フォトグラファー/マディソンブルー取締役
地主 晋さん
ROLEX「DATEJUST」
rolex
Kouki Marueki


自分にとって価値があるか
それが時計選びにおける信条

これ、変わっているでしょ? 2018年ごろに購入したもので、製造は1989年。文字盤にエンブレムが入っているんですが、店の方いわく、おそらくはアラブの王族の結婚式で、引き出物としてカスタマイズされたものとか。

そのユニークさに引かれて購入しました。所有する時計は、さほどありません。これ以外は、エルメスのビンテージクロノと父から譲り受けたカラトラバぐらい。時計は好きですが、あくまでもデザイン優先。

rolex
Kouki Marueki
SSとゴールドのコンビ。文字盤にはヤシの木をあしらったエンブレムが記されています。「ロレックスを持っている人は多いですが、こんな変わり種はなかなかないかと(笑)」。クラシックなスラックスにダブルのライダーズを合わせたギャップコーデに、遊びを加えます。

コーディネイトを邪魔しない、シックなデザインが好みですね。つける人のキャラクターを超えて主張する時計は要りません。そのなかでも、コンビ物が好み。コンビって、意外にドレスにもカジュアルにも合うんですよ。

スタイリスト
鈴木 肇さん
HAMILTON「CONTOUR」

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Kenichiro Higa

小さな手元の時計こそが
スタイルの決定打に

製造年は不明ですが、15年ほど前に購入しました。現在はすでに生産が終了しているモデルですが、一部マニアの間では根強い人気があるようです。ゴールドでローマンインデックスなので一見ドレッシーですが、実はドライバーズウォッチ。ラグが可動式で、つけると12時位置のリューズが露出して操作しやすくなるんです。

hamilton
Kenichiro Higa
1938年に誕生した、ハミルトンファンの間では有名な名作。12時位置のリューズは、運転中に手の甲への接触を防ぐため。「時計選びは、コーディネイトに対する意外性も重要。あえて異なるテイストを合わせると、コーデが引き立つことも。時計の影響力って、大きいですよ」

リザード革ベルトでクラシックに寄せていますが、合わせるのはいつもカジュアル。今日みたいなラフでリラックスしたスタイルでも、こうした時計を合わせてミックス感を楽しんでいます。

ブリフトアッシュ代表
長谷川裕也さん
SEIKO「LORD MARVEL」

seiko
Kenichiro Higa

時計と靴を見れば
人となりがわかってくる

靴磨き職人という職業柄、時計は普段しないことが多いです。お客さまの目の前で磨く際、時計をしているとどうしても目が散ってしまいますから。その場での主役は、あくまで靴、そして技術です。仕事場で時計をつけるときは、シンプルなものを好みます。

seiko
Kenichiro Higa
1958年から、セイコーの最上位機種として製造を開始したロードマーベル。これは1960年代製で、1年前に購入。ダイヤルはリダンされているので、実にきれいです。「時計と靴の関係性は濃いと思います。時計を見れば、その人が好む靴がなんとなくわかりますから」

セイコーのビンテージは、まさに理想的。日本ブランドらしい正確な作りは、クセがなく飽きが来ません。だから、今日みたいなワイドパンツのクラシックなスーツにも合います。プライベートでは釣りやサーフィンをするので、スポーツウォッチも持っていますけどね。

seiko
Kenichiro Higa

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