例えば勤務時間外であるのに、Slack等の仕事用グループチャットにログインしておかなくてはならないといった状況は、(リモートワーク時代における)「新たな残業のカタチ」とも呼ぶべきことかもしれません。もし、どうしても時間外労働が必要という場合には、メンタルヘルスの管理という観点から夜間ではなく、朝のうちに行うというのが正解と言えるでしょう。

◇「朝型」の健康上のメリット ― 「早起きは三文の徳」は本当なのか!?

睡眠および起床の時間をそれぞれ1時間ほど早めるだけで、「うつ病の発症リスクを25パーセントほど下げることができる」という最新の研究結果も報告されています。

MIT(マサチューセッツ工科大学)とハーバード大学らによって共同運営されるブロード研究所により、そこにコロラド大学ボルダー校も加わって行った84万人以上を対象とした調査研究によると、「就寝時間を早めることで抑鬱(よくうつ)症状のリスクが低下へと導かれる」という可能性を示す値が報告されています。

◇「夜型」の生活習慣の人向け簡単な改善方法

研究者たちは、睡眠で消費する時間を増やすことをせずとも、その就寝時間をズラすことでメリットが得られるとも言っています。つまり、日頃から夜更しの多い「夜型」の生活習慣の人であれば早寝することを心がけ、それを習慣化することでその効果が得られるとのこと。

睡眠パターンとして最も望ましいのは、「午前6時を起床時間とした上で、たっぷり7時間の睡眠時間が確保されていること」とのこと。この提案の裏には日中の時間帯が増えることで日光を浴びる時間が長くなり、ビタミンDやセロトニンを代表とするホルモンの作用によってストレスが解消されることが期待できます。また、家族や友人と共に過ごす時間やフィットネスやキャリアアップのために使用できる時間が生まれ、建設的な時間も確保できるという理由もあります。

そこでどうでしょう、夜10時には一日の締め括りとして、例えば赤ワインなどを1杯ゆっくり味わいながら就寝するというのは。そうすれば自動的に、就寝前の習慣化となっているメールやInstagram、TictokTwitterおよびTwitterなどのSNS系の操作はなるべく遠ざけておくべきでしょう。

◇まとめ

「日の出とともに目覚めるなんて、自分には実際無理!」、と考える人も多いでしょう。ですが、あまりストイックに考え過ぎるのもよくありません。逆にそれがストレスになる可能性もあります。ですがこれまで、「早めに寝ておけばよかった」と後悔しながら迎えた翌日の朝も数知れず…。世に言う「ハッスルカルチャー」で、際限なく働くのもどうでしょうか? 

この機会に自分のスケジュール管理をさらに徹底するよう心がけ、朝から1日が自分にとって有利な方向でスタートできるよう心がけてみてください。そうすればおのずと、多くの事柄で時短できることとなり、1日のゴールも明確になるでしょう。

Source / Men’s Health UK
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。