせるためにより上質な服を着こなしているだけなのです。

ジュエリーをあしらった「ルイ・ヴィトン」のハーネス状のベストに興味は持てても、実際には手にすることのない現実的な男性にとっては、「シンプルであること」こそ重要な鍵となるでしょう。美しいライン、唸るほど考えつくされた構造、そして色ならネイビーと…言うなれば、北欧のグラフィックデザイナーようなシックさを目指していると言えるのです。

私自身そして友人も含め、街の酒場にいるような者たちこそが多数派です。そして、そんな男たちが求めるスタイルとは、シンプルで無駄のないラインのほうが好きですし、素敵な構造が好きなはずです。そして色なら、必ずやネイビーが上位に浮上するはずです。

そこで、そんな男たちのこだわりを集計し、その最大公約数と求めてみましょう。さらに、そのカテゴリーを靴にフォーカスして照合してみてください…。必ずやこの(下の写真の)スニーカーが合致するはずです。このスニーカーならどこへでも履けて、文句のつけようがありません。シンプルで実にミニマルなスニーカーです。

ミニマルなスニーカーを探しているなら、「オリバー・カベル」で決まり
Oliver Cabell
「Low 1(White)」235ドル(※170ドル以上の購入で世界各国配送料は無料。ですが、返品・交換の際の送料は購入者負担となります。)
SHOP

このタイプの代表作として挙げられるのは、「アディダス スタンスミス」や「ナイキ エアフォース1」などでしょうか。そこで、そのミニマルなスニーカー群の中に追加の選択肢として、この「Oliver Cabell(オリバー・カベル)」を仲間入りさせてみてはどうでしょうか。

本当に、控えめなフットウェアブランドです。アメリカで2016年に誕生して以来、製造から小売りまでを一貫して行うこのブランドであり、ビジネスシーンにおいても最高のミニマリスト・スニーカーを目指していると言えるのです。なぜなら、このブランドのスニーカーは、本当にブランディングに関してもミニマルを極めているからです。宣伝のために大きなロゴをつけるわけでもなく、シンプルなデザインに、自然なフィット感を具現化しているのです。

昔ながらの技術で1点1点丁寧につくり上げているだけでなく、裁断から縫製まで全工程をイタリアの工房で行い、大量生産に対して厳しい視線を送っています。また、D2C(消費者への直接販売モデル)なので価格もお手頃になっています。もちろん、老舗ブランドのような風格および威厳はないかもしれません。ですがそこには、透き通ったものづくりの姿勢は見えるはずです。もちろん、品質や価格の面での懸念点は全くないと言っても過言ではないのです。

ミニマルなスニーカーを探しているなら、「オリバー・カベル」で決まり
Oliver Cabell
「Low 1(Jet Black)」235ドル
SHOP

「オリバー・カベル」はもちろん、ジュエリーや少しパンチの効いたスニーカー(「ガンダムスニーカー」と呼ばれるほど、奇抜なものではありません)にも手を広げてはいます。ですが、ブランドを代表するモデルはここでお話しているテニストレーナー「Low 1」シリーズです。カラーはホワイト、グレー、チャコール、ネイビーの5色。素材はカーフスキンレザーで、もちろんイタリアで手づくりされています。また、耐久性のあるMargom社製アウトソールを採用。まさに、誠意しか感じられないスニーカーではないでしょうか。

スニーカー市場には良い意味でも悪い意味でも、誇張された奇抜なスニーカーがあふれています。そんな中この「オリバー・カベル」は、最高のスニーカーの一角を確実に担っています。現実的に多くの男性は、このようなミニマルなデザインを好んでいるはず。こここそ安全であり、良識にあふれるこのましい場所…安息の地なのです。さらに、気持ちもポジティブかつ清々しくなることでしょう。とはいえ、他者とは少し差をつけたいと思っているのも否めません。

その違いを、ブランドが持つ姿勢という名の心意気で示してみてはいかがでしょうか。このスニーカーを選ぶことこそ、最先端を生きる男ができる最も独創的な手段かもしれません。

では最後に、日本版「Esquire」としておすすめしたいスニーカーをご紹介しましょう。それがこちらの「Phoenix」です。

instagramView full post on Instagram

カラーは白と黒があります。140ドル
Shop

この「Phoenix」はあらゆる動きにフィットする、雲のようなクッション性を備えた、軽くて涼しい靴です。そして、それだけではなのです。このモデルは、「オリバー・カベル」の透き通るような姿勢を最も具現化したモデルとも言えるのです。

快適さを大前提に、最新の技術革新とクラシックなデザインを組み合わせて完成したわけですが、そのアッパーはPETボトルをリサイクルした素材を3Dプリントで仕上げたもの。さらに洗濯機で洗うこともできるのですから…心にもフィットするスニーカーです。

Source / ESQUIRE UK
※この翻訳は抄訳です。

esquire japan instagram

Esquire Japan Instagram