[目次]

▼ 防災ラジオとは?

▼ 防災ラジオは必要か?

▼ 防災ラジオの選び方

▼ 防災ラジオのおすすめ8選

▼ まとめ


地震や台風などの災害時に、「情報収集の手段としてとても役立った」という声が多いのがラジオです。防災意識の高まりとともに、災害時にも使えるようにつくられた「防災ラジオ」が注目されています。

防災ラジオと普通のラジオの最大の違いは、発電機能を備えていること。それ以外にもLEDライトやサイレン、スマホを充電できるバッテリーを備えた製品も登場しています。このページでは防災ラジオの選び方と、おすすめ製品を紹介していきます。

防災ラジオとは?

 
skodonnell//Getty Images

電源のない災害時でも使えるラジオ

防災ラジオとは、災害などで電源が取れないときでも使えるラジオ受信機のこと。一般的に、手動で充電するためのハンドルが付いていたり、ソーラー充電が可能な製品のことを指します。

最近では大型バッテリーを搭載し、スマホを充電できる製品も増えています。ランタンを兼ねたタイプや小型のワンセグテレビ、緊急用のサイレンを搭載しているものもあります。

防災ラジオはいらない? やっぱり必要?

避難が必要な災害時、手軽に持ち出せるメディアがラジオです。電源が取れずにテレビが使えず、電波が混み合ってスマホが使えなくてもラジオは聴けることはよくあります。

ラジオを聴くことができれば、緊急時に必要な情報を得ることが期待できます。地域のコミュニティFM局があれば、炊き出しの情報などもキャッチできるかもしれません。また、避難生活が長くなったときは、毎日同じ時間に話すアナウンサーやラジオパーソナリティの存在が聴く人に安心感を与え、日常を取り戻す効果も期待できそうです。

防災ラジオの選び方

 
DonNichols//Getty Images

乾電池で使える製品を選ぶ

防災ラジオは、乾電池で使える製品を選び、長期保存が可能な乾電池(防災電池などと呼ばれます)と一緒に保管しておくことをおすすめします。

まれに大型バッテリーを搭載し、乾電池には非対応のものがあります。こうした製品は、こまめに充電しておく必要があるため「うっかり」が許されません。乾電池に対応した製品を選びましょう。

手回し充電はぜひ欲しい。予算があればソーラーも

手回し充電やソーラー充電に対応している防災ラジオであれば、電源が取れず、乾電池もなくなっても、ラジオを聴くことができます。

最低限、手回し充電がある防災ラジオがおすすめとなります。3分程度ハンドルを回して充電すれば、1時間ほどラジオが聴ける製品もあります。もし予算に余裕があれば、ソーラー充電機能も搭載しているタイプを選びましょう。

重さ、イヤホンジャックの有無、対応バンドをチェック

防災ラジオの重量もチェックポイントとなります。防災ラジオは、避難時に負担にならないよう軽いものがおすすめです。また、夜の避難所でも聴けるよう、イヤホンジャックつきのものがおすすめです。

対応バンドについては、地域のコミュニティFM局の周波数をカバーしているかを確認しましょう。また、ワイドFM(AM放送局の放送区域で、災害や電波障害に強いFMの周波数を使用してAMラジオを放送すること)に対応した防災ラジオなら、より確実に受信できて、しかもきれいな音でAM局を聴けます。

多機能や大型バッテリーは必要に応じて

ランタンのような大型ライトや、ワンセグTV、大型バッテリーを備えた防災ラジオも登場しています。これらは、絶対に必要というものではないので、考えて選びましょう。

大型バッテリー搭載タイプは、普段から充電をこまめにチェックするのがベター。バッテリーは自然放電するため、何年も放置しておくと充電切れを起こしてしまうことも。

LEDライトは電力をあまり使いませんが、光量が大きければ電力消費が増えます。ワンセグTVもあれば便利ですが、電力消費が大きいため、災害などの緊急時に最優先すべきことではないかもしれません。

