[目次]

▼ USBマイクとは?

▼ USBマイクの種類

▼ USBマイクの選び方

▼ USBマイクのおすすめ10選

▼ まとめ


パソコンやスマートフォンのUSB端子につないで使うUSBマイクが、いま人気です。以前、高音質のマイクはオーディオインターフェイスという専用機器につなぐ必要がありましたが、現在はUSBに接続するだけで高音質での収録が可能になっています。

ですが、USBマイクの製品数が一気に増え、しかも似たように見える製品が多いため、どのマイクを選んでいいかわからない人も多いことでしょう。そこでここでは、USBマイクやマイクを選ぶときのポイントを解説するとともに、Amazonで購入できる評判のよいUSBマイクを紹介します。

USBマイクとは?

 
Maximum PC Magazine//Getty Images

USBマイクとは、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのUSB端子に接続して使うマイクのことを指します。

従来、高音質なマイクを使うためにはパソコンにオーディオインターフェイスという機器を接続し、そこにXLR端子のマイクを接続する必要がありました。しかし近年、個人でポッドキャストの録音や動画の音声を吹き込む人が増えたこと、またWeb会議が一般的になったことなどから、USB接続で簡単に使える高性能なマイクが数多く登場しています。

USBマイクの種類

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iCreate Magazine//Getty Images

USBマイクには、いくつか構造の異なる製品があります。これらの違いを知ることで、自分の使い方に合ったマイクが選びやすくなるはずです。

まずは指向性について知ろう

マイクには、「指向性」というものもあります。この指向性によって、マイクがどの方向の音を拾うかが変わるため重要です。ここでは、代表的な指向性を三つ紹介します。

単一指向性(Cardioid)

その名前のとおり、一つの方向からの音のみを拾うマイクです。基本的にマイクの正面の音のみを拾います。周りの音を拾わないため、Web会議や音声配信などで人の声だけを届けることができます。

無指向性(Omni)

無指向性のマイクは、あらゆる方向から同じ感度で集音します。例えばテーブルの中心に無指向性のマイクを設置すると、全員の声を同じように拾います。一方、周りの騒音も拾ってしまいます。

双指向性(Figure 8)

マイクの正面と背面から、同じ感度で音を拾うマイクです。上から見ると、音を拾う範囲が8の字のようになることから「フィギュア8」と呼ばれることもあります。

主に、向かい合って2人で話すラジオやポッドキャストの収録に使われます。また、2人で歌うデュオなどでも使えます。

コンデンサーマイクとダイナミックマイクとは?

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Amazon Prime
コンデンサーマイクの一例。
 
Amazon Prime
ダイナミックマイクの一例。

マイクには大きく分けて、「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」の2種類が存在します。それぞれの仕組みや特徴を理解しておくと、マイク選びでの失敗が少なくなります。

ダイナミックマイク

ダイナミックマイクは、ライブやカラオケなどで使われるマイクです。湿度や衝撃に強いタフさが特徴。指向性はすべて単一指向性です。

感度がコンデンサーマイクより低いため、マイクを口元に近づけて使うのが一般的。周囲の音をほとんど拾わず、マイクの中心付近に入ってきた音だけを拾えることが特徴です。

コンデンサーマイク

コンデンサーマイクは、レコーディングなどで使用される高性能なマイクです。感度が高く、マイクから離れて話した声や小さな音も拾えます。

指向性は製品によりますが、単一指向性・無指向性・双指向性の3種類とも選べます。機械的にはダイナミックマイクのように頑丈ではなく、丁寧な扱いが求められます。

USBマイクの選び方

ここからは、USBマイクを選ぶときのポイントを紹介します。

コンデンサーマイクなら万能に使える

コンデンサーマイクは万能に使えるマイクで、Web会議はもちろん、ポッドキャストの収録や動画の音声収録、生配信まで幅広く活躍します。

特にWeb会議では、基本的にコンデンサーマイクが使いやすいでしょう。ダイナミックマイクだとマイクと口元を近づける必要があるため、画面の中にマイクが入ってきてしまいますし、手元も見づらくなります。

