正統な着こなしに遊びを加えて、ボタンダウンシャツをとことん楽しむ!

「ボタンダウンシャツはドレスアップもドレスダウンにも使える、最も表情豊かなアイテム。ボタンダウンシャツを発明したのは、『ブルックス ブラザーズ』だと言われていることは知っていましたか? もともとはポロ競技の選手たちが、ユニフォームの襟が飛び跳ねるのを防ぐために襟先にボタンをつけていたことをヒントに、(創業者ジョン・ブルックスが)ドレスシャツの襟にボタンをつけて売り出したのが発端です。だから、ポロシャツの延長的なアイテムと言っていいですね」と話すのは、「ブルックス ブラザーズ」でクリエイティブ ディレクターを務めるマイケル・バスティアンさん。

このことから、ブルックス ブラザーズでは今でもこのボタンダウンシャツを、「ポロカラーシャツ」と呼んでいる理由が理解できることでしょう。

「個人的には、一週間の中で他のどのアイテムよりもボタンダウシャツを着ることが多いです。スーツやネクタイの出番が減ってきていますが、ボタンダウンシャツはドレスアップもダウンもできる。ジーンズとも合いますね。『ブルックス ブラザーズ』のクリエイティブ ディレクターに就任して、オリジナルに近いものもリバイバルさせています。ボクシーなシルエットで、地厚な生地を使ったものです。丈は少し短くしてタックアウトしてもいいように改善しています。もちろん、定番のシルエットのものにも力を入れています。ボタンダウンシャツだけでいろいろとバリエーションがあるので、お好きなものを探してみてください」と、バスティアンさんは続けて語ってくれました。

足元で軽快に見せる、新鮮なジャケパンスタイル

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Akira Yamada

スニーカーを合わせて、スポーティーにドレスダウンしたスタイル。「スニーカーはメキシコをテーマにしたもので、Ebayで買ったヴィンテージもの。ハイ & ローの組み合わせを楽しんでいます。トップスはかっちりとしたジャケットですが、常にドレスパンツで仕上げる必要はありません。スポーティーだったり、ミリタリー的な要素をミックスすることで新鮮なスタイルに仕上がります」と、バスティアンさんはコメントします。

ボタンダウンシャツ × ボウタイで、
茶目っ気あるトラッドに

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Akira Yamada

「このジャケットにトラウザーズだとちょっとつまらないから、ボトムスはカジュアルに。ボウタイとボタンダウンシャツを合わせることも多いですね。とても『ブルックス ブラザーズ』的なスタイルだと思います。豆知識になりますが、『ブルックス ブラザーズ』のストライプは太さによって、BB#1〜BB#4までの数字がついています。細かいところですが、違いを楽しんでもらいたいですね」と、ストライプについて話しました。

幾何学的なパターンで、一枚でも存在感ばっちり

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Akira Yamada

シャツは1970年代に登場した“funshirts”­を、ジオメトリックなパターンに再解釈したもの。「クレイジーパターンとも呼ばれますが、これも『ブルックス ブラザーズ』が最初。従業員が練習用として端切れをつなぎ合わせたものを当時の社長が気に入って、改めて商品化したものなんです。柄にインパクトがあるから、一枚でも十分存在感を発揮してくれます」と、バスティアンさんは個性的なシャツにデザインについて語りました。

PROFILE
マイケル・バスティアン
ブルックス ブラザーズ
クリエイティブ ディレクター

ニューヨークで生まれ育ち、本場のアイビースタイルを極めた雑誌『メンズクラブ』のお手本。新生「ブルックス ブラザーズ」でも、その手腕が見事に発揮されています。

Coordination / Momoko Ikeda
Edit / Ryuta Morishita