日本の厚生労働省では、「身体の中の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスク要因となり得る」ことについて注意をうながしています。
児童生徒等を中心に、スポーツなどにともなう熱中症による死亡事故が後を絶たたないことに対し警鐘を鳴らし、さらに「中高年で多発する脳梗塞・心筋梗塞なども水分摂取量の不足が、大きなリスク要因のひとつとなっています」と説明しています。これら脱水による健康障害や重大な事故などの予防には、こまめな水分補給が効果的と言えるでしょう。
寝る前、起床時、スポーツ中及びその前後、入浴の前後、そして、のどが渇く前に水分補給を心がけることが重要となります。
■【水の一日の摂取量の基準】水は一日どれくらい飲めばよいのか?
1日に必要な水分の摂取量は、身体を動かす活動量によって異なります。欧米の一般的な調査では、活動レベルが高い人は「1日3.3リットルから3.5 リットル程度」、活動レベルが低い人は「1日2.3リットルから2.5 リットル程度」と推定されています。
しかし、性別と年齢による分類がない上に、明確な必要量ではないため、あくまでも「目安量」として考えることが適切と言えるでしょう。
では、それ以外に、水を飲まなければどうなるのかを示唆した6つの症状を研究結果をもとご紹介しましょう。