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筋トレによる筋肉量の増加や、体脂肪率の増減を確認できる強い味方が体組成計(たいそせいけい)です。最近では、wi-fiやBluetoothでiPhoneやAndroidスマホにデータを転送し、アプリでデータを記録する体組成計が主流になりつつあります。
体組成計のメリットとしては、グラフで身体の変化を可視化できるので肥満や生活習慣病の予防・改善など、身体の異常の早期発見にも役立つと期待されています。
このページでは、そんな体組成計について詳しく解説します。さらにAmazonでも購入できるタニタ、オムロン、Inbodyなど、人気の体組成計も紹介します。
体組成計と体重計の違いとは?
体組成計とは体重と体脂肪率を測定し、さらに骨量・筋肉量・体水分量などを推定して表示する電子機器のこと。体重計と同じようなカタチをしていますが、計測できる項目は数多くあります。
体組成計は、筋肉量・体水分量・体脂肪率なども測定できる
体組成計は身体に関するさまざまな数値を測定、および推定することが可能です。体組成計が測定(推定)できる数値としては、以下のものがあります。
- 体重
- BMI値
- 体脂肪率
- 内臓脂肪
- 筋肉量
- 骨量身体の中の水分量
- 基礎代謝 など
体脂肪率が低い人でも正確に測定できる「アスリートモード」や子どもでも使用できるモードを搭載した体組成計もあります。これらの機能は製品によって異なるので、自分が知りたい数値の測定に対応しているかは購入時にチェックしましょう。
体組成計を買うならスマホ連動が便利
体組成計を選ぶ際に押さえておきたいのが、スマートフォンと連動できるか否かです。続けやすさや利便性を考えると、これから購入を考えている人にとっては必須機能と言えるでしょう。スマホと連動できる体組成計にどのような特徴・メリットがあるのか、ここで3つ見ていきましょう。
スマホアプリにデータを転送できるタイプの体組成計なら、測定結果のメモを取る必要がありません。測ったデータはスマホやPCで確認ができるので、身体の状態が把握しやすくなっています。
体組成計のデータを連動できるアプリに、ウェアラブル端末(活動量計)で計測した脈拍・心拍数・運動量のデータをドッキングできる製品も少なくありません。
トレーニングの強度による身体への負荷や、筋肉量の変化などを可視化できるため、効率的で身体に負担の少ないトレーニングを組み立てるのに役立ちます。
高血圧や生活習慣病など、体調管理が重要な基礎疾患のある人には血圧計とデータを連動させられる製品がおすすめです。医師から毎日の血圧測定を指示されている場合でも、アプリに転送するだけで済みので手間を大幅に削減できます。
体組成計の上手な使い方
体組成計には、効果を最大限に引き出すおすすめの使い方があります。ここでは、体組成計の効果を十分に引き出す2つの使い方をご紹介します。
食後2時間後以降、毎日同じ時間の計測がおすすめ
体組成計は電気を通しづらい脂肪の特性を利用して、身体に流した微弱電流の抵抗値を計測しています。抵抗値から筋肉と脂肪の量を割り出し、身長と体重、メーカー独自のデータを組み合わせることでデータを推測しています。
そのため測定時は、できるだけ身体のコンディションを整えてください。体内の水分量が安定する食後2時間後以降、しかも、毎日同じ時間に計測すると結果が安定するとされています。
トレーニングデータの連動がおすすめ
活動量計やウェアラブル端末とデータを連動させることで、運動量と体重・体脂肪率・筋肉量の関係などがグラフで可視化できるようになります。
トレーニングやダイエットのモチベーションにつながりますし、使い方によってはゲーム感覚で楽しめるのでおすすめです。詳しくはコチラの記事をご確認ください。
体組成計のおすすめ10選
Xiaomi Mi 体組成計2
シャオミ(Xiaomi)の大ヒットウェアラブル端末と、アプリ上で連動できる体組成計として人気のモデルです。5000円を下回るリーズナブルな価格も手伝って、世界中でヒットしています。
測定項目、登録可能人数共にトップクラスで、さらに片足で体組成計の上に立って身体のバランスを測ることのできるユニークな機能も備えています。精度も高く、口コミも良好です。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、BMI、筋肉量、水分量、タンパク質量、内臓脂肪レベル、基礎代謝、骨量
