2005年から2014年にかけて、第65アグレッサー(仮想敵)飛行隊はネバダ州ネリス空軍基地にて、空中戦において仮想敵国の「アドバーザリー(相手方)」を務めました。
この飛行隊では、ロシア軍の「スホーイ27 フランカー」に似せた迷彩パターンを描いた24機の「F-15 イーグル」を稼働。それは大きく、シングルシートのツインエンジンによる制空戦闘機であるロシア軍側の「フランカー」が、全体的に「イーグル」に似ていることから…になります。
しかし、中国軍の「殲撃20型(せんげきにじゅうかた)」や「J-31」、それにロシアの「Su-57」といったステルス戦闘機の急激な増加が意味することは、米軍は仮想敵国がステルス機を送りこんできた場合、もはやロックオンすることができなくなる…ということを意味するのです。
米軍のパイロットは今後、敵国からのステルス戦闘機に遭遇する可能性はさらに高くなることでしょう。そして、このことが1つの大きな懸念要素となり、今回の航空戦闘訓練を導入させる運びとなったわけです。
つまり、米軍のパイロットがこのようなステルス戦闘機の特徴を適切にシュミレーションすることで、その状況下におかれたときに適切な対処を可能にするための訓練になります。