平日の短い睡眠時間を休日の長時間睡眠で補おうとしてしまう人って、多くないですか? でも、1週間の全体睡眠時間を、そこでもしカバーできたとしても…。何も良いことは待っていないのです。

数日間睡眠不足が続くと、それを補うために、「今夜は日頃の睡眠不足の分まで、いつもより長く眠ろう!」と思うのは、ごく自然なこと。でも実際は、そんなことをしても期待するほどの効果は得られないようなのです。ベイラー大学が公表した最近の研究では、「睡眠の補填(ほてん)行為は、脳を消耗させる可能性がある」ということが発表されたのでした。

この研究では28人の大学生に睡眠日記をつけてもらい、1週間、睡眠モニターの装置を装着してもらいながら研究調査を行ったそうです。

結果として、睡眠パターンの変化(すなわち睡眠時間の短い夜が続いた後に、長い睡眠をとって「補う」こと)は、集中力と創造力の試験で点数が下がることにつながることがわかったのです。

さらに、「睡眠時間の変化が多様になればなるほど、その週を通しての創造力と実行集中力(物事の計画、意思決定、間違いの訂正に必要な集中力)に低下が見られた」と、この研究を行った研究者たちは述べています。

短く不規則な睡眠は、レム睡眠(すでに脳に刻まれている情報を、創造的に使う助けとなる睡眠)を阻害します。ですので、大きな知力を必要とするプロジェクトに携わる際には、その数日前から規則正しい睡眠をとることがおすすめとなるわけです。

また、不規則な睡眠は、創造力の妨げになるだけではありません。疲労感が増す原因ともなる場合が多いのです。

睡眠が不規則になることで、体内時計は巻き戻されると言われています。つまりは、いつもの時間に入眠することもできなくなってしまいます。その結果、翌朝に疲れを感じることになってしまうわけですね。

Source / Men's Health US
Translation / MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。