[目次]

▼ アロマキャンドルの効果とは

▼ アロマキャンドルの人気ブランド & おすすめ製品

▼ アロマキャンドルの上手な使い方

▼ まとめ


火を灯すと炎の上昇気流に乗って、部屋全体に香りが広がっていくアロマキャンドル。リラックスしたいときやリフレッシュしたいときに、ぜひ取り入れてみたいアイテムです。また、おしゃれなプレゼントとしてもおすすめです。

このページでは、アロマキャンドルの効果を解説するとともに、ロクシタンやディプティックなどの人気ブランドを中心におしゃれなものや、オーガニックにこだわったものなど、世界中のブランドからおすすめの商品を紹介します。

アロマキャンドルの効果とは

アロマキャンドルは、香りが部屋中にやわらかく広がっていくのが特徴です。そしてアロマには、人の気持ちにさまざまな効果をもたらすと考えられています。

炎のゆらぎによるリラックス効果

食卓でアロマキャンドルを使用する男性
Klaus Vedfelt//Getty Images

アロマキャンドルは、いわゆる「香りのついたロウソク」です。キャンドルがゆっくりと燃える炎の「ゆらぎ」は、自然界の周波数に近いとも考えられており、ゆらゆらと揺れる炎が心身をリラックスさせてくれるでしょう。

これは、「暖炉の炎には癒しやリラックスの効果があり、一緒に見ている人と親しくなれる効果がある」という定説に近い現象であるとされています。

香りによって、集中・リラックス・健やかな気持ちになる効果も

アロマキャンドルを部屋で使う男性
Maskot//Getty Images

キャンドルの香りによって集中力を高める効果や、リラックス効果、気持ちが元気になるリフレッシュ効果などが期待できます。

例えば、ロンドンに店舗を構えるフレグランスブランド「Earl of East(アール・オブ・イースト)」の創業者ポール氏とニコ氏は、「シダーウッドは集中力を高め、ラベンダーにはリラックス効果があり、柑橘系の香りは元気を与えてくれるでしょう」と言います。

香りは、脳の「記憶」や「感情」を司る部分にも影響を与えることがわかっており、自然由来の香りが人の感情に良い影響を与えているとしても、不思議ではありません。

アロマキャンドルの人気ブランド & おすすめ10選

アロマキャンドルの人気ブランドと、そのおすすめの製品を紹介します。

ロクシタン(L'OCCITANE)

言わずと知れた人気ブランド「ロクシタン」。植物療法やアロマテラピーの考え方に基づいたスキンケアやヘアケア製品、そしてフレグランスなどを幅広く扱う南フランス発のブランドです。

ロクシタン プロヴァンスアロマ センティッドキャンドル リバイタライジング

ロクシタン(L'OCCITANE) プロヴァンスアロマ センティッドキャンドル リバイタライジング

プロヴァンスアロマ センティッドキャンドル リバイタライジング
¥3,960
Amazon で見る

ロクシタンにはリラックスやリフレッシュに効果のある、いくつかの香りのアロマキャンドルが用意されています。

この「リバイタライジング」は、「再生」を意味するその名のとおり、心からリフレッシュできそうな鮮烈なミントの香りが特徴です。ミントの香りのアロマキャンドルは珍しく、男女問わず好まれる香りです。


ディプティック(Diptyque)

3人の芸術家がパリで創業したフレグランスメゾン「Diptyque(ディプティック)」。香り付きキャンドルがまだ珍しかった1963年から、アロマキャンドルをつくり続けています。日本ではセレクトショップやインテリアショップを中心に展開し、根強い人気があるブランドです。

ディプティック フレグランス キャンドル ヴェルヴェーヌ

ディプティック フレグランス キャンドル ヴェルヴェーヌ

フレグランス キャンドル ヴェルヴェーヌ

ヴェルヴェーヌ(verveine)とは、幸運のハーブ「ヴァーベナ」のこと。摘んだばかりのヴァーベナの葉のフレッシュな香りが楽しめるキャンドルです。

ヴァーベナはわずかにレモンの香りがすることから、「清楚な香りを好む日本人にも合う香り」と言えます。爽やかなだけでなく、癒しの香りでもあるので、1日の終わりのリラックスタイムに火を灯してみるのもおすすめです。


バイレード(BYREDO)

メジャーブランドの香水とは一線を画す、いわゆる“ニッチフレグランスメゾン”とも呼べるBYREDO(バイレード)。世界中のファッショニスタに愛される、スウェーデン発の人気ブランドです。香水が有名ですが、シンプルなボトルに入ったキャンドルも人気です。

バイレード フレグランスキャンドル ビブリオテーク

Byredo Bibliotheque キャンドル

Bibliotheque キャンドル

フランス語で「図書館」を意味する「bibliothèque(ビブリオテーク)」。火をつけた瞬間、時が止まったような図書館の世界が立ちのぼる…そう表現がされている香りです。

