外資系スーパー・成城石井・カルディなどのお店で、世界各国から輸入されたお菓子を目にする機会が多くなりました。日本製のお菓子ではあまりお目にかからないような可愛いパッケージは、海外のお菓子ならではのワクワク感をそそる魅力があります。

 もちろん輸入菓子の魅力は、おしゃれなパッケージだけではありません。チョコレート・ビスケット・クッキー…味覚的にも美味しいものが豊富にそろっています(とはいえ、中には日本人の味覚の予想を超えたものの…)。

 価格は、日本のお菓子よりも少し高い傾向にあります。ですが、その代わりに舶来物ならではの特別感があるので、家族や恋人、友人と過ごすお茶の時間をより特別なひとときに演出してくれること期待大です。

 例え自分で食べなかったとしても、その珍しさと見た目の可愛さもあるので、ちょっとした贈り物にもぴったり。商品単価が高すぎるということも少ないので、受け取るほうに気を遣わせてしまう心配もありません。

 そこで自分で食べても、人に贈っても、人から贈られても、少し気分がアガるおすすめの輸入菓子をご紹介しましょう。海外から輸入されたお菓子を暮らしに上手く取り入れて、日常の贅沢を提案してみてはいかがでしょう?

輸入菓子とは?

世界各国で人気のグミを映した画像
Adam Berry//Getty Images

 まずは海外から輸入されたお菓子について、その特徴や人気の秘密をひもといていきましょう。

地域ごとに人気のお菓子がある!?

 世界各地から輸入されたお菓子を取り扱うお店が、今では身近な存在となりつつあります。それに合わせるかのように、外国製のお菓子ならではの味わいにハマってしまう方が急増中です。特にヨーロッパやアメリカの商品は、おしゃれなパッケージや独特な味わいから人気を集めています。

 長い歴史を持つブランドも多く、国ごとにも人気の商品に特徴があります。スイスはチョコレート、フランスはクッキーやビスケット類、アメリカはグミやチョコレートなどが特に人気です。

人気の秘密は欧州のお菓子文化にも!?

 輸入菓子の主な生産地であるヨーロッパは、1人当たりのお菓子(キャンディー・グミ類、ガム、チョコレート類、ビスケット類)への年間支出額が約1万2000円と世界有数のお菓子消費地域です。また、「サロン・デュ・ショコラ」など、お菓子に関連した世界的なイベントが数多く開催されており、お菓子の流行の発信地でもあります。

 そのため、お菓子のクオリティーが非常に高く、世界中のスイーツマニアから愛されるお菓子が数多く生まれています。また、珍しい素材を使用したり、日本人からすると斬新とも思えるような独特な組み合わせのお菓子を楽しめるのも、海外菓子ならではの魅力かもしれません。

プレゼントとしての人気も見逃せない!?

 おやつにすれば、いつもより華やかなティータイムになります。さらにお呼ばれした際の手土産としても、気が利いたギフトとなるでしょう。送り主の個性も、ここで発揮できるはずです。また、おしゃれな缶に入っているお菓子なら、食べ終わった後に収納雑貨としても楽しめますので…。

おすすめの人気輸入菓子をご紹介

外国で普及し、日本に輸入されたお菓子の王様であるチョコレートの写真
apomares//Getty Images

 それでは、おすすめの人気輸入菓子をご紹介しましょう。チョコレート・クッキー・キャンディーなど、海外からの輸入菓子ならではの魅力を探ってみてください。

ガレー / チョコバー

 厳格な条件・審査に合格し、チョコレートの本場であるベルギー王室御用達のチョコレートブランド「ガレー(Galler)」。世界的名声を誇るパティシエのジャン・ガレー氏は16歳からチョコレートづくりを始め、チョコレート大国のベルギー・フランス・スイスで修行した経験を活かし、伝統を守りながらも独創的なチョコレートをつくり続けています。

 そんな「ガレー」のミニバーは、香り高く口溶けのよいピュアカカオバターを使用し、繊細な甘さと濃厚なチョコレートが上品な味わい。コスメと見紛うような鮮やかなパッケージにも心が奪われるはず。お呼ばれした際の、ちょっとした手土産としても喜ばれること間違いありません。

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アマリエ / リーフチョコレート

 スペイン最古のチョコレートブランドと言えば、「アマリエ(Chocolate Amatller)」です。ガーナやエクアドルからカカオ豆を輸入し、焙煎からチョコの製造まですべてを自社で行っています。このスタイルは現在においては大変珍しく、大変貴重な存在と言えるでしょう。

 こちらの商品は、カカオ32%の一般的なチョコレートと、カカオ70%の高カカオチョコレートが2箱ずつセット(計4個)になったもの。香り立つチョコレートと、なめらかな口当たりが特徴です。

 味もさることながら、美しい缶もアマリエの魅力を語るうえで外せないでしょう。チョコレートを入れる缶には、チェコ出身の画家であるアルフォンス・ミュシャらの絵が描かれています。

 これは、3代目の経営者のアントーニ・アマリエ氏が芸術家育成に力を入れていたことに起因します。アルフォンス・ミュシャ、ジョセフ・トリアド、ラファエル・ド・ペナゴスなど数々の芸術家のパトロンとなって自社の広告に起用。美しいパッケージにカードを添えて、チョコレートを販売していました。当時使われていたカードは、今もコレクターの間で人気を集めています。

シンプキン / アフターディナーミント

 1921年、イギリス中部にある都市・シェフィールドで創業したシンプキン(Simpkins)。創業者のレスリー・シンプキン氏によって、家族経営で始められたお菓子メーカーです。