周囲の音を拾いたくないならダイナミックマイク

周囲の音を拾いたくない場合は、ダイナミックマイクを選ぶとよいでしょう。単一指向性のコンデンサーマイクより、さらに周囲の音を拾いづらくなります。

また、製品の性能にもよりますが、ダイナミックマイクに近づいて話したときの声はコンデンサーマイクよりも芯が通っていて、聞きやすい音になる傾向があります。そのため、ポッドキャストなど音声コンテンツの収録では、あえてダイナミックマイクを選ぶ人も多くいます。

本体に音量調整・ミュート機能がついていると便利

USBマイクのなかには、マイク本体に音量調整のためのダイヤルやミュート機能が付いている製品があります。

音量調整やミュートは、USBマイクを接続したパソコン側で操作できますが、本体についていると素早く操作でき便利です。特に、USBマイクをWeb会議や音声配信に使う人にはおすすめの機能です。

USBマイクのおすすめ10選

▼コンデンサーマイク7選

Razer Seiren Mini

Razer(レイザー) Seiren Mini

Seiren Mini

Razer(レイザー) Seiren Mini

¥6,480
Amazon で見る

スタンド付きで使いやすいUSBマイクです。Web会議やSkype通話、ゲーム配信、ポッドキャストの収録などに幅広く使えるでしょう。

PC周辺は、キーボードのタイピング音やマウスのクリック音などがすることを考慮し、声だけを集音できるよう単一指向性に設定されています。また、スタンドから侵入する振動を吸収するための機構が内蔵されているのも良い点と言えます。

  • 単一指向性

マランツプロ MPM2000U

マランツプロ(Marantz Professional) MPM2000U

MPM2000U

マランツプロ(Marantz Professional) MPM2000U

¥9,990

コストパフォーマンスの高さから、定番となっているUSBマイクです。Web会議やSkype通話はもちろん、ポッドキャストや楽器の音声の収録などにも十分対応できる音質とのこと。

別途マイクスタンドを購入する必要がありますが、USBケーブルと床や机の振動によるノイズを低減するショックマウント、さらに専用の収納ケースが付属しています。

  • 単一指向性

HyperX SoloCast HMIS1X-XX-BK/G

ハイパーエックス(HyperX) SoloCast HMIS1X-XX-BK/G

SoloCast HMIS1X-XX-BK/G

ハイパーエックス(HyperX) SoloCast HMIS1X-XX-BK/G

¥7,988

「価格以上の性能」と評判の、単一指向性のコンセンサーマイクです。マイクの角度を柔軟に変えられる、使い勝手のいいスタンドが付属しています。

マイクの上部には、タップするだけでミュートできるセンサーを搭載。ミュート中はLEDが光るため、ひと目で状態がわかります。また専用ソフトを使うことで、ハイレゾ録音も可能です。

  • 単一指向性

ロジクール G Blue Snowball iCE BM200W

Logicool For Creators(ロジクール フォー クリエーターズ) Blue Snowball iCE BM200W

Blue Snowball iCE BM200W

Logicool For Creators(ロジクール フォー クリエーターズ) Blue Snowball iCE BM200W

¥8,550

Snowball(雪玉)の名前のとおり、白くて丸いUSBコンデンサーマイクです。レトロなディテールのデザインで、インテリアとしても魅力的な製品です。

電源スイッチもないほどシンプルなつくりで、迷わず使えるのもよいところ。それでいて、「よい音で収録できる」と評判です。SkypeとDiscordの認定を受けているので、普段からPCを通して音声通話をしている人にとっても使い勝手はよいでしょう。

  • 単一指向性

JBL QUANTUM STREAM

JBL QUANTUM STREAM

QUANTUM STREAM

JBL QUANTUM STREAM

¥9,200

単一指向性と無指向性の切り替えが可能なマイクです。一つのマイクで単一指向性と無指向性を切り替えるのではなく、それぞれに専用のマイクモジュールを用意することで、音の劣化がないクリアな音声が収録が可能になっています。

そんなこだわりの高音質を生かせるよう、外部からの衝撃によるノイズを抑えるショックマウントを内蔵し、さらにハイレゾ録音にも対応しています。人気の高さも頷(うなず)ける、コストパフォーマンスの高い商品です。

