通称「デロリアン」こと、デロリアン・モーター・カンパニー(DMC)の「DMC-12」の登場から40年以上の歳月が流れた現在、あのガルウイングのスポーツカーが新型となって復活を遂げようとしています。

「アルファ5(Alpha5)」と名づけられた新型「デロリアン」の称号を得たその1台ですが、ガルウイングこそ先代より引き継いでいるものの、あの角ばったデザインはどうやら過去に葬られたようです。

その「アルファ5」には、初代「デロリアン」の非力なリアマウントの6気筒エンジンとは大きく異なり、電力を動力源とするパワートレインが組まれています。具体的な数値こそ明らかにされていませんが、100キロワット時(kWh)を超えるバッテリーパックを積んでいるとされ、少なくとも300マイル(約483キロ)の航続距離が想定されています。また最高速度は、時速155マイル(約250キロ)に達するとのこと。

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Delorean

写真でその姿を見る限り、グランドツーリング(GT)カーとして設計された「アルファ5」ですが、ツードアの開口部は広々としており、後部座席の乗り降りも快適そうです。

自動車のデザインを専門に行うイタリアの名門デザイン会社、イタルデザインの手掛けたボディワークはエアロダイナミクスが強調され、Aピラーからリアエンドに掛けて丸みを帯びた設計は飛行機の操縦席を思い起こさせます。また、ワイドなリアフェンダーからは官能的な情緒さえ漂います。

さらに現代におけるクルマの象徴とでも言うべ大型スクリーンのインストルメントパネル(インパネ)とインフォテインメントシステムは、センターコンソールからダッシュボード上に立ち上がるかのように配置されています。

伝えられるところによると、予想価格は17万5000ドル(約2200万円)とも報じられていますが、デロリアンによれば、2022年8月18日からアメリカ・カリフォルニア州で開催予定のペブルビーチ・コンクール・デレガンスにて「アルファ5」の正式発表を行う予定とのこと。今からその発表を首を長くして待っているファンも、少なくないはずです。

Source / CAR AND DRIVER
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です