シュワルツェネッガーの
自己ベストは果たして…
世界のボディビル界が注目のコンテスト「ミスター・ユニバース」のアマチュア部門のタイトルを1967年に20歳で獲得。1968年にはカリフォルニアに移り住み、トレーニングに励みながらアメリカの大きな大会に出場するようになると、さらに3度の「ミスター・ユニバース」（下で紹介のYouTubeで本人は「5回」と言っていますが、大会を主催するNABBA<全米アマチュアボディビルディング協会>のオールトリア支部の記録では4回になっているのでここでは記録を優先します）のタイトルを獲得しています。
そして引退するまで6年連続（1970～75年）で、プロ・ボディビル界の最高峰（IFBB<国際ボディビルディング・フィットネス連盟>が主催する）「ミスター・オリンピア」のタイトルを獲得しました。そして1980年には再び競技に復帰し、「ミスター・オリンピア」のタイトルを獲得。ボディビル界を驚愕とさせた合計7回の優勝を果たしているのです。
そうして体型をもって、その名を世界にとどろかせたアーノルド・シュワルツェネッガーですが、言うまでもなく彼のボディビルダー最盛期はコンパウンド種目の記録もかなり素晴らしいものした。つまり、1つ以上の大きな筋肉領域と2つ以上の主要な関節を動かす運動である「ベンチプレス」「デッドリフト」「スクワット」「オーバーヘッドプレス」「ロウ」「ランジ」「プッシュアップ」などなど…です。
シュワルツェネッガー
自ら“ビッグ3”の数字を
YouTubeで公表する
具体的な数字は実に気になるところでしょう。それを最近、元プロアメリカンフットボール選手のスポーツ解説でありプロレスラーでもあるパット・マカフィーがホストを務めるスポーツ トーク ショー番組、『パット・マカフィー・ショー』（ESPN、ESPN+、ESPNのYouTube チャンネルで放映）にゲスト出演した際に明かしたのです。具体的な数字を教えてくれたのは、コンパウンド種目の中でも“ビッグ3”と呼ばれて「ベンチプレス」「デッドリフト」「スクワット」に関する自己最高記録になります。
「合計すれば、世界的なボディビル選手権で13回のタイトルを獲得しました。それは誰もやったことのないことと言えますね――それから映画の世界で夢中になったのですが、それは実に幸運なことだと思っています――
当時は、ベンチプレスのベストは525ポンド（約238キログラム）、デッドリフトのベストは710ポンド（約322キログラム）、スクワットのベストは610ポンド（約277キログラム）でした。ですが、現在の一部のボディビルダーやパワーリフターと比べると、『大したことがない』と言わざるを得ません。700ポンド（約318キログラム）や800ポンド（約363キログラム）でスクワットをする選手がいますし、600ポンド（約272キログラム）でベンチプレスをする選手もいますからね。
昨今のボディビルダーやパワーリフターは、本当にレベルが高くなりました。時間は進むものですし、人は常に進化していくものです。彼らの筋肉はより良い状態に、そして太くなっています。あのときとは時代が違います。ですが、当時は記録にとても満足していましたし、そのおかげで私は急成長できたのです」
最近は、それほどヘビーなリフティングはしていないかもしれません。ですが、シュワルツェネッガーは今でも週に6回はウェイトトレーニングをしていることは有名です。
「自転車に乗ってゴールドジムまで行き、45分ほどトレーニングして自転車で帰ってきます。これは毎日やっていることなんです。その理由は明白、休めば筋肉が錆びついてしまいますから…」
2023年7月30日に76歳を迎えたシュワルツェネッガーは、「自分の体格が、70年代後半から80年代前半のときのようになることはもうない」と受け入れています。そのことに関して、パーソナリティのハワード・スターン対してそのことを「最悪なことです」と話しましたが、「それでも大多数の人々よりは、良い体格に見えるでしょう」と語っています。
最後にお時間のある人は、ここで語ったシュワルツェネッガー出演のYouTubeをご確認ください。33分くらいに“ビッグ3”のMax値について触れています。
Translation & Edit / Satomi Tanioka
※この翻訳は抄訳です
