冷え込む時期のキャンプにぜひほしいストーブ。電源のないキャンプ場でも使える、石油・ガス・薪ストーブが定番ですが、最近はポータブル電源が普及したことからテント内で使える電気ストーブも人気を集めています。

ここでは、キャンプにぴったりなアウトドア向けストーブの種類と選び方を解説。パワフルな温かさが魅力の石油ストーブや、料理もつくれる薪(まき)ストーブ、カセットボンベで手軽に使えるガスストーブなど、幅広くご紹介します。

キャンプストーブ(アウトドアストーブ)とは?

キャンプストーブ
samuel howell//Getty Images

キャンプストーブは「アウトドアストーブ」とも呼ばれ、屋外で暖を取るために使われるストーブのことを言います。屋内で使うものよりコンパクトなものが多く、使用する燃料・熱源もさまざまな種類があり、それぞれに長所と短所があります。

キャンプストーブの種類と選び方

キャンプストーブには大きく分けて4つの種類があります。ここではそれぞれの特徴と選ぶときのポイントを紹介します。

石油ストーブ

石油ストーブ
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石油ストーブは使い方が比較的簡単で、燃料も入手しやすいメリットがあります。屋外でも温かく、冬の屋外でもしっかり暖を取れるでしょう。

一方で、一酸化炭素中毒の危険があります。なので、テント内での使用はNGとなります。換気がしっかりできるタープ内などでの使用をおすすめします。

ガスストーブ

ガスストーブ
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ガスストーブは、石油ストーブよりコンパクトかつ軽量な製品が多くなっています。アウトドア用はカセットボンベを利用するタイプが基本となり、手軽に利用できると言えるでしょう。

カセットボンベをコンロと共用できるメリットもあり、キャンプでは重宝。一方で、一酸化炭素中毒の危険があるため、テント内での使用は絶対にNGです。

電気ストーブ

電気ストーブ
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電気ストーブはテント内でも使えます。着火をしないことから比較的安全性が高く、石油ストーブやガスストーブと比べて軽くコンパクトです。

ただ、空間全体を暖めるほどの出力はなく、使用にはポータブル電源や発電機が必要になります。テント内などの狭い空間で、スポット的に暖める使い方に向いているでしょう。

薪ストーブ

薪ストーブ
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薪を燃料に使う薪ストーブは、キャンプならではの楽しみがあります。火力が非常に強く、グリル料理などにも使えることもメリットと言えるでしょう。

一方で、必ずしも使い勝手はよいとは言えません。着火や温度調整には技術が必要で、薪も必要になるからです。なので、自在なコントロールは難しいことに…。「慣れている上級者向き」と言えます。

購入前に燃焼時間を確認しよう

石油ストーブとガスストーブは、製品によって燃焼時間が異なります。キャンプで利用する時間に合わせて燃焼時間を確認しましょう。

電気ストーブの場合も、消費電力量を確認しておくことは大切。ポータブル電源から電源を取る場合、どのくらいの時間ストーブを使えるかが変わってきます。

本体のサイズ・重さも要チェック

アウトドアストーブは、さまざまなサイズの製品があります。キャンプに持参する場合は、車のトランクに無理なく載せられるサイズかチェックしておきましょう。

重さも1kg台から10kg台までさまざま。電気ストーブは軽いですが、その他のストーブは基本的に重いので、こちらも購入前にチェックしましょう。

安全装置がついているかをチェック

ストーブは火や熱を使うアイテムなので、購入前に安全面もチェックしましょう。

例えば石油ストーブやガスストーブには、振動や衝撃が加わったり、転倒したりすると、自動的に消火する装置がついています。倒してしまったときのことを考えると、こうした安全装置がついているストーブを選ぶことをおすすめします。電気ストーブにも転倒防止装置がついているのが一般的です。

なお、タープの中などで石油ストーブやガスストーブを使う場合には、一酸化炭素中毒を避けるため、一酸化炭素チェッカーを用意しておくとよいでしょう。

おすすめのキャンプストーブ(アウトドアストーブ)10選


アルパカプラス アルパカストーブ TS-77 NC

アルパカストーブ TS-77 NC

アルパカプラス アルパカストーブ TS-77 NC

¥23,980
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アルパカストーブは韓国の石油ストーブブランド。ちょうどよいサイズ感と性能で、近年アウトドアストーブとして人気を博しています。熟練した職人の手でつくられた品質の高さが魅力です。

