［目次］
▼ 日立や三菱、アイリスオーヤマなど、布団乾燥機の人気メーカーで選ぶ
天気が良い日に外で干した後の、ふかふかした温かな布団で眠りにつく…。あの瞬間、とても幸せな気分になりませんか？ 雨が続く日や花粉のシーズンには布団が外に干せず、それがかなわないことも多いですが…。そんなときに温風を送ることで布団を乾燥させ、天日干しをしたときのような仕上がりを屋内でも実現してくれると言うのが布団乾燥機です。湿気を飛ばしてくれるため、梅雨や汗をかきやすい夏にも活躍してくれます。
さらに湿気を飛ばしてくれる布団乾燥機は、ダニ対策につながるというメリットもあります。毎日のように使う布団は、寝汗により湿気がこもりやすいことからダニが繁殖しやすい場所でもあるのです（ダニは温度が20℃〜30℃、湿度が60〜80%の環境を好むとされています）。
このページでは布団乾燥機の選び方を解説するとともに、日立や三菱など人気メーカーをはじめとするおすすめの製品をご紹介します。ぜひ参考にして、快適で衛生的な就寝環境づくりに役立ててください。
布団乾燥機はいらない？
布団乾燥機の効果や使い方を解説
布団を温めて
ダニ対策に効果が期待できる
布団乾燥機は掛布団と敷布団の間に温風を送り、布団を温めて湿気を飛ばす電化製品。湿気を吸って重くなった布団も、乾燥させられることで軽くふかふかになるでしょう。
また、ダニ対策にもその効果が期待されます。布団乾燥機の温度設定は60度以上、低温設定でも50度以上になるものが多いのですが、ダニは50℃では2～6時間で、60℃でな15分以内で死滅するとされているからです（参照：ダニの生態と行動に基づいた研究と製品開発を行っているダニ専門機関「日革研究所」調べ）。
靴や衣類の乾燥にも便利
布団乾燥機の中には、アタッチメントを変えることで、クローゼットの湿気とりや衣類乾燥など、布団の乾燥以外にも使える製品があります。雨の続く日に部屋干しするときや、濡れた靴を乾かすのに便利でおすすめです。布団だけでなくさまざまなものに活用したい人は、付属機能があるものを選びましょう。
布団乾燥機の使い方
布団乾燥機は「就寝前に布団を温めるとき」や「天日干しして布団の湿気を放出させられないとき」、また「ダニ退治をしたいとき」に使います。寒さの厳しいこれからの季節には、特に温め機能が重宝するでしょう。
使うときには温風を外に逃がさないよう、敷布団と掛布団の隙間をなくすようにセットすることがポイントです。使用頻度は目的により異なると言えますが、温めることを目的とするなら寒い時期は毎日、乾燥目的なら週に1回、ダニ退治が目的なら1〜2週間に1回がおすすめとされています。
布団乾燥機の選び方
布団乾燥機の形状で選ぶ
布団乾燥機の形には、大きくマットタイプとノズルタイプがあります。それぞれのメリットとデメリットを吟味して、目的や自分に合った使いやすさを考えて選ぶことがおすすめです。
マットタイプ
一つは「マットタイプの布団乾燥機」です。このタイプは敷布団の上にマットを広げ、その上に掛布団をかけて使用します。マット自体に温風が送られて温まることで、布団を温め乾燥させる仕組みです。
マットタイプのメリットは、布団の隅々まで均一に温められること。ダニ対策にも向いています。一方、デメリットは、セッティングの手間がかかること。収納時にかさばるものが多いのも気になるところです。
ノズルタイプ
もう一つは「ノズルタイプの布団乾燥機」です。本体に付属しているホースを伸ばして、敷布団と掛布団の間に直接温風を送ることで乾燥させます。
ノズルタイプのメリットは、コンパクトで収納がしやすいことです。セッティングの手間もあまりありません。デメリットは、温まるのがホース口中心になるため、ムラができやすいこと。
ちなみにノズルタイプには、ノズルが2つあるものもあります。このタイプは、2組の布団を温めることも可能なので、同時に温めて使いたい人におすすめです。自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
乾燥時間をチェック。
ダニ対策には2時間以上が目安
サイズや使用目的によって、布団乾燥機の乾燥時間は異なります。とにかく早く温めて乾燥させたい人は、乾燥時間の短い製品を選ぶのがおすすめです。
ダニ対策を徹底するのであれば、布団がムラなく高温である状態を維持するために最低でも1時間以上、できれば2時間以上の使用を目安とすることが推奨されています。
