パートナーとの冷えた関係への改善が期待できる7つのヒント
まずは最初に、直近において最後に2人きりで過ごしたのはいつですか?
例えばハネムーン期間中は、ほとんどのカップルが相手を満足させ、幸せにしようと積極的に努力するでしょう。しかし、2人の関係が成熟するにつれて特別な関係を維持しようとする努力は徐々に減り、最初に感じていた熱も徐々に消えていくものです。そして二人の間に展開するおおよその物事は単調となり、ドキドキすることもなくなる…。
そう実感している人も少なくないでしょう。「ほとんどのカップルは、パートナーと一緒にコンフォートゾーン(倦怠期)と典型的なルーティンに入ります。これによって2人の関係に安心感が生まれますが、一方で刺激をもたらす興奮や自発性、活気づける新鮮さといった感情が減っていきます」と語るのは、臨床心理学者の資格を持ち、リレーションシップ・コーチング・サイト「ラビング・ルーツ・プロジェクト」を立ち上げた精神科医のシェリー・ソマーフェルト氏です。
このことが自分とパートナーとの関係のことように聞こえ、「なんとかしなくては!」と考えているようなら、まだ希望は残されている。ソマーフェルト氏によれば、「2人がやる気と努力を惜しまない限り、そのドキドキを再び相手に伝えても遅くはない」と言います。
ではここで、パートナーと再び仲良くなる方法がわからない…という方に、専門家がすすめる7つのヒントをぜひ参考にしてください。
Translation: Masayo Fukaya }
From Women’sHealth、
話す時間を作る
関係を始めるきっかけは、新しい関係を築くことで生じる興奮にあります。なので最初は例え睡眠不足になっても、何時間も電話で話したり、テキストメッセージを送ったりするでしょう。しかしやがて、それが自分の性に合わないことをしていると気づてくるのです。
ソマーフェルト氏によるとそれは、「より頻繁に参加し、同調し、積極的に話を聞きたい」という願望からきているという。相手の気持ちを知りたいと思うようになると、積極的に会話を始めるようになる。そのような努力は、関係が長ければ長いほど自然と衰えていくものだ」と言います。
多くの場合恋愛の後半になると、私たちはあまり気を配らなくなり、相手を見下したり、思いやりがなくなったりするものではないでしょうか。2人の関係の中で、その愛を再びよみがえらせるためには、パートナーとじっくり話し合う時間をつくることが大切となるわけです。
相手に一日のできごとを聞くときは、積極的に耳を傾けましょう。また、「相手が数日前に話していた仕事のプロジェクトがその後どうなったかなど、詳細を尋ねることでありふれた会話を一歩前進させることができます。そばにいて気を配ることは、パートナーに思いやりと愛のメッセージを送ることになる」と、ソマーフェルト氏は言う。
感謝の気持ちを伝える
「恋愛や結婚の初期段階では相手の正当性を認め、積極的に関係を強化しようと細心の注意を払います」と、ソマーフェルト氏は言います。しかし2人が、この種の努力を怠るにつれ薄れていき、パートナーは感謝されていないと感じることがしばしば起こるでしょう。
そこで相手が、2人の関係にどんな貢献をしてくれているのかを考えてみましょう。例えば、空腹で帰宅したときに食事を用意してくれたり、家の周りのものを修理してくれたり、朝に犬の散歩をしてあなたの睡眠時間を数分でも長くしてくれたり…。
このような相手の行為には、いつも感謝しているかもしれません。が、ある時点で予想できるようになってからは、感謝の気持ちをはっきりと伝えていないのが現実でしょう。
2人の関係をよみがえらせるカギは、「声に出して言うことだ」とソマーフェルト氏は言います。相手が常にさまざまな方法で示してくれている愛情に気づいているということを、ぜひ伝えてください。カードを書いて贈るのもいいでしょう。
目新しいことを一緒にする
新しい恋人ができたばかりのころは、新しい思い出をつくっていくと関係の始まりがうまくいくことがよくあります。ですが、二人の関係も何年も続くと、一緒にいて心地よさは感じるが、それに慣れてしましい…アドレナリンが放出される日々は終わってしまったと言えるでしょう。ですが、それで二人の関係は冷める一方というわけではありません。
これから2人で、新しい機会を作り出すことは、もちろん可能なのです。何事も手遅れなんてありません!