古い書物や木の書棚を思わせる香りは、芍薬(しゃくやく)やスミレといった日本人にも馴染み深い香りがベースになっています。リビングやベッドルームだけではなく、ぜひ書斎で使ってみたい一風変わったアロマキャンドルです。


シール トゥルードン(Cire Trudon)

1643年にシール・トゥルードン氏が始めたとされる、フランス最古のキャンドルブランドです。ルイ14世当時の宮殿で使用されたという逸話や、かのナポレオンやマリーアントワネットを魅了したともされていますが、その後途絶え、2007年に復活したのが現在の「Cire Trudon」です。

Cire Trudon 9.5 Candle CYRNOS

Cire Trudon 9.5 Candle CYRNOS

9.5 Candle CYRNOS

ナポレオンの出身地、フランスのコルシカ島。「シルノス(CYRNOS)」とは、地中海に浮かぶこの島の旧名です。「20世紀初頭のシルノスでは上流社会の別荘が多く建ち並び、華やかな世界が広がっていた」と言われています。

そんな別荘の庭に広がる美しいラベンダーやオリーブ、いちじくの木の間を抜けていく南仏の乾いた風の香りを、レモンやパチュリ、ラベンダーやシダーウッドなどの香りで表現しています。爽やかさと温かみが同居する香りです。


エステバン(ESTEBAN)

元パイロットの創業者が、「世界を巡った旅の記憶を香りで表現したい」という思いから始まった、南仏のフレグランスブランド「ESTEBAN(エステバン)」。名だたる有名調香師が手がけた、フランス製のアロマキャンドルを豊富にそろえています。

エステバン ネロリ キャンドル

エステバン(ESTEBAN) ネロリ キャンドル

ネロリ キャンドル

オレンジのように明るく爽やかで、上品なネロリの香りが漂うキャンドルです。始めはカシスとシチリアンベルガモットの香りを感じ、最後は土の香りを連想させるスモーキーなパチョリの香りが残ります。

エステバンのキャンドルには石油を使わない100%植物性のワックスが使用され、着色料も使わず、芯には綿だけを使用しています。価格は手頃ながら、こだわりのつまったキャンドルです。


バウム(BAUM)

樹木との共生をテーマに掲げる「BAUM(バウム)」は、2020年に誕生したばかりの資生堂の新ブランド。樹木の葉や幹、樹皮や根から抽出した樹木由来の成分を使った、スキンケアやマインドケア製品を展開しています。

BAUM アロマティック キャンドル FOREST EMBRACE

BAUM(バウム) 2 FOREST EMBRACE

2 FOREST EMBRACE

樹木由来の香りのアロマキャンドルです。BAUMのキャンドルには香りが3種類用意されていますが、この「FOREST EMBRACE」は深い森の中で深呼吸したような香りが特徴です。

樹木の香りをふんだんに使っていますが、その香りは牧歌的なものではなく、磨りガラスとウッドで構成されたケースと同様にモダンなものです。なかなか出かけられず、自然が恋しいときに使いたくなるようなアロマキャンドルです。


バンフォード(bamford)

「レディ」の称号を持つ創業者が自然が残るイングランド中央部、コッツウォルズの農園でオーガニック栽培をスタートしたところから始まったbamford(バンフォード)。現在はライフスタイルブランド・ファッションブランドとして、多くの作品を発表しています。

bamford(バンフォード) イングリッシュラベンダー センティッド キャンドル

bamford(バンフォード) イングリッシュラベンダー センティッド キャンドル

イングリッシュラベンダー センティッド キャンドル

リラックス効果のある香りの代表格「ラベンダー」。バンフォードの創業地コッツウォルズは、イギリスでも有数のラベンダーの産地です。

そんなイギリスのラベンダーの香りをふんだんに詰め込んだ「イングリッシュラベンダー」のキャンドルは、フローラルとウッディノートをブレンドすることで大人のリラックスタイムにぴったりの香りに仕上がっています。「b」のロゴが印象的なグリーンの吹きガラスの容器も、実に魅力的です。


D.S. & DURGA(ディーエス&ダーガ)

アメリカのハンドメイドパフュームブランド、「D.S. & DURGA(ディーエス & ダーガ)」。ミュージシャンと建築家のカップルが立ち上げた新進気鋭のブランドです。商品はすべて手作業でつくられており、アメリカのみならず世界へファンを広げています。

D.S. & Durga Portable Fireplace

D.S. & Durga Scented Candle | Portable Fireplace - 7 Oz

D.S. & Durga Scented Candle | Portable Fireplace - 7 Oz

このキャンドルに火を灯せば、暖炉がなくても暖炉のような暖かな木の香りがしてくる――そんな珍しいコンセプトのアロマキャンドルです。「ポータブルファイアープレイス」というネーミングも実にユニーク。