- その他の特徴:16人まで登録可能、Bluetooth接続、バランステストモード
エレコム エクリア体組成計 HCS-WFS01WH
主に、パソコン周辺機器をつくってきたエレコム。50g単位の体重計測や自動でデータ蓄積できるWi-Fi方式を採用して、使いやすさにこだわっています。
エレコムは体組成計では後発となりますが、自社単独ではなく筑波大学と産学連携することで推測データを作成しています。口コミでも、機能に対するコスパが良いと評判です。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、BMI、内臓脂肪レベル、骨格筋率、骨量、基礎代謝量
- その他の特徴:4人まで登録可能、Wi-Fi(2.4GHz帯)接続、体重100kg以上は100g単位表示
タニタ 体組成計 BC-768
オムロンと並ぶ国内人気メーカーのタニタ。体組成計だけでも90商品近くを販売しており、そのうちスマホアプリに連動するタイプに絞っても50商品以上をラインナップしています。
このBC-768は、手頃な価格と充実した機能で売れ筋の体組成計で、100g単位で体重を測定します。安心して使える高品質な体組成計を探している人におすすめです。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、BMI、内臓脂肪レベル、筋肉量、基礎代謝量、体内年齢、推定骨量
- その他の特徴:5人まで登録可能、Bluetooth接続、アスリートモード、体重100kg以上は200g単位
オムロン カラダスキャン HBF-230T
高い人気を誇るオムロンの体組成計に、Bluetoothによるデータ転送機能を搭載した製品です。精度の高さが好評で、Amazonなどの通販サイトでも人気です。
体重計測は100g単位。その他の項目もひと通り測ることができます。データ転送先となるアプリ「OMRON connect」を介して、血圧計&体温計の計測データが閲覧・管理可能となります。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、BMI、内臓脂肪レベル、骨格筋率、基礎代謝量、体年齢
- その他の特徴:4人まで登録可能、Bluetooth接続、6歳から計測可能
オムロン カラダスキャン HBF-256T-W
基本的な機能は「カラダスキャン HBF-230T」と同じですが、より精度を高めています。体重を50g単位で計測でき、体脂肪率と骨格筋率の表示は4段階から12段階にアップしています。
身体の小さな変化も見れるようになるので、ダイエットやトレーニングの成果がわかりやすくモチベーションにつながるでしょう。また、Appleヘルスケアへのデータ転送も可能です。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、BMI、内臓脂肪レベル、骨格筋率、基礎代謝量、体年齢
- その他の特徴:4人まで登録可能、Bluetooth接続、6歳から計測可能
オムロン カラダスキャン HBF-703T
人気のオムロン体組成計の最上級モデルです。手で握るグリップ電極を備えることで、より詳細な計測が可能。例えば、筋肉や脂肪の量は体全体ではなく「部位別」に細かく計測が可能です。
その機能の割に価格が抑えられていて、同価格帯の中では機能的にもトップクラス。スマホアプリ「OMRON connect」を計測60分以内に開けば、自動でデータが転送されるのも便利です。購入するなら国内メーカーの良いものを…と考えている人におすすめです。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、BMI、内臓脂肪レベル、骨格筋率、基礎代謝量、体年齢
- その他の特徴:4人まで登録可能、Bluetooth接続、10歳から計測可能
Withings Body+
フランスのメーカーらしいスタイリッシュな製品です。体重は200g単位での計測とやや大雑把ですが、自動でデータを記録してくれるWi-Fi対応で天気予報を表示してくれる配慮も。トレーニングの予定が立てやすくなりそうです。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、BMI、筋肉量、体水分、骨量