また、ダニは温風から逃げようと布団の中へ中へともぐっていく傾向にあると言われているため、布団を裏返して両面に布団乾燥機をかけるとよいでしょう。さらに、ダニの死骸もアレルギーの元になりますので、最後には掃除機で吸い取るのがおすすめです。
機能で選ぶ
静音モードあると稼働音が気になりにくい
布団乾燥機を家の中で使うことを考えると、動作音はなるべく静かなほうがいいですよね。おすすめなのは、静音設計や静音モードを搭載している布団乾燥機。購入時にチェックしておきたいポイントです。
ダニ対策モードがあるとより安心
ダニ対策に特化したモードを搭載している布団乾燥機もあります。ボタンを押せば、高温設定で長時間かけて布団を温めてくれるというもの。ダニ退治をメインの目的としている人は、ダニ対策モードのある製品を選ぶことをおすすめします。
消臭や脱臭機能があるとにおい対策にも繋がる
寝具のにおいが気になる場合は、消臭機能や脱臭機能がある布団乾燥機を選ぶのも一つの方法です。代表的なのは、シャープの「プラズマクラスター」など。洗えない枕に付着したにおいも、気にならない程度に消臭してくれるでしょう。
日立や三菱
アイリスオーヤマなど
布団乾燥機の
人気メーカーで選ぶ
日立
冷蔵庫や洗濯機などの“白物家電”に強い電機メーカーの日立ですが、布団乾燥機も販売しています。日立独自のアタッチメントで敷布団の両面を温められる製品や、専用デオドラント剤を使用することにより香りで消臭してくれる製品があります。
三菱
大手電機メーカーの三菱は、マットタイプの布団乾燥機を展開しています。また、その中にはマットを外して、ノズルタイプとしても使用可能な製品も。さらに部屋の温度に合わせ、布団の乾燥具合や温める温度を自動で調節する機能を搭載しています。いずれの布団乾燥機も、靴や衣類の乾燥にも対応しているのが特徴です。
パナソニック
幅広い電化製品をラインナップするパナソニックの布団乾燥機は、マットタイプとノズルタイプの両方を展開。独自の「すぐぽかノズル」で広範囲を素早く温められると謳（うた）っています。花粉や菌・ウイルス、ニオイなどを抑制するイオン「ナノイー」を発する布団乾燥機もあり、脱臭効果も期待できます。
アイリスオーヤマ
お手頃な価格帯の製品を多くそろえるアイリスオーヤマ。屋内での衣類乾燥を特化したカラリエシリーズの中に、布団乾燥機があります。シンプルな動作にこだわりノズルタイプのみの展開ですが、ツインノズルタイプやシングルノズルタイプ、デザイン重視のモデルなど布団乾燥機のラインナップは多彩です。
布団乾燥機のおすすめ10選
乾燥は最短で約28分、足元まわりの温めでは約5分と、素早く乾燥させて温めてくれる布団乾燥機です。Ｖ字型のアタッチメントにより、広範囲に温風を届けてスピーディーに乾燥・温めができる上、両面に同時に使用することができます。スピード重視の人におすすめです。
ホースとふとん乾燥アタッチメントは、本体内部にしまうことができるため、すっきりとコンパクトに収納できるのもう れしいところ。ふとん乾燥アタッチメントは部屋干しに、アタッチメントを変えれば靴やブーツにも使用できます。
- タイプ：ノズルタイプ
- 対応サイズ：-
- 乾燥時間：約28分（シングルサイズでしっかりコースを使用し、室温20℃、湿度約65％の場合）
- 動作音の大きさ：約30dB（静音コース）、約50dB（静音コース以外）
- ダニ対策モード：○
ベースはマットタイプですが、マットを外せば足元を温めるのにも使える2WAYの布団乾燥機です。ダニの死がいやフン、花粉といったアレル物質を吸着・分解する「銀ナノアレルパンチフィルター」搭載によりきれいな空気で乾燥できると言います。花粉シーズンや梅雨の時期に特に役立つと言えますので、花粉症の人にもおすすめです。
マットには枕用の乾燥ポケットも付いているため、枕も含めてしっかりと乾燥させることができるでしょう。
- タイプ：マットタイプ、ノズルタイプ
- 対応サイズ：-
- 乾燥時間：約50分
- 動作音の大きさ：-
- ダニ対策モード：○
布団のニオイが気になる人におすすめなのが、こちらの布団乾燥機です。カビや菌などを抑制するイオン「プラズマクラスター」が搭載されており、布団や洗えない枕に付いたニオイを消臭する効果が期待できる上、ダニのフンや死骸に付着したアレル物質の作用を抑えてくれるとのこと。
胞子を効率よく遠くに飛ばすキノコに着想を得て、キノコの傘のような形状をアタッチメントに採用。強い力で温風を広範囲に送り出してくれるでしょう。靴乾燥用のアタッチメントも付属しています。
