ビットやタッセルに比べて、いい意味で飾り気のない真面目なルックスこそコインローファーの魅力。ゆえにビジネスからカジュアルまで、装いに応じてその役割を変化させつつ見事にマッチしてくれるのです。
どんなパンツとも好相性なんです！
“けれんみ”のないコインローファーだからこそ、グレイパンツによるビジネスのジャケパンスタイルにあっても、上品さを保ちつつ適度な軽さを演出してくれます。一方、ジーンズやチノパンにおいてはドレスシューズとしての本領を発揮！ カジュアルなスタイリングを足元でほどよく引き締めてくれるのです。そんなコインローファーを集めてみました。ぜひとも、自分好みを見つけてください！
シューズ9万円（ジェイエムウエストン／ジェイエムウエストン青山店 TEL 03・6805・1691）、パンツ3万5000円（PT01／バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター TEL 0120・137・007）
Photograph／Kenichiro Higa, Toshikazu Nakamura(Boil)
Text／Kei Takegawa
Edit／Satoru Yanagisawa
J.M.WESTON
全方位的に隙のない
フレンチトラッドな一足
フランスの老舗が、1940年代後半に200を超える試作を経て作り上げたローファーの金字塔こそ、この「180」。しなやかなレザーや職人技を発揮したモカ縫い、履き込む楽しみが味わえるグッドイヤーウェルト製法。非の打ちどころがない、とはこの靴のことです。
9万円（ジェイエムウエストン／ジェイエムウエストン青山店 TEL 03・6805・1691）
JOSEPH CHEANEY
オン・オフ兼用できる
汎用性のあるフォルム
ローファー専用ラスト「5203」は英国靴のDNAを感じさせるモダンなラウンドトウが魅力。上品な光沢を放つアッパー、繊細な底まわりが生むドレスシューズの風格と相まって、スーツの足元にも溶け込みます。
6万6000円（ジョセフ チーニー／ブリティッシュメイド 青山本店 TEL 03・5466・3445）
CROCKETT & JONES
イギリスの老舗ならではの
上品ローファー
往年のビスポークシューズを思わせる端正な顔つきはここならではの専売特許。細かなステッチピッチや出し縫いまわりの飾り模様など、ディテールのひとつひとつにドレスシューズメーカーの矜持が感じられます。
7万9000円（クロケット＆ジョーンズ／伊勢丹新宿店 TEL 03・3352・1111）
MACKINTOSH
カントリーの意匠を
都会的にアップデート
深いシボを刻むレザーにストームウェルト＆ダブルソールのグッドイヤーウェルト製法。頑強なカントリーシューズ由来のスペックを搭載しつつ、スマートなシルエット＆オールブラックの色使いにより都会的な顔つきに。
7万9000円（マッキントッシュ／マッキントッシュ青山店 TEL 03・6418・5711）
BOW-TIE
スペインの気鋭らしい
モダン＆くつろぎの一足
艶やかなガラスレザーがモダンのひと言。マッケイ製法＆かかと部分の芯材を排した作りゆえ、夏場の素足履きにも活躍すること間違いなし。オペラパンプスなどの開放的なシューズを得意とするブランドならではです。
3万5000円（ボウタイ／ビームス ハウス 丸の内 TEL 03・5220・8686）
PARABOOT
すっきりラバーソールで
見た目と履き心地を両立
なめらかなスエード×メリハリを抑えたシェイプが洒脱な印象を与える一足。レザーと見まがうラバーソールは近年人気を博しているギャラクシーソール。上品なたたずまいに加えて耐久性、柔軟性にも優れています。
6万6000円（パラブーツ／パラブーツ青山店 TEL 03・5766・6688）
SANYO YAMACHO
職人技が堪能できる
エレガントの最高峰
スリップオン専用ラスト「R2013」を採用した新作ローファー。手染めのレザー、ウエストを絞り込んだフォルム、ソールの出し縫いを伏せたチャネル仕上げなど、どこをとっても職人技が味わえる一足です。
6万8000円（三陽山長／三陽山長 銀座店 TEL 03・3563・7841）