香りの成分を見ると、松(パイン)、杉(シダー)、オーク(樫)、バーチ(白樺)などのさまざまな木の香りをスモークでまとめた構成で、まさに暖炉…。ゆっくりとくつろぎたい冬の夜に、ウイスキー片手に楽しみたい香りです。


YANKEE CANDLE(ヤンキーキャンドル)

全米シェアNo.1のフレグランスキャンドルブランド「YANKEE CANDLE(ヤンキーキャンドル)」。圧倒的な生産量で、高品質なキャンドルをリーズナブルに提供してくれるブランドです。香りやサイズのバリエーションが多く、いろいろな香りを気軽に試せる楽しさがあります。

ヤンキーキャンドル エレベーションジャー シトラスグローブ

ヤンキーキャンドル エレベーションジャー S シトラスグローブ

エレベーションジャー S シトラスグローブ

ヤンキーキャンドルにはいくつもの製品ラインがありますが、こちらの「エレベーションコレクション」はソイワックス配合のロウに、質の良い天然香料を配合されています。

シトラスグローブの香りはレモンをメインに、ほんのりと松とユーカリの香りがします。どれも日本人になじみのある香りな上に爽やかなレモンがベースなので、アロマキャンドルが初めての人でも使いやすいはず。蓋(フタ)の上にキャンドルを置くことで、テーブルが熱くなることを防げる点はアメリカらしい合理性を感じます。


マリエオーガニクス(Malie Organics)

ハワイ生まれのオーガニック・ビューティーブランド「Malie Organics(マリエオーガニクス)」。南国の植物のエッセンスを原料にした、フレグランスやボディケア製品を取りそろえているブランドです。ハワイの自然と優雅さを感じられる香りは、フランス系のブランドとは一線を画す個性となっています。

マリエオーガニクス  イキャンドル トラベル プルメリア

マリエオーガニクス)(Malie Organics) ソイキャンドル トラベル プルメリア 60g

ソイキャンドル トラベル プルメリア 60g

ハワイでおなじみの、「レイ」にも使われているプルメリアの花。その上品で甘い香りはマリエオーガニクスを代表する香りです。ジャスミンやグリーンの香りを加えることで、ただ甘いだけでない優雅な香りのキャンドルに仕上げています。

コチラは携帯できる「トラベル」タイプ。旅先や出張先でこのキャンドルに火を灯せば、いつでもどこでもお気に入りの香りを楽しめます。

アロマキャンドルの上手な使い方

仕事中にアロマキャンドルを使用する男性
Westend61//Getty Images

アロマキャンドルは火をつけるだけで簡単に使えますが、上手に使うためのちょっとしたコツもあります。これらを知ることで、最後まで良い状態で使えるでしょう。

1.火を付ける前に、芯の長さを5mmにカット

芯の長さを5mm程度に調整してから火をつけましょう。芯が長すぎると黒い煙がでてしまったり、炎が大きくなりすぎて、キャンドルが溶けるペースが速くなりすぎたりします。

反対に短すぎると、炎が小さく弱くなり、キャンドルが溶けるペースが遅くなって香りが楽しめなくなります。キャンドルによって最適な長さは少々変わりますが、5mmを目安にするとよいでしょう。

2.最低1時間は炎を灯す

アロマキャンドルは、とても太いロウソクです。そのため、短時間しか火をつけていない場合、芯のすぐ近くのロウばかり溶けていって穴が空いたようになってしまいます。

そのため火をつけたら、短くても1時間程度は炎を灯しておきましょう。そうすると、芯から離れたロウも溶けて均等に減っていきます。

3.溶けたロウは固まる前に取り除く

炎を消したあとのアロマキャンドルの容器には、溶けたロウが溜まっています。このロウは、使い終わったらその都度ティッシュなどで取り除くようにしましょう。

そのままにしておくと、固まって再びロウになってしまいます。その状態で火をつけても香りがしませんし、キャンドルが傷む原因にもなります。

4.日光と乾燥を避けて保管

溶けたロウを取り除いたアロマキャンドルは、日光に当たらず、風も当たらない場所に保管しましょう。日光に当たると、ロウに含まれた香料が酸化して香りが変わってしまうことがありますし、風に当たって乾燥すると、ロウがひび割れることがあるためです。

また、ホコリが積もらないように気をつけましょう。ロウにホコリが乗っていると、火をつけたときにホコリが燃えて、香りに影響します。

まとめ

アロマキャンドルの効果と、人気ブランドのおすすめ商品、そして使い方を紹介しました。ぜひここで紹介した商品や使い方を参考に、自宅でのリラックスタイムにアロマキャンドルを取り入れてみてください。