デヴィッド・フィンチャーやクリストファー・ノーラン、ドゥニ・ヴィルヌーヴなどが手がけたスリラー作品の数々を紹介します。
手のひらに汗をかくようなスリルはお好きですか? 本当に素晴らしいスリラー映画を見ると、心臓がドキドキするような緊張感がこみ上げ、そこから逃げ道を見つけようと思いもよらぬ行動をとってしまいがちです。
スリラーというジャンルは、近年かつてないほど人気が高まっています。と言うのも、観客のストレスレベルを最大限に引き上げながらも、応援したくなる魅力的なキャラクターや想像を絶するような物語に力を注いだ作品が近年次々に登場しているためです。さらに、Netflix(ネットフリックス)を代表に、現在オンラインによる定額制動画配信サービスが隆盛を極めている時期であることもこれに影響していることは間違いありません。
今回ご紹介する6本のスリラー映画は、物語の展開が読めないものもあります。鑑賞後に友人や家族らと感想を話し合いたくなるものばかり。ぜひ、お楽しみください!
デヴィッド・フィンチャー監督がギリアン・フリンの強迫的なスリラー小説を映画化した『ゴーン・ガール』では、ロザムンド・パイクとベン・アフレックを主役に、原作同様のスピーディーで先の読めないストーリーが展開されます。
物語の中では、主人公のエイミー(ロザムンド・パイク)が結婚記念日に失踪。その夫のニック(ベン・アフレック)にメディアから疑いがかけられます。ここまでは聞いたことのあるようなスリラーかもしれません…。
ですが、本作ではこの後、すべてを覆すあるどんでん返しでわれわれの予想を大きく裏切ってくれるのです。
クリストファー・ノーラン監督が2010年に送り出した大ヒット作は、圧倒的な映像表現と見事なプロットで時間の概念を歪め、観客に強烈な印象を与えました。中には、(特に時間音痴な方は)一体その場面はいつなのかわからなくなる方もいたことでしょう。
主人公となるのは、ターゲットの夢に入り込んで情報を盗み出す産業スパイのコブ(レオナルド・ディカプリオ)で、彼はこの仕事から足を洗うため、自らの犯罪歴を消すことと引き換えに最後の大仕事へと乗り出します…。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、キリアン・マーフィー、トム・ハーディ、そして渡辺謙と、ノーラン作品の常連の演技派俳優が脇を固めており、見応え満載の作品となっています。この作品は何回も見るべきです。難解なだけに…(笑)。
ロバート・パティンソンはこのところ、『ハイ・ライフ』や『ザ・ライトハウス』のような風変わりな単館系映画に出演し、優れたルックスを裏切る強烈で恐ろしい男たちを演じています。
サフディ兄弟が監督を務めたこの2017年の映画では、パティンソンはニューヨーク・クイーンズ出身のギリシャ系アメリカ人の悪党であるコニー・ニーカスを演じ、ともにトラブルを起こして一人捕まった弟の保釈金を払うために奔走します。
ニューヨークでの大変な一夜を、予想もできない展開で描いたこの作品。パティンソンの最高の演技を見ることができるでしょう。
「モンスターのまま生きるか、善人のままで死ぬか、どちらがマシだろうか?」と、レオナルド・ディカプリオ演じるテディ・ダニエルズは問いかけます…。
マーティン・スコセッシ監督による2010年のミステリー大作の中で、ディカプリオは連邦保安官としてある孤島での行方不明事件を捜査します。不安に満ちたガイドとして、この島の謎に迫っるのでした…。
物語の中では、紛らわしい情報が罠のように散りばめられ、緊張感は高まっていくでしょう。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は2013年(彼の代表作『メッセージ』や『ボーダーライン』よりも前です)、失踪した娘を探す父親を描いたダークなスリラー映画で一躍有名になりました。
物語の中では、熱心な刑事のロキ(ジェイク・ギレンホール)の力を借りながら、娘たちを探す父親ケラー(ヒュー・ジャックマン)の行動がますます強迫的になる中、2人は大きな闇に直面することになります。
不気味な容疑者を演じた、ポール・ダノの演技も必見です。
ジョシュ & ベニー・サフディ兄弟が『グッド・タイム』に続いて製作したのは、ニューヨークのダイヤモンド地区を舞台に不届き者たちを軸に、パニックや時間との戦いを描いた犯罪スリラーになります。
本作は良作ながらも、惜しくもアカデミー賞で見落とされてしまった作品です。アダム・サンドラーは借金で首が回らない宝石商ハワード・ラトナーを演じています。
ラトナーのビッグマウスは、自身をますます危険な状況へと追い込み、一攫千金を目指すギャンブルに手を出します。そしてその掛け金は、さらに大きくなっていく…という物語です。
不朽の名作スリラー映画、傑作揃いの13選
Netflixで鑑賞可能な傑作ホラー映画8選 本当は死ぬはずだった映画キャラクター16人Source /Esquire UKTranslation / Wataru Nakamura※この翻訳は抄訳です。
鈴木亮平、森田望智が語るNetflix映画『シティーハンター』
Netflix『三体』話題の俳優ジェス・ホン&ジーン・ツェンにインタビュー
賀来賢人が語る新たな挑戦。そして、未来への決意
ゴールデン・グローブ賞2024で披露された気まずいジョーク8選
Netflix『マネーショット: Pornhubは語る』新時代のポルノは虹のかなたに【鈴木涼美寄稿】
Netflix『ベッカム』では明かされなかったデビッド・ベッカム選手のトリビア7
Netflix『ペイン・ハスラーズ』が配信中!最後に何が起こったのか解説【ネタバレあり】
Netflixドキュメンタリー番組『ベッカム』ガイド
俳優ジョナサン・ベイリーの勝負時計は、オメガ「シーマスター」
Netflixの「スポーツドキュメンタリー」から目が離せない。この夏見るべき注目作とは?
Netflix『BEEF/ビーフ』はよく料理できている
新たなアジアンスター、ジョセフ・リー。『BEEF』で魅せた彼の魅力