ジェームズ・ボンド役ダニエル・クレイグの最後の出演作となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の予告編が、2019年12月5日に公開されました。
その予告編では、数々のロケ風景や豪華な撮影セットなど作品の一部が明らかになり、2020年4月の本編公開に向け、ますます期待は高まっています。ただし、ダニエル・クレイグがスタイリッシュなMI6エージェントの姿を見せてくれるのは、これが最後になることは避けようのない事実です…。
予告編では、ボンドがマドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)に渇望のまなざしを向けるシーンや、午後の陽射しが注ぐイタリアの街を、敵に追われながらヴィンテージのアストンマーティンで駆け抜ける様子を見ることができます。
あるときは、物思いにふけながら早朝と思われる湖畔を眺め、またあるときは、怪しげな地下のクラブに潜入するなどのシーンが散りばめられています。何者かの顔にパンチを打ち込んでいる姿もあれば、独房に監禁されているブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)から不吉な言葉をささやかれるシーンもあります。
ボンド以外では、憎まれ口を叩くガジェット担当の「Q」(ベン・ウィショー)も姿も…。そして顔に火傷の跡を持つ悪役サフィン(ラミ・マレック)は、ボンドを死に追い込むと呟きながら、雪の平原を歩いています。
あまりにも多くの要素が詰め込まれているので、あの重要アイテムを見落とした人もいるかもしれません…。
そのアイテムとは、ダニエル・クレイグが出演した過去4作で繰り返し登場した「シーマスター」です。動画を1分50秒あたりで一時停止すると、ネイビーのセーターを着たボンドが、英国の女王と国家への正義のために銃を構えている姿が映し出されます。よく見てみると、その腕に輝いているのが新たなボンドウォッチ「シーマスター ダイバー300M 007 エディション」です。
ヴィンテージ感たっぷりのこの時計は、もとろん完全オリジナルのボンドモデル新作時計になります。
42mmのスリムなチタンケース(敵を殴らなくてはならないため、極軽量仕様に…)に、サファイアクリスタル製のドーム型風防。ベゼルとダイヤルは、今流行の「トロピカル」仕様で、使い込まれたようなヴィンテージ感が満載です。
ベルトはチタンのメッシュブレスレットか、ダークブラウン、グレー、ベージュのストライプ柄NATOストラップをセレクトできるようになっています。水深300mまで防水機能があるので、ちょっとした水遊びくらいは問題はありませんし…。
時計の裏ぶたにも、さりげなく「007」シリーズに縁のある数字が刻印されています。説明不要の数字「007」や「007」シリーズ第1作(『007 ドクター・ノオ』)の公開年(1962年)である「62」もあります。
ピアース・ブロスナンがボンド役として初登場した『007 ゴールデンアイ』以前は、ボンドウォッチはロレックスでしたが、オスカー受賞の衣裳デザイナーで「007」シリーズの腕時計のスタイリングも担当していたリンディ・ヘミング氏は、オメガを着けるべきだとの見方をしたようです。
ヘミング氏は、「海軍中佐であり控えめな紳士のボンドには、ブルーダイヤルのシーマスターがふさわしいと確信したのです」とコメントしていました。
クレイグ演じるジェームズ・ボンドのクールなスーツスタイリングやシックなニットの着こなし、シャツの胸元を大きく開けた姿をスクリーン上で見るには2020年4月まで待たなくてはなりません。しかしながら、ボンドモデルのシーマスターは、少し早いタイミングとなる2020年2月に発売されるため、いち足早く「007」の世界感を体感できるでしょう。
「シーマスター ダイバー300M 007 エディション」の販売価格は108万9000円であり、2020年2月に発売予定です。
Source / Esquire UK
Translation / Keiko Tanaka
※この翻訳は抄訳です。