「ルーティンは2人の関係を支え、予測可能性と確実性をもたらしますが、新たに自発的な活動をすることで、興奮と変化を起こすことができます」と、ソマーフェルト氏は言います。
今こそ、自分が気にしている料理をつくってあげたり、パートナーと一緒にダンスなどのレッスンに通うのもいでしょう。裏庭で庭づくりをしていいです。目新しいことをすることで、自分自身やお互いのことを発見し、つながりを強めることができるのではないでしょうか。
愛情を示す
正直なところ互いのキスは以前ほど、激しくないかもしれません。または、かなりご無沙汰な方もいるでしょう。それは至って普通のこととも言えます。しかし、2人の関係をよみがえらせようとするのなら、身体的な愛情表現は真剣に取り組むべき領域のひとつでもあります。
「キスは、エンドルフィン(幸福ホルモン)やオキシトシン(子宮収縮ホルモン)といった脳内の化学物質を増加させ、思いやり、愛情、安全の信号を送ります」とソマーフェルト氏は言います。
身体的な愛情表現をすればするほど、2人の関係の中でそれがより自然で本物の部分になるものです。だからといって、相手が何も期待していないときまで、パートナーのそばに近づく必要はありません。手を伸ばして腕をなでたり、テレビを見ているときに手を握ったり、夕食をつくっているときに軽くつついたり、自然に感じられるものから始めてください。
2人きりで過ごすために、夜のデートを計画する
特に仕事のスケジュールや子どもの世話、そして人生全般に疲れたときには、2人の関係を維持することと、その他の責任とのバランスを取ることは困難と言えるでしょう。しかしながら、忙しいスケジュールの中でも、2人きりの時間を少しだけ加えることが大切です。
「定期的にパートナーと2人きりで過ごす時間を持つことは、強い絆を維持するためのカギです」「ハネムーンの期間中は、毎日2人きりで夜を過ごしますが、より成熟した関係でも同じことができるはずです」と、ソマーフェルト氏は言います。
それに加えて、裏庭でキャンプをしたり、ボードゲームをしたりといったデートの計画を立てることも、パートナーへの感謝の気持ちを表したり、肉体的な注意を示す絶好の機会となるでしょう。
性生活を一新する
ソマーフェルト氏によると、性生活のマンネリ化もその一因でであると言います。2人の関係が始まったころは、相手と性的な関係を持ち始めたばかりなので、すべてが目新しいもののように見えるはずです。そして、パートナーと親密になればなるほど、性生活もよりオープンになってさらなる盛り上がりを求めて工夫を凝らすことでしょう。
しかし、しばらくして2人の関係が安定すると、そのルーティンに満足できるようになり、性生活に刺激を与える方法を探さなくなるのではないでしょうか。
「新しい体位を試したり、セックスをする場所を変えたり、キャンドルやロマンチックな音楽、セックストイ、マッサージオイルなどを試してみることで、普段の性的習慣を変えることができます」と、ソマーフェルト氏は説明します。
いつものパターンを変えることで、ハネムーンの楽しさを取り戻し、親密な関係を活性化することができるでしょう。
癒しと赦しの空間をつくる
2人の関係において、口論や意見の相違は当たり前のことです。ですがハネムーンの時期には、「パートナーに対して批判や否定的な見方をしないことが多いため、自分をさらけ出すことはない」とソマーフェルト氏は言います。ですが、一旦ケンカが始まれば、パートナーに対する怒りや否定的な感情を募らせるのは簡単になるでしょう…。
これに当てはまると感じた人は、自分が何に悩まされているのかをじっくり考えてみてほしいもです。日記に書いて、考え得る解決策を書いてみてもいいでしょう。自分の考えを整理したら、パートナーとじっくり向かい合い、相手の言動にどう悩まされているのかを伝えてください。そうすることで、相手もあなたに心を開かざるを得なくなるかもしれません。そこから、お互いの関係をより良くするための、実行可能な計画を立ててください。
それでも、思いどおりに自分を表現するのに苦労している場合や、2人ともその問題に対して現実的な解決策を思いつかない場合には、セラピストに相談すべきでしょう。そうすることで、「癒しと赦しを促し、ネガティブなパターンを解き放ち、愛とつながりをよみがえらせることに焦点を当てることができます」とソマーフェルト氏はアドバイスしてくれました。