- タイプ：ノズルタイプ
- 対応サイズ：シングルサイズ、ダブルサイズ（プラズマクラスターの適用床面積は約6畳）
- 乾燥時間：約60分（冬モードの場合）
- 動作音の大きさ：-
- ダニ対策モード：○
ノズルが2つ付いた布団乾燥機で、布団を2組同時に乾燥させることができるのはもちろん、それぞれのノズルの長さを変えて1組の布団の胸元と足元に温風を送ればスピーディーに広範囲を乾燥させることができます。ノズルの先についたフラップを立ち上げることで布団の中で空間をつくり、より広い範囲に温風を行き渡らせることも可能です。
約2.2kgと布団乾燥機の中では軽量なモデルですが、温度が上がり過ぎると自動で運転を停止させる「サーモスタット」や、内部の温度が上がり過ぎた場合にヒーターへの電流を遮断する「温度ヒューズ」など安全機能も搭載されています。安全面が気になる人におすすめです。
- タイプ：ノズルタイプ
- 対応サイズ：ダブルサイズまで
- 乾燥時間：-
- 動作音の大きさ：-
- ダニ対策モード：○
同じアイリスオーヤマ製でも、こちらはシングルノズルタイプの布団乾燥機です。さらに軽量な約1.8kgですが、布団乾燥機としての機能は申し分ありません。最短5分で温めるターボモードや、設定した時刻の30分前から温めてくれる「あたため予約」機能、運転終了後に出力を抑えて運転し、最大2時間まで就寝に適した温度を保つ保温機能まで搭載されています。機能性重視の人におすすめです。
- タイプ：ノズルタイプ
- 対応サイズ：ダブルサイズまで
- 乾燥時間：-
- 動作音の大きさ：-
- ダニ対策モード：○
こちらは布団を均一に温めやすいマットタイプの布団乾燥機です。マットをホースにつけたままで布団乾燥機の本体内部に収納できるので、使わないときでもそれほど場所を大きくとらないでしょう。マットタイプがいいけれど、収納をコンパクトにしたい人におすすめです。くつ乾燥用のアタッチメントも付いています
- タイプ：マットタイプ
- 対応サイズ：-
- 乾燥時間：約60分（羊毛・羽毛）
- 動作音の大きさ：
- ダニ対策モード：○
「マホービン」で広く知られるメーカー象印がつくる布団乾燥機です。マットタイプでもノズルタイプでもなく、折りたたまれた送風口を開くだけで使えます。「セッティングがとにかく簡単なものがいい」、という人におすすめの布団乾燥機と言えるでしょう。また送風口の角度は調節可能なので、室内干しや靴の乾燥にも使えます。
- タイプ：ダイレクトタイプ
- 対応サイズ：シングルサイズ、ダブルサイズ
- 乾燥時間：約35分（シングルサイズで、標準（冬）コースを使用した場合）
- 動作音の大きさ：約50dB（ふとん乾燥時）
- ダニ対策モード：○
2組の布団に同時に使いたい人におすすめと言える、ノズルが2つ付いた布団乾燥機です。スライド式の立体ノズルになっており、広範囲に温風を送り届けます。自動モードのほか、手動では15、30、45、60、75、90、120、180分で乾燥時間の設定が可能です。靴乾燥用のアタッチメントも付いています。
- タイプ：ノズルタイプ
- 対応サイズ：-
- 乾燥時間：約1時間（冬モードの場合）
- 動作音の大きさ：
- ダニ対策モード：○
デザイン重視の人には、こちらのようなウッド調の布団乾燥機がおすすめです。小型で約1.4kgと軽量。それでいて冬コースと夏コース、ダニ対策、靴乾燥（付属の専用アタッチメントを使用）、衣類乾燥など機能性を備えています。
- タイプ：ノズルタイプ
- 対応サイズ：-
- 乾燥時間：約30分
- 動作音の大きさ：-
- ダニ対策モード：○
さまざまなインテリア用品を取り扱う、ニトリの布団乾燥機です。マットいらずで、ホースを差し込んですぐに使えます。春は花粉対策、夏は汗や湿気対策といった具合に、モードを自動で切り替えてくれるのもメリット。アロマケースが付いているので、布団を乾燥させつつ、アロマを楽しめると言います。リラックス効果を求める人は、チェックしてみてください。
- タイプ：ノズルタイプ
- 対応サイズ：ダブルサイズまで
- 乾燥時間：-
- 動作音の大きさ：-
- ダニ対策モード：○
まとめ
オールシーズンで使える布団乾燥機。衛生的でふかふかな布団にもぐれば、きっと心地よい眠りに誘ってくれることでしょう。就寝環境を整える一つとして、このページを参考に手に入れてみてはいかがでしょうか。