- その他の特徴:8人まで登録可能、Wi-Fi(2.4GHz帯)接続
Withings Body Cardio
上級モデルの体組成計です。100g単位で体重測定が可能であるほか、心拍数を計測する機能もついており、心臓血管の健康状態を確認することも可能です。
純正アプリ「Health mate」は同類のアプリで、最も歴史の古いもののひとつ。その使いやすさ、他アプリやウェアラブル端末などとの連携のしやすさに定評があります。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、BMI、筋肉量、体水分、骨量、心拍数
- その他の特徴:8人まで登録可能、Wi-Fi(2.4GHz帯)接続
タニタ 体組成計 RD-907
日本国内で製造される上位機種。50g単位の体重測定が可能な他、筋肉の質についても点数化してくれるので、ダイエットやウォーキングなどのモチベーション維持にも向いています。
タニタ純正アプリはAppleやGoogleアプリと連携させず、タニタ製の血圧計や活動量計との組み合わせで完結させたほうがスムーズ。タニタ製品を愛用している人におすすめです。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、BMI、内臓脂肪レベル、筋肉量、基礎代謝量、体内年齢、体水分率、推定骨量
- その他の特徴:4人まで登録可能、Bluetooth接続、アスリートモード、体重100kg以上は100g単位
InBody InBody Dial
医療機関などで使われる体成分分析装置を製造しているInBodyが、唯一家庭用として販売している体組成計がコチラです。手足に触れる8つの電極から、2種類の周波数で電気を流します。
多くの製品は性別と年齢を入力し、その統計データを照らし合わせて結果を出しますが、この製品ではそれはできないことをご留意ください。身長だけの入力で、業務用機器に近い計測結果は得られます。
- 計測可能項目:体重、体脂肪率、骨格筋量、内臓脂肪(アプリ内にBMI・基礎代謝表示可)
- その他の特徴:15人まで登録可能、Bluetooth接続
体組成計の人気メーカーを紹介
最後に、体組成計を製造・販売している主要なメーカーを紹介します。
オムロン(OMRON)
日本で初めて、両手で測れる体脂肪計を発売したオムロン。体組成計の歴史も長く「カラダスキャン」シリーズは押しも押されぬ人気製品となっています。純正スマホアプリを介して、オムロン製血圧計・体温計・活動量計とのデータ連携が可能。Appleヘルスケアにデータ転送できるので、AppleWatchユーザーにもおすすめです。
タニタ(TANITA)
体組成計を2003年に発売したタニタ。健康家電だけではなくタニタ食堂など食品分野にも参入し、多くのユーザーから愛されているメーカーです。スマホアプリ「ヘルスプラネット」はタニタ製の血圧計や睡眠計との連動が可能。さらにWelbyやイートスマートなど、国産の健康管理アプリとの連携を強めています。
Withings(ウィジングズ)
2008年創業のフランスのベンチャー企業で、2016年にはNokiaが買収。2018年まではNokiaの名前で製品をリリースしていましたが、現在は再びWithingsの名前へと戻りました。
体重計は同社が創業時からつくり続けてきた製品で、現在も欧米で大きなシェアを誇ります。ウェアラブル端末と連動できる「Health mate」アプリも、使いやすいと好評です。
Xiaomi(シャオミ)
中国を本拠とするメーカーで、格安かつ高性能なスマホが有名です。そんな中、ウェアラブル端末「Mi スマートバンド」も世界中で人気です。その大人気ウェアラブル端末とアプリ上で連携されるべく開発された「Mi 体組成計」は、圧倒的な低価格と他社製品に劣らない性能で話題になっています。
まとめ
身体の筋肉の量や脂肪の量などを可視化できる体組成計は、トレーニングの成果を確認するのに有効なことはもちろん、病気などの異常の早期発見にも役立ちます。テレワーク・在宅勤務が一般化してきた中、体組成計を活用して自分の身体の状態を今まで以上に注意して管理していきましょう。