燃焼時間は10時間あるので、キャンプで夕方から夜にかけて使う分には十分と言えるでしょう。ストーブ本体は4色用意されており、キャンプサイトに合わせてコーディネートできるのもよいところです。

  • 種類:石油ストーブ
  • 燃焼時間:約10時間(タンク容量3.7L)
  • サイズ:42 × 35 × 35cm
  • 重さ:6.6kg

トヨトミ GEAR MISSION 赤熱対流形石油ストーブ RR-GER25

GEAR MISSION 赤熱対流形石油ストーブ RR-GER25

トヨトミ GEAR MISSION 赤熱対流形石油ストーブ RR-GER25

比較的軽く、燃焼時間も長い石油ストーブです。タンク容量は4.9Lと大きく、燃焼時間は20時間あります。1泊のキャンプならかなり余裕があり、2泊でも十分足りるでしょう。

本体が倒れても灯油がこぼれづらい二重タンク構造や、耐震自動消火装置などを備え、安全性にも配慮がされています。アウトドア用としてはもちろん、自宅で普段から使うのもおすすめです。

  • 種類:石油ストーブ
  • 燃焼時間:約20時間(タンク容量4.9L)
  • サイズ:48 × 38.8 × 38.8cm
  • 重さ:5.9kg

Snow Peak(スノーピーク) グローストーブ KH-100BK

グローストーブ KH-100BK

Snow Peak(スノーピーク) グローストーブ KH-100BK

¥65,780

人気アウトドアブランド、「スノーピーク」のストーブです。ブラックに統一されたデザインで、スノーピーク製品でそろえたキャンプサイトにもよく似合うでしょう。

燃焼時間は約20時間と長く、1泊のキャンプならかなり余裕があります。360度に熱が放出されるので、ストーブを囲んでの団らんにも向いています。冬季のキャンプや自宅での使用、災害時まで幅広く活躍するストーブです。

  • 種類:石油ストーブ
  • 燃焼時間:約20時間(タンク容量4.9L)
  • サイズ:47.4 × 38.8 × 38.8cm
  • 重さ:5.9kg

センゴクアラジン ポータブルガスストーブ レッド SAGBF02A-R

ポータブルガスストーブ レッド SAGBF02A-R

センゴクアラジン ポータブルガスストーブ レッド SAGBF02A-R

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カセットボンベで最長260分(4時間20分)燃焼するストーブです。薪や燃料、ポータブル電源を用意する必要がなく、手軽に使えるのでキャンプなどアウトドアに気軽に持ち出せます。

レトロな見た目ですが、不完全燃焼防止装置や転倒時消火装置、立ち消え安全装置などをしっかり装備しているので、使い方を守れば安全性も確か。かわいらしいガスヒーターです。

  • 種類:ガスストーブ
  • 燃焼時間:強 約100分、弱 約260分
  • サイズ:38.6 × 33 × 33.5cm
  • 重さ:5.7kg

LOGOS × SENGOKU ALADDIN ポータブル ガス ストーブ

ポータブル ガス ストーブ

LOGOS × SENGOKU ALADDIN ポータブル ガス ストーブ

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¥27,736

アウトドアに特化した、コンパクトなガスストーブです。1方向に熱を放出する反射式となっていて、出力があまり高くないためストーブに近づいて暖を取る使い方が合うでしょう。

カセットボンベは後ろ側から出し入れできるようになっていて、燃焼部をズラして入れ替える…といった大きなアクションは必要ありません。キャンプサイトの雰囲気を演出してくれる、レトロなデザインも魅力です。

  • 種類:ガスストーブ
  • 燃焼時間:強 約150分、弱 約420分
  • サイズ:37 × 29.6 × 33.5cm
  • 重さ:4.2kg

イワタニ セットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖

セットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖

イワタニ セットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖

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¥7,742

カセットボンベの最大手、イワタニ製のガスストーブです。アウトドアはもちろん、自宅のインテリアにも似合うデザインとなっています。カセットボンベ1本で、約200分(3時間20分)の燃焼が可能です。

