俳優マーク・ウォールバーグやアメフト選手のトム・ブレイディに勝るとも劣らず、いまの時代を代表する世界最高のスケートボーダーと言えるナイジャ・ヒューストン。アメリカ代表でもある彼は、もう東京に到着している頃でしょうか。

 そんな彼は来日前、週5日のトレーニングに励んでいました。そして、そのタイミングで「メンズヘルス」US編集部は取材依頼をすると彼は快諾、おまけに自宅にまで招待してくれたのです。そこで取材班は、彼のトレーニングを目の当りにすることができました。そしてさらに、その身体を支える食事メニューをつかさどる冷蔵庫の中身まで語ってくれたのです。

◇ナイジャ・ヒューストンの身体づくり

 ヒューストンは実に激しいトレーニングをしていました。その様子は、彼が数年前に肉体改造に取り組んだばかりとは思えないほどです。

 確かに彼はプロのアスリートとして、真摯にトレーニングを継続して行ってきました。ですが例えば、負荷の高い運動と小休憩を繰り返すトレーニング法である「高強度インターバルトレーニング(HIITトレーニング)」いったようなハイレベルのトレーニングで、心肺機能の強化と筋力アップを目指すトレーニングをしてきたかというと、答えは「No」でしょう。もしくは、「一日の大半をジムで過ごしたことはあるか?」と訊けな、その答えも「No」となるでしょう。そんなことはありませんでした。

 しかし現在(2021年7月)では、その状況は一変しています。

昔はスケートボードのために
ジムで筋トレする選手なんて
誰もいなかった

 今や彼は、ベッドルームで過ごす時間よりもホームジムで汗を流す時間のほうが長くなったことを、われわれに認めるほどです。そして彼は続けて、「そこまで言うか?」といった発言もしてくれました。

  「スケートがもっと上手くなるため、ジムでのトレーニングも大切だって思ってたやつなんて、昔は誰もいませんでしたよ」とヒューストン。「スケートするのはただ滑りたいだけだったし、ただの個人的なスポーツでしかなかったんですよ。ところが、スケートボードがオリンピック競技となったことで、みんながよりシリアスに考える状況が生まれたというわけです。そうして誰もが、コンディショニングやトレーニングに意識を向けるようになったというわけです」と語ります。

日々のトレーニングは、
どのようなルーティンで
構成しているのか?

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 「特に定めてはおらず、その日の気分で決めています」と、ヒューストン。ただし、筋トレアイテムとして人気の高い、コンプレッションカフを彼は活用しているそうです。

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 「ハードなトレーニングができない日でも、コンディションをハイレベルに保てるよう、いくつかのメニューはこなすようにしています。そうして、気分的もリフレッシュします」とヒューストン。そこで気持ちが乗れば、自宅のスケートパークでボードに乗って実践練習を行うということです。

◇メンタルヘルスの維持はスケートボードに乗ること

 「スケートボードに乗ること自体が、自分の精神状態を高レベルに保つ方法です。そうしてさらに、もっと上手くなろうっていうモチベーションアップにもつながります」と、ヒューストンは語ってくれました。

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 「アスリートがいつまでも、現役の競技生活を続けることはできない」という現実を、ヒューストンは理解しています。だからと言って、滑らない時間をダラダラと怠惰に過ごし、ただ衰えを待つという選択肢は彼にはありません。

 「私にとって重要なのは、『いかに生産的でいられるか?』ということです。その意識を貪欲に突き詰めるからこそ、人として気持ちよく日々おくることができ、そして向上心も保つこともできるのです。そして充実した日々が連続して実践でき、さらに次のステージへと向上を狙う、その繰り返しです」。 

◇尊敬する53歳、トニー・ホークの存在

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ナイジャ・ヒューストンが尊敬する、53歳のトニー・ホーク。

 ヒューストンが目指すトレーニングとは、シンプルに健康的であることです。そんな彼のモットーとは、「53歳のトニー・ホークが体型を維持できるのなら、自分にだってできはずです」というモチベーションで実践しています。 

◇食事メニューは? 冷蔵庫を覗き見

 そんなヒューストンの身体をつくる食事にも、ここで注目しましょう。

 自宅の冷蔵庫の中身は? 新鮮な果物と野菜で満たされていました。野菜ジュース、オレンジジュース、アボカドそしてマンゴー。実に健康的です。

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 「あまり料理をするタイプではないのですが、朝食は自分でつくります。ソーセージにトースト、ホウレン草などで一日の活力を得ています。もちろん、アボカドも忘れてはいけません」。 

◇まとめ:持続可能な食生活「母のお菓子が大好き」

 健康的な食生活を心掛けているヒューストンですが、それでも“チートデイ”は欠かせないようです。そう、彼だって人間です。スイーツの誘惑に打ち克つことなどできないのです。それはクッキーやケーキ、アップルパイなど。

 「子どもだった頃は母がいつも、ヴィーガンのお菓子をたくさん焼いてくれました。なので、それが大好物でいつも大騒ぎでした。あの頃が懐かしいですよ」

Source / Men’s Health US
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。