  • 単一指向性/無指向性

ロジクール G Blue Yeti BM400BK

Logicool For Creators(ロジクール フォー クリエーターズ) Blue Yeti BM400BK

Blue Yeti BM400BK

Logicool For Creators(ロジクール フォー クリエーターズ) Blue Yeti BM400BK

¥22,500

多くの人に利用されてきた、定番中の定番とも言えるUSBマイクです。ゲーム配信者に愛用者が多く有名になった経緯はあるものの、Web会議やポッドキャストの収録など幅広い活躍が期待できます。

指向性は、単一指向性、無指向性に加え、双指向性の切り替えも可能。マイクを挟んで2人で話をするようなシーンでもクリアな音声を録音できます。高機能でありながら、PCやMac、PlayStationにもつなぐだけですぐ使えます。難しい設定が苦手な人にもおすすめです。

  • 単一指向性/無指向性/双指向性

Elgato Wave:3

Elgato Wave:3

Wave:3

Elgato Wave:3

¥21,800

音の良さに定評のあるスタンド付きのUSBマイクです。ゲームなどの配信者向けに開発されており、声がクリアに収録できるよう単一指向性になっています。

2万円以上する比較的高価な製品ですが、その音質はさらに価格の高いマイクに匹敵するとも評価されています。すっきりしたデザインは、インテリアの邪魔をしません。ケーブルはUSB TypeCなので最新のノートPCへの接続もスムーズです。

  • 単一指向性

▼ダイナミックマイク3選

オーディオテクニカ ATR2100x-USB

Audio Technica(オーディオテクニカ) ATR2100x-USB

ATR2100x-USB

Audio Technica(オーディオテクニカ) ATR2100x-USB

¥7,327

カラオケボックスなどでも見かける、スタンダードな形状(ハンドヘルド型)のダイナミックマイクです。スタンドが付いているので、手で持たなくても使えます。

付属のUSBケーブルはTypeAとTypeCの2本。さらに、XLRケーブルでのアナログ接続にも対応しているので、本格的なミキシングも可能です。頑丈さにも定評があるので、長く活躍してくれることでしょう。

  • 単一指向性

オーディオテクニカ AT2040USB

Audio Technica(オーディオテクニカ) AT2040USB

AT2040USB

Audio Technica(オーディオテクニカ) AT2040USB

Now 12% Off
¥19,139

ゲーム配信やボイスチャットなどに最適化されたUSBゲーミングマイクです。マイク上部のわかりやすい位置にミュートセンサーが用意されているので、Web会議やSkype通話などでも使いやすいでしょう。

単一指向性のためキーボードのタイピング音など周辺のノイズを抑え、声をしっかり捉えます。ハイレゾでの収録も可能で、音声にこだわる人にとってはよい選択となるはず。なお、スタンドやマイクアームは付属しないので別途用意する必要があります。

  • 単一指向性

SHURE MV7

SHURE MV7

MV7

SHURE MV7

¥38,600

世界中のポッドキャスターに愛用されているマイクです。極めて完成度の高いマイクで、傑作の呼び声も高い製品です。必要なものはすべて内蔵されているので、スタンドやアームだけ購入すれば、すぐに高音質での収録が可能になります。

本体で音量調整とミュートができるだけでなく、ゲインやモニター音量の調整など本格的な調整も可能です。また、振動によるノイズを防ぐショックマウントと、吐息によるノイズを抑えるウレタンのポップガードも付属しているため、後から色々なパーツを買い足す必要もありません。

  • 単一指向性

まとめ

ウェブ会議やSkypeなどでの通話なら、パソコンやイヤホンに内蔵されたマイクでも十分かもしれません。

ですが、「音声が相手に与える影響は実は大きい」と言われています。高音質で相手に声を届けることができれば、よりよい印象を持たれたり、日本語独特の繊細なニュアンスが伝わりやすくなったりするかもしれません。

ひと口にUSBマイクと言っても、価格や性能の幅は大きなもの。ですが、ここで紹介した製品はどれも評判のよいものばかりなので、ぜひこのページを参考にUSBマイクを導入してみてはいかがでしょうか。