 このアフターディナーミントは、砂糖の甘味と強めなミントの爽やかさが口いっぱいに広がるミントキャンディー。銅鍋でゆっくりと煮る手づくり製法を創業以来守り続けており、そのシンプルな味わいが世代を超えて愛されています。

 一般的な清涼菓子は噛むと清涼感が広がりますが、こちらの商品は口の中に入れるとシュワっと溶けます。このラムネのような食感にハマって、リピ買いする人も多いのだとか…。食後のお口直しにも、ブレイクタイムにもおすすめです。

 ちなみに地元シェフィールドは、鉄鋼の町として知られていて、創業以来スチール缶を容器として使用しているとのこと。まさに、イギリス伝統のキャンディーの1つと言えるでしょう。

ネスレ / ダマック ゲージェスクエア

 トルコは、アメリカ・イランと並ぶ世界有数のピスタチオの産地ということはご存知でしょうか? そのトルコの中でも肥沃(ひよく)な大地に恵まれ、香り高い味わいで知られるトルコ南部ガジアンテップ産ピスタチオを堪能できるのが、こちらのチョコレートです。

 この商品はピスタチオがゴロゴロと入ったチョコレートバーで、香り高いピスタチオと滑らかなチョコレートのマリアージュを楽しめます。この絶妙な組み合わせは、他ではあまり味わえないでしょう。また、輸入菓子の中でもあまり見かけない、「トルコのチョコレート菓子」という点も注目に値します。

ロイヤルダンスク / ホワイトチョコ&ラズベリークッキー

 1966年に、デンマークで誕生した「ロイヤルダンスク(Royal Dansk)」。良質なバターの産地としても知られるデンマーク産バターを贅沢に使用したクッキーが、特に人気となっているブランドです。

 こちらのお菓子は、生地に小麦粉・オーツ麦・ホワイトチョコレート・ラズベリーを練り込んだクッキーです。ホワイトチョコの甘味と、甘酸っぱいラズベリーの風味が絶妙にマッチ。必要以上に甘すぎないので、甘いものが苦手な人でも手を伸ばしやすいはず。サクサクとクリスピーな食感もクセになります。

 ラズベリーが描かれたデザインはまるで絵本のようで、高貴なロイヤルブルーのロゴが上品な印象をより高めています。上品なパッケージなので、贈り物としても喜ばれています。

ジュールズ・デストルーパー / ミニレトロ缶

 ベルギー王室御用達ブランドの「ジュールス・デストルーパー(Jules Destrooper)」は、1886年創業。プレミアムクッキーの老舗として130年以上愛され続けています。

 もともとはベーカリーを営んでいた創業者のジュールス・デストルーパー氏が、ベルギーのフランダース地方に伝わるワッフルを改良し、1890年にバタークリスプ(ピュアバターワッフル)を発売し、大ヒットとなりました。こちらの商品はそのバタークリスプを、創業当時の配送容器の復刻ミニ缶に詰め込んだ特別なお菓子になります。

 バタークリスプは良質なバターをたっぷりと使用し(添加物などは一切不使用)、黄金色に焼き上げたワッフル型クッキーです。シンプルで飽きのこない風味が人気で、一度食べ始めるとなかなか止められません。異国情緒あふれる復刻のレトロ缶入りなのも、人気の秘密と言えるでしょう。

トブラローネ / ミニミルクバッグ

 スイスのチョコレートと言えば、この「トブラローネ(Toblerone)」も人気です。創業者のジャン・トブラ―氏が1867年にスイス第4の都市ベルンで創業した老舗ブランドで、このブランドならではの“三角形のチョコレート”に見覚えのある方も少なくないのでしょう。

  なんでも、あの三角形はアルプス山脈の名峰マッターホルンをイメージしたものなのだとか…。

 こちらの商品は、トブラローネの代表作であるハニー&アーモンドのキャンディー入りのミルクチョコレートです。なめらかなスイスミルクチョコレートと、カリッと弾けるハニー&ナッツのキャンディー。はちみつヌガーが練りこまれたチョコレートは、軽い甘さと独特のねっとり感がクセになります。美味しさはもちろん、片手で食べられる手軽さもその人気に拍車をかけているようです。

ギレ / オレンジオートクリスプ

 「ギレ(Gille)」は、スウェーデンで最も売れているクッキーブランドの1つで、1960年代に誕生しました。

 人気商品のオートクリスプは、スカンジナビア産の最高品質のオーツ麦と小麦を合わせた生地にオレンジを練り込んだ軽い食感のビスケットです。

 ほのかに自然の甘味が香るビスケット生地と、柑橘ならではの爽やかさが魅力。そして、ベルギー産のダークチョコレートの組み合わせがかなり絶妙です。

まとめてみると…

輸入菓子を食べると皆笑顔になります。そんなイメージを想起させる、キャンディーを片手に笑顔の少女の写真
wundervisuals//Getty Images

 定番の品から変わり種のお菓子まで、海外から輸入されたおすすめのお菓子をご紹介してきました。どれもパッケージに異国情緒があって、見ているだけで少し笑顔になってしまいますよね。もちろん風味も抜群なので、ご紹介した中からお気に入りのお菓子を探してみてはいかがでしょうか?

 また、長い歴史を持つお菓子メーカーも少なくありません。その歴史に思いを馳せながら輸入菓子を大切な人と自宅で楽しんだり、贈り物として活用いただき、笑顔を届けてみるのもよいでしょう。

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