日常生活で減塩しよう！ 塩分カットの方法、教えます。

　「塩分の摂取量をコントロールすべき」と言われても、実際、どのくらいを食べているのかは計りずらいものです。

　市販の食品や加工食品には、塩分が多く含まれているのはよく知られていますが、実はパンや朝食に食べる機会も多いシリアルにも、意外と塩分が潜んでいるのです。

　買物の際には、食品ラベルをチェックする必要がありますね。でも、その表記方法も「塩分」と表記するものもあれば、「ナトリウム」と表記されることもあるのでご注意ください。

　また、そのグラム数もわかりにくいところがあります。「全体でそれだけしか入っているのか？」と思ってしまうこともあるでしょう。大抵の場合は、100グラムにおける含有量が記されているので、食品ラベルを読むだけでは分かりにくいのが現状となっているわけです。

　そこで英国のドーン・ハーパー医師が、2つのシンプルな方程式を紹介してくれました。

　子どもの1日あたりの食塩摂取量の目標も、「日本人の食事摂取基準」で定められています。

・1～2歳、男子：3.oグラム未満、女子：3.5グラム未満

・3～5歳、男子：4.oグラム未満、女子：4.5グラム未満

・6～7歳、男子：5.oグラム未満、女子：5.5グラム未満

・8～9歳、男子：5.5グラム未満、女子：6.0グラム未満

・10～11歳、男子：6.5グラム未満、女子：7.0グラム未満

・12歳～、男子：8.oグラム未満、女子：7.0グラム未満

　年齢にしたがって増え、12歳以上では男子8.0gグラム未満、女子7.0gグラム未満で成人と同じになります。

　塩分の多い食品と料理を控え、自炊の機会を増やして塩分コントロールを心がけると、スムーズな減塩が行えるでしょう。

　日本高血圧学会減塩委員会は、減塩のコツを以下のように紹介しています。

1） 新鮮な食材を活かして薄味で調理する。

2） 料理ではハーブやスパイス、果物の酸味などを利用する。

3） 低塩の酢、醤油、ケチャップなどの調味料を選ぶ。

4） 味噌汁は具を沢山にして、汁気を減らして減塩につなげるという裏ワザも！

5） 塩分が管理できない、外食や加工食品を控える手もアリ。

6） 塩分が多い漬け物を控える。

7） 味つけを確かめてから、調味料を使う。

8） 麺類のつゆを飲まずに残す（全部飲まずに残すと2〜3グラム減塩できる可能性があります）。

　「先に紹介したように、1日の塩分摂取量の4分の1は自分でコントロールできると言えます。食品ラベルをチェックするのはもちろん、余分な線分摂取は完絶つように心がけ、ハーブやスパイスで代用してみるのも改善への道となります。始めはモノ足りなさを感じるかもしれません。ですが、人間の味覚はすぐに順応する可能性が高いので、数週間もすれば今まであれほど塩辛いものを食べていたことが不思議に思えてくることでしょう」と、ハーパー医師はアドバイスしています。