椅子に座るkreva
Makoto Nakagawa(CUBISM)
腕時計(ACT Line「CC4055-65E」)30万8000円(アテッサ/シチズン時計 TEL 0120-78-4807)、ジャケット16万1700円、フードブレザー13万2000円、パンツ8万1400円、シューズ9万3500円/すべてアミ(アミ パリス ジャパン TEL 03- 3470-0505)

デビュー以来、日本ヒップホップ界の最前線を走り続けるラッパー、KREVAさん。今年でソロデビュー20周年を迎える彼は、これまでに数々の名曲を生み出してきました。

そんなKREVAさんが表現者として最高のものをつくり続けるために、日々刻んでいる「時」とは。また、歩んできた道の中で積み重ねた思いや、行く先にある未来とは。シチズン アテッサのフラッグシップモデル『アテッサ ACT Line(アクトライン)/「CC4055-65E」』を手に、表現者・KREVAさんの考えることを語っていただきました。


スキルはずっと上がり調子。
昔の自分との違いは歴然

2023年夏にリリースされたOZROSAURUSとの楽曲『Players' Player feat. KREVA』の中でKREVAさんは、“最新作こそが最高傑作であり、常に「今」がベストな状態にある”といった内容のライムを響かせています。その言葉からは、自己研鑽に努め続けるアーティストとしての矜持(きょうじ)が、ストレートに伝わってきます。

「好奇心や向上心がなくならない限り、スキルに関してはずっと上り調子だと思います。今、昔よりもできるようになったことがだいぶ増えた。自分の状態としては今のほうが圧倒的にいいな、っていうのは常に感じていますね」

10代で音楽活動を開始して以来、20代でKICK THE CAN CREWの一員として紅白歌合戦に出場、ソロ活動をスタートし、セカンドアルバム『愛・自分博』でオリコン1位を獲得、30代に入ると武道館公演やアリーナ公演、さまざまなアーティストへの楽曲提供、客演など、華々しいキャリアを築いてきました。

フードをかぶるkreva
Makoto Nakagawa(CUBISM)
腕時計(ACT Line「CC4055-65E」)30万8000円(アテッサ/シチズン時計 TEL 0120-78-4807)

愛する音楽というアートフォームを表現し続け、それが世の中で高い評価を得ながら年を重ねていくKREVAさん。近年ではラッパーを始めとするアーティストらと共同で楽曲を制作する機会も増え、日本ヒップホップ界のリードオフマンとして、そして頼れる兄貴分として、世代間の垣根を越えて精力的に活動を行っています。

全力でヒップホップアーティストとしての道を歩んできたKREVAさんですが、実は腕時計も職業柄、手に入れたものが数本あるのだとか。

「ラッパーとしての観点で選んだ腕時計も持っています。どちらかと言えば派手で、アクセサリー的に使えるもの。ただ、そういうタイプは娘の学校へ行くときとかに着けられないんですよね。ギラっとし過ぎていて『何あの人?』みたいに思われちゃいそうで(笑)」

シチズン アテッサ act line cc4055 65e
CITIZEN
今回、KREVAさんが着用した腕時計(ACT Line「CC4055-65E」30万8000円(アテッサ/シチズン時計 TEL 0120-78-4807)

「だから、この腕時計(ACT Line「CC4055-65E」)みたいなのが今は気分ですね。シンプルで見やすくて、普段から着けられそう。軽さもいい。想像の半分は言い過ぎかもしれないですけど、見た目から想像するよりもはるかに軽いです」

「DJ 908」としても活動するKREVAさんですが、DJならではの「時」の感じ方があるようです。

「DJって言ってみれば、時間芸術だと思うんです。時をつなぐっていうか…。例えば自分の好きな曲があったとしても、場を盛り上げるために『最初のここはいらないな』とか『ここは最後こうつないだほうがいいな』って編集する。1時間なり30分なりの与えられた時間を自分で操りますよね。そういう時の移り変わり、曲から曲へのトランジションっていうのは、かなりおもしろい。DJ的な発想を持って時を管理している、という意識はありますよね」

瞬間、瞬間を生きていく。
今を連ねた先に未来がある

スーツに身を包んだkreva
Makoto Nakagawa(CUBISM)
腕時計(ACT Line「CC4055-65E」)30万8000円(アテッサ/シチズン時計 TEL 0120-78-4807)、スーツ29万1500円、シャツ4万4000円、ネクタイ2万9700円、ネックレス5万2800円/すべてラルディーニ(トヨダトレーディング プレスルーム TEL 03-5350-5567)

そんなふうに「時」に対する独自の感覚を持ち合わせるKREVAさんですが、普段はどんな日常を送っているのでしょうか。

「毎朝必ずやるのは、文章を書くこと。だいたい30分。朝起きてA4の紙1枚に、頭の中にあることをバーっと書き出す作業です。1年くらい続けているかな。読んだ本にそう書いてあったからやってるんですけど、脳の中にたまっているものを1回吐き出す作業というか。それプラス、文房具が大好きなのでいろんな文房具を使えるっていうのは一石二鳥ですね。正直、『こういう効果がありました』っていうのは明確にはないんですが、習慣として最近は毎日書いています。ただ、1ページにスラスラっと書きたいことを書くと、だいたい30分くらいたっている。それはおもしろいな、と思いますね」