防災ラジオのおすすめ8選

ソニー ポータブルラジオ ICF-B99

ソニー(SONY) ポータブルラジオ ICF-B99

ポータブルラジオ ICF-B99

ソニー(SONY) ポータブルラジオ ICF-B99

¥17,400
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災害時に役立つ機能を、ひと通り備えたソニーの防災ラジオです。単3電池の他、ハンドルによる手回し充電とソーラー充電に対応。どちらも発電効率がよいと評判です。

AM放送とワイドFMに対応し、イヤホンジャックも備えます。USB端子も備えており、乾電池や手回し充電の電力でスマホを充電することも可能。値段はそれなりにしますが、人気なのも納得できる充実した防災ラジオです。

  • 充電方法:手回し・ソーラー・USB
  • 電池:内蔵充電池・単3電池2本
  • 対応バンド:AM 530kHz-1710kHz、FM 76MHz-108MHz(ワイドFM対応)
  • イヤホンジャック:あり
  • 重さ:385g

山善 長期保管型 手回し充電ラジオ YTM-R100

山善(YAMAZEN) 手回し充電ラジオ YTM-R100

手回し充電ラジオ YTM-R100

山善(YAMAZEN) 手回し充電ラジオ YTM-R100

¥6,435

仮に10年間ほったらかしに放置しておいても、緊急時に手回し充電で使える「コンデンサー電池」を搭載した防災ラジオです。完全放電による劣化が激しいリチウムイオン電池よりも緊急時向けと言えるでしょう。

電池駆動も可能で、小型のLEDライトも搭載。IP54相当の防塵・防水設計のため、野外で使用した際の故障も少なくなっています。ソーラー充電が不要な人には、コチラがおすすめです。

  • 充電方法:手回し
  • 電池:内蔵充電池・単3電池2本
  • 対応バンド:AM 530kHz-1600kHz、FM 76MHz-108MHz(ワイドFM対応)
  • イヤホンジャック:あり
  • 重さ:200g

東芝 ラジオ TY-JKR5

東芝(TOSHIBA) ラジオ TY-JKR5

ラジオ TY-JKR5

東芝(TOSHIBA) ラジオ TY-JKR5

¥5,800

10年間放置した後でも、手回し充電で使えるコンデンサー電池を搭載した防災ラジオです。選曲、音量調整共に、大きなダイヤルで行うわかりやすい操作が特徴。

本体には小型のLEDライトを内蔵。懐中電灯の電池が切れたときにも役立ちます。本体はわずか188gと軽量なので、防災リュックに忍ばせておいても負担にならないでしょう。

  • 充電方法:手回し
  • 電池:内蔵充電池・単4電池2本
  • 対応バンド:AM 531kHz-1620kHz、FM 76MHz-108MHz(ワイドFM対応)
  • イヤホンジャック:あり
  • 重さ:188g

パナソニック FM-AM 2バンドレシーバー RF-TJ20

パナソニック(Panasonic) FM-AM 2バンドレシーバー RF-TJ20

FM-AM 2バンドレシーバー RF-TJ20

パナソニック(Panasonic) FM-AM 2バンドレシーバー RF-TJ20

¥7,821

2つのスピーカーを搭載したコンパクトな防災ラジオです。デジタル選曲なので、放送局のチューニングの手間がなくて扱いやすく、誤操作防止のホールド機能も備えています。

手回し充電でLEDライトが使える他、スマホの充電も可能。スマホをフル充電させるまでは現実的ではありませんが、緊急時に短時間の連絡を取るには役立つはず。ラジオは、1分間の手回し充電で約14分聴くことができます。

  • 充電方法:手回し
  • 電池:内蔵充電池・単4電池3本
  • 対応バンド:AM 522kHz-1629kHz、FM 76MHz-108MHz(ワイドFM対応)
  • イヤホンジャック:あり
  • 重さ:254g