カセットボンベは横から簡単に交換可能。2.6kgと軽量なので、女性でもクルマのトランクに積みやすいでしょう。また、持ち運びやすいので防災用としてもおすすめです。

  • 種類:ガスストーブ
  • 燃焼時間:約200分(標準モード)
  • サイズ:31.2 × 22.2 × 29cm
  • 重さ:2.6kg

Aladdin(アラジン) 遠赤グラファイトヒーター AEH-G425N

遠赤グラファイトヒーター AEH-G425N

Aladdin(アラジン) 遠赤グラファイトヒーター AEH-G425N

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¥5,200

重さ1.1kgと、軽量な電気ストーブです。アラジンならではの、わずか約0.2秒で立ち上がる「遠赤グラファイト」ヒーターを採用しており、スイッチをつけた途端温かくなります。

遠赤外線効果もあるため、体の芯まで暖かさを感じられるのもよいところ。近い距離なら、200Wの弱モードでも十分暖を取れます。消費電力も比較的小さく、テント内の冷え対策におすすめです。

  • 種類:電気ストーブ
  • 消費電力:400W / 200W
  • サイズ:53.5 × 19 × 19cm
  • 重さ:1.1kg

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 遠赤外線電気ストーブ IEHD-800

遠赤外線電気ストーブ IEHD-800

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 遠赤外線電気ストーブ IEHD-800

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¥3,879

部屋でもアウトドアでも使いやすい電気ストーブです。取っ手が付いているので持ち運びが簡単。脚が長いので、うっかり敷物を燃やしてしまう心配もグッと少なくなります。

温度が上がりすぎたときに自動でOFFになるヒューズ機能や、転倒するとOFFになる機能を備えているので、万が一の際も安心。価格も手頃で、コストパフォーマンスにも優れています。

  • 種類:電気ストーブ
  • 消費電力:800W / 400W
  • サイズ:40 × 15.6 × 37.7cm
  • 重さ:2.3kg

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) BBQ KAMADO

BBQ KAMADO

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) BBQ KAMADO

¥14,200

薪ストーブとしてはもちろん、上に鍋やダッチオーブンを乗せて調理にも使える製品です。薪は横の扉を開けて入れる仕組みで、途中での薪や炭の継ぎ足しもしやすくなっています。

煙突は高さを3段階に変更できるので、そのときの風の状況などに合わせて調整できます。大きく重いストーブですが、持ち運び用のバッグが付属しているのでバラバラになりません。組み立てはネジ不要で、足を広げるだけでOKです。

  • 種類:薪ストーブ
  • サイズ:177 × 51 × 60cm
  • 重さ:約10kg

ホンマ製作所 時計1型薪ストーブ AF-60

時計1型薪ストーブ AF-60

ホンマ製作所 時計1型薪ストーブ AF-60

¥7,290

昔ながらのシンプルな薪ストーブです。天板には鍋やヤカンを置いて調理に活用できるほか、26cm~30cmまでの羽釜をセットでき、こだわりの炊飯も可能。キャンプに彩りを添えます。

後方には別売りの煙突を立てることもでき、使い方や好みに合わせてカスタマイズできます。アウトドアストーブとしてはもちろん、緊急時の調理器具としても役立つので、防災用に1つ持っておいてもよいでしょう。

  • 種類:薪ストーブ
  • サイズ:34.5 × 40 × 60cm
  • 重さ:5.9kg

まとめ

キャンプ用ストーブはキャンプで役立つことはもちろん、災害時に暖をとるのにも役立ちます。普段は自宅で使える製品もあるため、収納場所を取るのが難しい人でも実は購入しやすい製品です。

石油ストーブや薪ストーブはなれないと使いづらい部分がありますが、カセットボンベのガスストーブや、電気ストーブであれば使い方も簡単です。

ここで紹介したキャンプストーブは、どれも評判のよいものばかりです。気に入ったものがあれば、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。