在宅勤務を推奨する会社も増え、自宅で仕事をする時間が増えた方も多いのではないでしょうか? そんな方がホッとひと息つきたい場合、いかがお過ごしですか? 出社していれば、職場近くのカフェやコーヒースタンドで簡単に美味しいコーヒーを飲むこともできたかもしれません。ですが、家の中ではそう簡単にいかないでしょう。
おすすめしたいのが、自宅で自ら美味しいコーヒーを淹(い)れてみることです。仕事の気分転換にも、ちょうどいいかもしれません。そこで、コーヒー豆初心者の方に向けて、コーヒー豆の選び方や基礎知識、おすすめのコーヒー豆をご紹介します。
ストレートコーヒーとブレンドコーヒーの違いとは?
初歩的過ぎるかもしれませんが、まずは確認をしましょう。ストレートとは「キリマンジャロ」や「グアテマラ」など、単一の産地名がついているコーヒーのことになります。産地ごとのコーヒー豆の個性や旨味を楽しむことができます。一方、ブレンドはさまざまな産地のコーヒー豆を配合したもので、複雑な風味やお店ごとの違いを味わえます。
初心者のでも迷わない、コーヒー豆の選び方
それでは、コーヒー豆の選び方を見ていきましょう。選ぶ際の柱は2点あります。一つは焙煎、もう一つはコーヒー豆の産地です。
1.焙煎方法で選ぶ
コーヒー豆の味を決めるのは、豆の産地と煎(い)り方です。煎り方によって味の特徴があるので、焙煎の大まかな種類について紹介します。
ちなみに焙煎とはローストとも呼ばれ、コーヒーの生豆を火で煎ること工程のこと。コーヒー豆はこの焙煎のプロセスを経て、独特の酸味や甘味、苦味が出るようになります。焙煎がコーヒーの味を左右する重要な決め手の一つとなります。焙煎の程度は浅煎りから深煎りまで、8段階に分けて表示されることが一般的です。
- ライトロースト
- シナモンロースト(浅煎り)
- ミディアムロースト(浅煎り)
- ハイロースト(中煎り)
- シティロースト(中煎り)
- フルシティロースト(中煎り)
- フレンチロースト(深煎り)
- イタリアンロースト(深煎り)
イタリアンローストに進むに連れて、焙煎時間は長くなっていきます。味わいは、ライトローストに進むに連れて酸味が強くなり、イタリアンローストに近づくに連れて苦味が強くなっていきます。
苦味とコクを求めるなら「深煎り」がおすすめ
日本人が好むと言われているのが、苦味と香ばしいロースト香が楽しめる「深煎り」です。しっかりとしたコーヒーの味わいが楽しめます。
迷ったらバランスの良い「中煎り」がおすすめ
コクと酸味のバランスが良いのが中煎りです。市販のレギュラーコーヒーのほとんどが中煎りなので、迷ったら中煎りがおすすめです。中煎りコーヒーは豆本来の味を感じやすいと言われていて、豆の個性を引き出すことができます。
飲みやすいコーヒーが好きなら浅煎りがおすすめ
苦味よりも酸味やすっきりとした味わいが好きな方は、浅煎りがおすすめです。最近流行りのサードウェーブコーヒーは、浅煎りが主流となっています。浅煎りは飲みやすくフルーティーなアロマを楽しめます。
2.コーヒー豆の産地で選ぶ
産地によっても豆の個性があります。焙煎方法との組み合わせで味が変わりますが、苦味・酸味のバランスごとに豆の産地をご紹介します。
インドネシア:コクと苦味が楽しめます
しっかりとした苦味とコクがあり、強めのボディのコーヒー豆。その代表的なのがインドネシアで採れるマンデリンです。深煎りで苦味を引き出すと、さらに豆本来のコクが楽しめます。
ブラジル・コロンビア:コクと酸味のバランスが良好
ブラジルはバランスの良い酸味と、苦味で万人受けする味わいです。多くの方に好まれるので、ブレンドのベースとしてもよく使われます。また、コロンビアもナチュラルな甘さと重厚感のあるコクのバランスが良いコーヒー豆です。
タンザニア・エチオピア:酸味がありさっぱりとした味わい
世界三大コーヒーの一つ、キリマンジャロ(生産国はタンザニア)は強い酸味とコク、そして甘い香りが楽しめます。エチオピア産のモカもフルーツのような甘味とすっきりとした酸味が特徴です。
コーヒー豆とコーヒー粉の選び方
初めてコーヒー豆を買うなら粉がおすすめ
初めてコーヒー豆を買うなら粉で販売されているもの、もしくはお店で挽いてもらうことがおすすめです。購入する豆や煎り方によって、最適なコーヒー粉の粒度があるのでプロにお任せしたほうが無難です。
自宅にコーヒーミルがあるならコーヒー豆がおすすめ
自宅で挽(ひ)きたてのコーヒーを楽しみたい方には、コーヒー豆の購入をおすすめします。少し手間がかかりますが、挽きたてのコーヒーの豊かな香りとフレッシュな味わいを楽しめます。
おすすめのコーヒー豆6選
上記でご紹介した選び方をもとに、おすすめしたいコーヒー豆をご紹介します。産地やブレンドによって風味が変わってくるので、それぞれを試してみることをおすすめします。コーヒー豆の奥深さを楽しめるはずです。
まとめ
コーヒーは簡単に淹れられる一方で、豆の挽き具合やお湯の温度、その日の天気など、さまざまな要因で風味が左右されます。こだわり始めたらキリがないとも言えますが、無限にこだわれる点にハマる人も多くいるのも事実です。これをきっかけに、奥深きコーヒーの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?