オーム電機 AudioComm 手回しラジオライト 07-3799

オーム(OHM) AudioComm 手回しラジオライト 07-3799

AudioComm 手回しラジオライト 07-3799

オーム(OHM) AudioComm 手回しラジオライト 07-3799

¥3,647

手回し充電を備え、小型の内蔵バッテリーやスマホへの給電機能、LEDライトを備えています。充実の機能がありながら、わずか258gに抑えた防災ラジオです。

低価格ですが、ステレオスピーカーを搭載し、イヤホンもステレオ再生が可能です。選局もデジタル式なので、ダイヤルを回して周波数を合わせる手間もありません。

  • 充電方法:手回し・USB
  • 電池:内蔵充電池・単4電池3本
  • 対応バンド:AM 522kHz-1629kHz、FM 76MHz-108MHz(ワイドFM対応)
  • イヤホンジャック:あり
  • 重さ:258g

ドリテック さすだけ充電 ラジオライト PR-321WT

dretec(ドリテック) さすだけ充電 ラジオライト PR-321WT

さすだけ充電 ラジオライト PR-321WT

dretec(ドリテック) さすだけ充電 ラジオライト PR-321WT

¥3,100

「ラジオライト」の名前の通り、懐中電灯にラジオを備えたような形の防災ラジオです。LEDライトが比較的大きく、細長く握りやすいので、懐中電灯としての使い勝手に優れています。

ラジオはダイヤルを回して行うシンプルなアナログ選局方式です。音量も大きなダイヤルで操作でき、機械が苦手な人でも操作しやすいはず。手回し充電に対応し、その電力でスマホの充電も可能です。

  • 充電方法:手回し・USB
  • 電池:内蔵充電池・単4電池3本
  • 対応バンド:AM 540kHz-1600kHz、FM 76MHz-108MHz(ワイドFM対応)
  • イヤホンジャック:あり
  • 重さ:235g

防災防犯ダイレクト ソーラー多機能ラジオライト5000

防災防犯ダイレクト ソーラー多機能ラジオライト5000

ソーラー多機能ラジオライト5000

防災防犯ダイレクト ソーラー多機能ラジオライト5000

¥9,900

5000mAhの大容量バッテリーを搭載した多機能な防災ラジオです。手回し充電、ソーラー充電にも対応しています。

LEDライトは懐中電灯型ではなく、開いて使うタイプ。読書灯としても使えるので、避難所生活が長引いたときにも役立つはず。5000mAhというバッテリー容量は、フル充電の状態ならiPhone 13を2回フル充電にできるほどの容量です。こまめに充電して備えるのがおすすめです。

  • 充電方法:手回し・ソーラー・USB
  • 電池:内蔵充電池・単3電池3本
  • 対応バンド:AM 520kHz-1600kHz、FM 76MHz-108MHz(ワイドFM対応)
  • イヤホンジャック:あり
  • 重さ:350g

Geum 多機能防災ラジオ

Geum 多機能防災ラジオ

多機能防災ラジオ

Geum 多機能防災ラジオ

Now 10% Off
¥6,280

操作がしやすい大型液晶と、4000mAhの大型バッテリーを備えた、多機能防災ラジオです。上面に大型の取手がついているため持ち運びがしやすく、懐中電灯としての使い勝手も上々です。

生活防水設計なので、ちょっとした雨でも問題ありませんし、汚れたら水拭きもできます。防災ラジオとしては重めですが、アウトドアなどで普段から使いながら防災用途もカバーする使い方が向きそうです。

  • 充電方法:手回し・ソーラー・USB
  • 電池:内蔵充電池・単4電池3本
  • 対応バンド:AM 522kHz-1620kHz、FM 76MHz-108MHz(ワイドFM対応)
  • イヤホンジャック:あり
  • 重さ:520g

まとめ

防災ラジオは緊急時の備えが目的のため、普段なかなか使用する機会のないアイテムかもしれません。そのため、つい後回しになりがちですが、いざ避難所での生活が始まってからではなかなか手に入れることができないため、先回りして購入しておくことが大切です。

ここで紹介した防災ラジオは、どれも性能がよく、評判のよい製品です。中には、普段から使える製品もあります。自分に合う予算と機能の製品を選んで、万が一に備えましょう。