そのほか、朝と夜でそれぞれルーティンがあるそうです。

「毎朝の犬の散歩と、夜にお酒を飲んでリラックスするのもルーティンかな。犬の散歩のときはいつもフードをかぶるから、今日撮影した格好はある意味リアルですね(笑)」

椅子に座り佇むkreva
Makoto Nakagawa(CUBISM)
腕時計(ACT Line「CC4055-65E」)30万8000円(アテッサ/シチズン時計 TEL 0120-78-4807)、ジャケット13万7500円、パンツ10万7800円/ともにシーエフシーエル(シーエフシーエル Inc. MAIL support@cfcl.jp)、メガネ3万4540円/オリバーピープルズ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス TEL 0120-990-307)、Tシャツ/参考商品

プライベートで穏やかな毎日を過ごせているのも、これまでのキャリアで好きなことに全力を注ぎ、走り続けてきたからこそ。自身の現在の立ち位置について尋ねてみると、意外にも、予想していなかった場所へと流れ着いている感じもあるのだとか。

「昔なんとなく思っていたような、頂点を極めて、超高級住宅地の土地をデ~ンと買って、富豪ランク1位! みたいなことにはなっていないんですけど(笑)。それでも今は好きなことをやれているし、もっともっとその『好き』に集中してもいいじゃないかなって…」

2023年秋にリリースした「Expert」は、そんな心境を表現した楽曲だそう。この歌の中にはこんな一節があります。

“どこに向かうかなんてのは 後でわかるから進め”

「いま自分は47歳なんですけど、この歌詞はひと回り下くらい、30代前半とかの人たちに向けて書きました。例えば小さい子どもの頃にはプールサイドを思いっきり走ることもできたけど、一度転んでしまうとその痛さを身体が覚えて、真の全力疾走ってできなくなるじゃないですか。人生もそうだなと思っていて。挑戦しても失敗したり、横からちゃちゃを入れられたりすると、いろんなことに警戒しながら成長しちゃって、セーブしがちになっちゃいますよね。これを、知識がついた、経験を得た、と捉えることもできるんですが、どちらかと言えば、そういう局面でもビビらずにもっともっと行きなよ、という気持ちが『Expert』を書き始めたきっかけでした」

ですが楽曲の制作を進めていくと、「それは自分自身に向けたメッセージとして姿を変えていった」と笑います。そして、「いつもそうなんですけどね。結局、自分から自分に言えることしか歌えないのかなって思います」と続けます。

そう話すとおり、ここ最近は「瞬間、瞬間を生きていく。後も先もなくて、今ここにしかない時間が連続することで未来がある、という意識を持つようになったかな」と教えてくれました。

『Expert』の中では過去や未来を嘆くのではなく、まず一歩踏み出して何かを始めることの大切さを説いています。いみじくも、今回KREVAさんが着用してくれた『アテッサ ACT Line』が掲げるテーマには、次のようなメッセージが添えられています。

――好きなことに全力を注ぎ、困難に直面しても、進むことをやめない人がいる。 明日を変えられるのは、今日の自分次第だということを、その人たちは知っている――

それはまさに、『Expert』でKREVAさんが歌う内容を表しているかのようです。


アテッサ act line「cc4055 65e」
アテッサ act line「cc4055 65e」
CITIZEN

遊びも仕事も謳歌する男性のための腕時計

スーツスタイルとカジュアルスタイルの両方で使えるACT Line(アクトライン)。男らしくタフでシャープなデザインが人気です。この『アテッサ ACT Line/「CC4055-65E」』は、ベゼルからダイヤルに至るまで素材や仕上げの異なる幅広い黒を用い、黒が持つ美しさが際立つ1本。サファイアベゼルを採用したことで、エレガントさがより一層際立つとともに、洗練された力強さが漂います。

シチズン独自の「スーパーチタニウム™️」を採用したケースは耐傷性に優れ、軽く錆(さ)びにくいうえに、ステンレスの5倍以上の表面硬度を誇ります。「サテライト ウエーブ GPS」を搭載し、上空約2万kmの宇宙空間を周回するGPS衛星から位置・時刻情報を取得し、世界中どこにいても時刻・カレンダーを自動修正。世界を股にかけるジェットセッターにもうってつけの1本です。

CITIZEN ATTESAブランドサイト


必要とされる人でありたい

kreva
Makoto Nakagawa(CUBISM)
腕時計(ACT Line「CC4055-65E」)30万8000円(アテッサ/シチズン時計 TEL 0120-78-4807)、シューズ8万300円/アデュー(バウ インク TEL 070-9199-0913)

「文房具が好き」と自身のファンクラブの会報で書いたことを皮切りに、各所で文房具好きであることを発信してきたKREVAさん。それが巡り巡ってTBS『マツコの知らない世界』にもゲスト出演するなど、文房具に関する仕事が舞い込んでくるようになったと言います。

