現地時間2021年7月11日(日)、宇宙事業会社ヴァージン・ギャラクティックの創業者であるイギリスの実業家リチャード・ブランソンが、自ら宇宙船に乗り込み、アメリカ・ニューメキシコ州の基地から宇宙空間に飛び立ちました。目標を超えて高度86キロまで到達し、1時間程度飛行した後に地球へと無事帰還しました。

 アマゾンの元CEO、ジェフ・ベゾスよりも先に彼は、それをやってのけたのです。一方ベゾス氏は、弟らと共に民間宇宙企業ブルーオリジンの宇宙船「ニューシェパード」で現地時間2021年7月20日(火)に飛び立つ予定です(打ち上げは、日本時間午後10時の予定)。

 しかし、ブランソン氏の宇宙旅行の話題の中で注目されているのは、ベゾス氏より早く宇宙旅行に行ったことではなく、FOXテレビで1989年に放送開始された、アメリカ史上最長のテレビアニメ「ザ・シンプソンズ」です。

 このアニメの中で予想された未来の実現性については、すでに各方面で調査されていますが驚きの連続ばかりです。

 「ザ・シンプソンズ」で描かれている未来は、出来事そのものだけではなく、私たちが未来に見るイメージまでも予想しているように見えるのです。逆に言えば、「ザ・シンプソンズ」を何度も繰り返し見ているうちに、無意識に「シンプソンズ」の中で起こっていることを真似してしまうようになったと考えるべきかもしれません…。

 ヴァージン・アトランティック航空はブランソン氏の飛行後、公式Twitterに「The Simpsons predicted it…(ザ・シンプソンズは予想していた…)」というコメントを添えて投稿を行っています。そこにはリチャード・ブランソン氏のフライト中の画像と共に、この大富豪に酷似している「ザ・シンプソンズ」のキャラクターの写真が上下に並べてありました。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 この描写は、2008年に放送されたエピソード「The Burn and the Bees」の一部であり、まさに「未来のリチャード・ブランソン氏を予言していた」と言えるのです。とは言え実際には、この絵のようにブランソン氏は(今回の)飛行で宇宙船内に絵画を持ち込んではいませんし、サングラスなしでの搭乗もしてもいません…。

 ですがここで注目すべきは、このキャラクターが実に落ち着き払って、無重力状態を平静に味わっていることです。それは、「これが初めての飛行じゃないよ」感に満ちた様子…。それを裏付ける証とも言えるのが、絵画の存在です。宇宙飛行に何度か行ったことがあるからこそ、自分を飽きさせないために宇宙船の壁に絵画を飾っている…と読み解くこともできます。

 なので、ここで投稿された「ザ・シンプソンズ」のキャラクターの無重力体験は、2回目以降と推理してもいいかもしれません。つまり、ヴァージン・アトランティック航空は、「次のフライトでリチャード・ブランソン氏は、絵画を持ち込むよ」といったタネ明かしとも取れる情報をわれわれに提供してくれたのかもしれません。

 このように「ザ・シンプソンズ」で描かれる偶然の一致は、これだけではありません。未来でどんなことが起こるのか? また、「ザ・シンプソンズ」が予想する未来がどれだけ忠実に再現されるのか? 気になる方は、FOXチャンネルまたはDisney +で配信中の「ザ・シンプソンズ」をご覧ください。

Source / ESQUIRE ES
※この翻訳は抄訳です。

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