「あとは10代のころ音楽活動を始めたときに、まさか自分が石川さゆりさんと並んで紅白歌合戦に出場するなんて、考えてもいませんでした」

石川さゆりさんと一緒に巡るステージでは、これまでとは違った客層を相手にする場面もあり、新鮮な体験ができたと言います。

「例えば石川さゆりさんがファンの前で歌うときって、お客さんが全員座って、手拍子をしてるんですね。でも、その手拍子が自分が普段やってるのとは違って、『1、2、1、2』の1で打ついわゆるアタマ打ちで。説明が難しいんですが…、これがヒップホップのリズムとは逆でして(笑)。そういう経験をすることで、『ああ、自分はこんなところに来られたんだ、こういう舞台に立てるようになったんだ』って、新鮮な気分を味わえました」

年を重ねるごとに、新たな場で自身を表現する機会が増え、それが挑戦となる。そうしてKREVAさんは10代から現在の40代に至るまで、立ち止まることなく駆け抜けてきました。

この先目指すキャリアについてのイメージを聞いてみると、やはりチャレンジを止めることのない表現者としてのアンサーを返してくれました。

「自分がいられる場所を、自分で拡げていきたいという気持ちはあります。『ここにはやっぱりあの人が必要だよね』と思ってもらえる人でいたいですね。これは、死ぬまでずっと。公私ともに。それが今後の目標かな。あとは10代のころからクラブでDJをしていて、当時から来てくれていた人たちも年を重ねて、もう『歌を聴きながら立ってるのもツラい』みたいなことになったりするかもしれない(笑)。そしたら、彼らが座れる場所で歌ってみようとか、それに付随してどんな可能性を探れるのかとか、そんなことを常に考えていく50代でありたいですね」

「キャリアを重ねて、つくった曲が増えていくと、『またこの歌い方だ』とか『またこの韻だ』みたいなのが出てきちゃう。そこのカブりがないようにすると、自分で自分の表現を狭くしちゃう部分はあるんですけど、逆にその狭くて難しいところを通るおもしろさ、みたいなものはやっぱりあるんだと思います」と、あくまで挑戦者らしい不敵な笑みを見せてくれました。

自らが動くことで、見える景色を変え続けてきたKREVAさん。「大切なのはまず一歩を踏み出すことだ」と説く。その手元で『アテッサ ACT Line/「CC4055-65E」』が美しく輝いていました。

◇ ◇ ◇ ◇

PROFILE
クレバ/1976年6月18日生まれ。青森県弘前市出身。東京都江戸川区育ち。慶應義塾大学環境情報学部卒。在学中から音楽活動を始める。1997年から活動を開始したKICK THE CAN CREWでは、2002年に「マルシェ」で『第53回NHK紅白歌合戦』出場を果たす。その後のソロ活動においても「音色」「イッサイガッサイ」「スタート」「国民的行事」など、ヒット曲を連発。2006年にはアルバム『愛・自分博』をリリースし、邦楽ヒップホップソロアーティスト初となるオリコンウィークリーチャート1位を獲得。同アルバムのツアー「KREVA TOUR 2006 愛・自分博 〜国民的行事〜」の千秋楽でも邦楽ヒップホップソロアーティスト初となる日本武道館公演を果たした。
2012年から毎年自身主催の”音楽の祭り”「908 FESTIVAL」を開催。2013年「9月8日は”クレバの日”」と日本記念日協会に正式認定される。2014年4月にはブロードウェイミュージカル「IN THE HEIGHTS」日本版の歌詞を担当するなどその活躍の幅を広げる。最新アルバム『LOOP END / LOOP START』は、オリコン週間デジタルアルバムランキング、billboard JAPAN DOWNLOAD ALBUMS共に1位を獲得。2023年6月、青森ねぶた祭りを題材に制作されたシングル「ラッセーラ」は青森市ダンスプロジェクト公式ソングに認定。9月8日(クレバの日)に新曲「Expert」を配信リリース。CONCERT TOUR 2023「NO REASON」のLIVE Blu-ray & DVD が2023年12月27日に発売された。

【CITIZEN ATTESA ACT Line CC4055-65E】

image

・キャリバー/F950
・ケースサイズ/径44.6mm × 厚さ15.4mm
・ケース素材/スーパーチタニウム™️
・ケース表面処理/デュラテクトDLC(ブラック色)
・ガラス/デュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング)
・動力/光発電エコ・ドライブ
・電波受信/GPS衛星電波受信
・持続時間/光発電5年(パワーセーブ作動時)
・防水/10気圧防水
・価格/30万8000円

●問い合わせ先
シチズン時計
TEL 0120-78-4807
ATTESAブランドサイト

ATTESA CC4055-65E


Model / KREVA
Photo / Makoto Nakagawa(CUBISM)
Styling / Daisuke Fujimoto(tas)
Hair & Make-up / Ai Yuki
Text / Kotaro Tsuji
Edit / Ryutaro Hayashi(Esquire)